ニューヨーク、大喜利対決で人工知能に敗れて改名危機!? よしもと FesNight by ワークスアプリケーションズ開催発表会
9月20日(火)、東京・ヨシモト∞ホールにて『よしもと FesNight by ワークスアプリケーションズ開催発表会 緊急会見! 人工知能の出現で脅かされるお笑い界!~どうする? どうなる? お笑い芸人~』が開催され、千原ジュニアとニューヨークが出演しました。
9月28日(水)・29日(木)の2日間、東京・六本木ヒルズ ヒルズアリーナにて開催される『よしもと FesNight by ワークスアプリケーションズ』。人工知能をテーマに、オリエンタルラジオ・中田とロボットクリエイターの高橋智隆による対談、明和電機とpepperによるパフォーマンス、Mr.都市伝説・関暁夫によるトーク、千原ジュニアとワークスアプリケーションズの牧野正幸CEOによるトークショーなど新しい試みがいっぱいの、新感覚お笑いフリーライブとなっています。
本発表会のMCを務めるタケトは、身近なAI(人工知能)としてiPhoneに搭載されているSiriをピックアップ。「娘が携帯に喋りながら寝るのが好きで、ありのままの~って話しかけたら、観られたらやばい連絡先が出て来ちゃって。嫁にばれて、ありのまま話しました」と話して、笑わせます。
ジュニア、タケト、牧野CEOは呑み友達だとか。「この3人で(舞台に立つのは)感慨深い」と言うジュニアは牧野CEOに「AIの会社なんですか?」と質問。「一切、仕事の話してなかったですからね」と笑います。
今ある職業のほとんどが人工知能に取って代わられる、20年後のお笑い界についてトーク。「職業自体が減る訳じゃない」と前置きする牧野CEOは「アメリカで会計士、いわゆる税理士って複雑な制度があるんですけど、経済系の事件は人工知能が真っ先に発見するようになる」とコメント。お笑いについては「2つあって、まずは面白いことを言うこと、もう1つは場の空気を呼んで盛り上げること。テレビからネットに移っている今、ライブはなくならないけど、ネットでの言葉での笑いに移行するんじゃないか」と考察します。
「将棋とかチェスとかで人工知能が勝つけど、実は負けることが怖い」と言うジュニア。「お笑いで言うところの、噛むみたいなことですよね? それを(計算して)やられて狩野英孝みたいなAIが出て来たら怖い。スベり出したらほんまもんやん」と恐れると、牧野CEOは「コンピュータは感情の起伏を観てさらにフィードバックできるから、笑ってるとかはわかるんです」と返しました。
人口知能がどのくらいお笑いができるのかを検証すべく、ここで「株式会社わたしは」が手がけるお笑いAI「大喜利βくん」が登場。タケトが「人間に混ざって大喜利大会で優勝している」と説明すれば、牧野CEOは「世界でいちばん進んでいる人工知能」と断言。ネット上で検索して答えを導き出すSiriに対して、大喜利βくんはお題の意味を考えてゼロから作る人工知能。唖然とするジュニアに、牧野CEOは「社員が2人しかいない会社で、このAIはジュニアさんの大喜利の本を基に勉強している」と補足します。
大喜利βくんと対戦するのは、同劇場のトップ「ファーストクラス」のニューヨーク。「負けないですよ!」と息巻く屋敷は「ただでさえ(話題になるのは)ハーフか、坊主か、ハゲかデブしかいない。人工知能まで出て来たら、僕らはいよいよ出ることない!」と必死。嶋佐が「人工知能の未来を断ちます」と宣言すると、ジュニアは「負けたら、コンビ名をシリコンバレーに変えます!」と言い出します。
「先にインプットしているお題に答えているわけではないことを証明しよう」ということで、ジュニアがこの場で考えたお題を大喜利βくんに答えてもらうことに。「この散髪屋はイヤだ。どんな散髪屋?」というお題に、大喜利βくんは「店員がビゲンヘアカラーを勧めてくる」と回答。クオリティの高い答えに驚愕するジュニアとニューヨーク。
屋敷は「ビゲンヘアカラーっていう言葉は、AIの中に入っているってことですよね?」と驚きを隠せません。その後も次々と答えを出す大喜利βくん。「怖い、怖い! なんや、こいつ」と怯えながら「1問につき、何答くらいあるんですか?」と訊ねたジュニアに、「60答は......」と冷静に答える株式会社わたしは社長。「ライブ出てよ!」というオファーに、「Jリーグ(ジュニアと彼を慕う後輩の集い)ファンなので入りたいです。今日はせっかくジュニアさんの前で(披露できるので)いい格好をしたいと思います」と、自信たっぷりに答えます。
ニューヨークと大喜利βくんは、3つのお題で対決。1問目「こんな東京オリンピックはイヤだ。どんなの?」では先制攻撃を仕掛けた嶋佐。「ラストの聖火ランナーが角田信明」という答えを披露しますが、「角田信明のイメージが浮かばへん」(牧野CEO)「(角田さんは)どっちかと言うと、スポーツに近い人やから......」(ジュニア)とガチのダメだしが!
一方、大喜利βくんは「聖火の代わりに千葉を燃やす」という答えで応戦。ドッと笑いが起こると、嶋佐も「あるある探検隊みたい! リズムで来てる!」と驚愕。ジュニアも「人間が出した答えたら大炎上やけど、ロボットやから千葉の人も笑ってくれるかも」と感嘆しきりです。
その後も着々とポイントを重ねる大喜利βくん。ニューヨークも大喜利ライブを主催している嶋佐を中心になんとか食らいつきますが、結果5対3で敗れました。
「答えの緩急もすごかったんで、お笑いで負けた感じがしている」と呆然とする屋敷。大喜利のほか、お題を作るAIとツッコミを入れるAIを開発してTwitterで一部公開されていることが伝えられると、「芸人もそうやけど、放送作家はいよいよヤバい。会議にこいつがいたほうがいろんな回答が出る」と危機を感じているようでした。
こちらの対決は、『よしもと FesNight by ワークスアプリケーションズ』でも再び行なわれる予定。フリーライブとなっていますので、ぜひ足を運んでください!
発表会終了後の囲み取材で、ジュニアは「来週のライブに大喜利βくんを呼ぶことが決まりました」と報告。そんなジュニアに早速「シリコンバレーは......」と声をかけられた屋敷は、「今後もニューヨークでやらせてください」と懇願。「今日、M-1(の予選)に出るんです」と呟くと、ジュニアは「(AIは)漫才でけへんからな」とフォローします。「今後は顔芸とか磨こうかな」とちょっぴり落ち込んだ様子の嶋佐。「よしもとは(AIに)協力してる場合じゃない!」と言い出すと、屋敷も「そうですよ! まず人間を売らないと!」と同調して笑いを誘いました。
【千原ジュニア】【千原兄弟】【ニューヨーク】【タケト】
よしもと FesNight by ワークスアプリケーションズ
日時: 9月28日(水)、29日(木)18時30分〜20時
場所: 六本木ヒルズ ヒルズアリーナ
出演者:
<28日>
ニューヨーク、エグスプロージョン、オリエンタルラジオ・中田敦彦、高橋智隆(ロボットクリエイター)、明和電機 with pepper、Mr.都市伝説 関暁夫、クリスタル・ケイ
<29日>
ニューヨーク、エグスプロージョン、千原兄弟・千原ジュニア、牧野正幸(ワークスアプリケーションズCEO)、明和電機 with pepper、渡辺直美、8.6秒バズーカー、MACO
料金:無料(どなたでも観覧可能)
詳細は http://cf2016.jp/food-live/をご覧ください