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2016年9月20日 (火)

内藤裕敬書下ろし新作舞台『愛の終着駅』で個性派俳優陣が共演! 小川菜摘、平田敦子インタビュー

2016年10月4日(火)~10日(日)下北沢 ザ・スズナリで、老舗劇団「南河内万歳一座」主宰・内藤裕敬の書下ろしによる新作舞台『愛の終着駅』を上演。近年精力的に舞台に出演し圧倒的な存在感を示す小川菜摘、「劇団 猫のホテル」主宰、独特の感性を持つ千葉雅子、強烈な存在感で数々のプロデュース公演に引っ張りだこの個性派・平田敦子、「劇団 空晴」主宰、関西おばちゃんキャラで毎回舞台を席巻する岡部尚子、「南河内万歳一座」の個性的過ぎる看板女優・鴨鈴女、今回の黒一点、個性的な風貌で映像の世界へも活躍の場を拡げる「南河内万歳一座」の看板俳優・荒谷清水という濃い役者の共演で、青森の最果てにある鄙びたスナック"愛の終着駅"を舞台に、女5人と男1人が繰り広げる人間模様を描きます。日替わりゲストとして、友近、 姜暢雄、高橋由美子、萩原聖人、植野行雄(デニス)、武田航平、松村武(カムカムミニキーナ)、近藤芳正、渡辺いっけい、橋本じゅん(劇団☆新感線)ら豪華キャストが登場するのも楽しみのひとつ。そして、なんとこの舞台、役者と作・演出家が興行成績の全責任を等分に負うという"大人の家内制手工業プロデュース"(内藤裕敬命名)。「赤字も折半!黒字も折半!」の今回の公演誕生のいきさつや見どころを、稽古初日を終えたばかりの小川菜摘、平田敦子に話を聞きました。
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――個性派メンバーが集結、しかも赤字も黒字も役者さんと内藤さんがかぶるということですが、まずは今回の舞台のいきさつを教えてください。
小川 「南河内万歳一座」の芝居を観に行った時に、たまたまこの女優陣が同じ日に見に行っていて。終演後に飲み屋で、内藤さんに「なんか書いてくださいよ」とみんなで詰め寄って(笑)
平田 作・演出の内藤裕敬さんと、荒谷清水さんと、鴨鈴女さんが、「南河内万歳一座」の方なんですよ。最初は内藤さんの昔やった作品をみんなでやろうということになって。それには女4人と男2人が出演するんですが、男性もう一人を誰にするかと、みんなで夢のような話で盛り上がってたら...
小川 内藤さんが「じゃあ新しいの書くよ」と言ってくださって、新作を書いてくださることになったんですよ。
平田 やってくれそうな劇場があるっていうことで動き出してたんですけど、その話がダメになって。じゃあ、みんなでお金を出し合ってやるか、ということになったんです。

――そこまでしてでもやりたいと思う舞台だったってことですね。
平田 そこまでしてやりたくないです(笑)
小川 ちょっと!やりたいよ!!
平田 菜摘さんが出るから逃げらんないよ(笑)
小川 なにそれ! そんなことはないんですよ(笑) 元々、仲良しの女優陣なんですよ。それぞれ別々の舞台で共演したことがあって、年齢もほぼ同じで、気心の知れた役者陣みんなで何かやれたら面白そうだなっていうところがあったんですよね。でも、そういう話ってその場は盛り上がっても、なかなか実現することってないんで、今回は本当にやるんだという驚きと喜びとがありますね。

――仲良しの役者さんということですが、知り合われたきっかけやご関係は?
小川 私は舞台に復帰してまだ3年半くらいなんですけど。復帰作で千葉雅子さんと荒谷清水さんとご一緒させていただいて、その後に千葉さんの劇団「猫のホテル」の客演で私とあっちゃん(平田)が出させてもらって、去年、岡部尚子さんの劇団「空晴」に出演させていただいて。そこからお付き合いさせていただいてますね。鴨鈴女さんとは今回初めてで。あっちゃんともお芝居でからむのは初めてだよね?
平田 そうなんですよね。私もお芝居で共演するのは千葉さんと、清水さん以外の方は初めてですね。

――これまでに内藤さんの作・演出作品へのご出演は?
平田 ないんです。
小川 初めてなんです。

――内藤さんの作品の魅力は?
平田 10年くらい前に、スズナリで万歳一座さんの舞台を初めて見たんですけど。泥臭い感じだなと思いました。
小川 初めて見た時、これは役者さんがセリフ覚えるの大変だろうなって思いました(笑) 白ふんどしの男たちがくんずほぐれずだったり、予測不可能で面白いですよね。今回は「南河内万歳一座」の舞台とはちょっと違った風味のものにはなりますけど。私たち、あんなに飛んだり跳ねたりできないんで(笑) でも昭和な風味のものになりそうですね。

――本日、初稽古でしたが、いかがでしたか?
平田 内藤さんが、ずっとしゃべってましたね。一度「南河内万歳一座」の稽古を見たことがあって。清水さんが稽古終わりでタコ焼きパーティーをするっていうから、それに参加するために行ったんですけど。稽古なのに、内藤さんが1時間くらいずっとしゃべってたんですね。今日は、その時のことを思い出しましたね。
小川 すごく丁寧に説明してくだって。でも、まだ台本も上がってなくて、物語の導入の部分しか分からないんですよ。女優5人は全員ホステスの役で、清水さんがお客さんとして店に来て物語が展開していくんですが。本当にこの先どうなるか分からないんですよね。

――日替わりゲストも豪華ですが、どんな形で登場されるんですか?
小川 今日、内藤さんからどういう形でゲストの方と関わるかというお話があったんですけど、かなり面白いです。面白いけど、難しそう。
平田 でも、一案って言ってたから、まだどうなるかわかんないんですけどね。
小川 まだ決定じゃないので詳しくは言えないんですけど。全部関わり方が違うので、お客さんもこの日このゲストさんだったら、もう一回見たいなと、期待しています。
平田 ゲストの方は、みんな誰かしらの知り合いなんですよ。それぞれがお願いして。

――ゲストの方で、この方のこんなところに期待しているというところは?
平田 「劇団☆新感線」の方は何人か知ってるんですけど、(橋本)じゅんさんとはしゃべったことがないので、そこが一番楽しみですね。高橋(由美子)さんは、この前、飲み屋でお会いしたんですけど、話はできなくて。
小川 由美子ちゃん、すっごく男前な女優さんだよ。今年5月に「寝盗られ宗介」で共演したんですが、年は下だけど、かなりかっこいい姐さん。今回もお誘いしたら、二つ返事で出たいって言ってくれて。同じ舞台で(姜)暢雄とも共演したんですが、黙ってると男前なんだけどバカですよ(笑) 今からいろいろ練ってるらしく、この間一緒にご飯食べた時に「僕はこうやろうと思ってるんですよね」って言ってましたよ。「だって並びがすごいから。これだけのメンバー今からいろいろ作戦練ってるんですよ」って。
平田 考えすぎて失敗しちゃいますね。
小川 たぶんね(笑) 何も考えなくていいよって言ったんですけど、「これだけのメンバーとやらせてもらうんだから爪痕残さない」とって張り切ってました。友近は、最初、水谷千重子として出るとか言ってたんですけど、それだとキャラが決まっちゃうから、やっぱり女優・友近として出た方が面白いということになって。(植野)行雄は、まあブラジル人でくるんだろうな(笑) それぞれ楽しみですね。松村(武)くん、渡辺いっけいさんも共演さえていただいたことがあって楽しみだし、近藤(芳正)くんなんて、これだけのために京都での撮影中に抜け出して来てくれると言ってくれて、本当にありがたくて。

――小川さんは舞台復帰されて、精力的に話題作に出演されてますね。
小川 やっと復帰できたんで。いつセリフが覚えられなくなるか、足腰が立たなくなるか分からないんで、なるべくやっていこうかなと。年は食ってますけど、新人のつもりでやっています。今回はあっちゃんはじめ、百戦錬磨の方々ばかりなので、全てが勉強だと思って。ありがたい話です。

――タイトルが「愛の終着駅」で、物語の中にも様々な愛の形が登場するようですが、お2人にとっての"愛の終着駅"といえるような恋愛の思い出は?
小川 旦那が愛の終着駅なんで。そういうことにしといてください(笑) ここからの始発はないと思っているので。
平田 私はないですよ。
小川 あるでしょ、一個や二個。
平田 あったら結婚してますよ。
小川 あっちゃん、結婚願望あるの?
平田 ありますよ。

――小川さんから見て、平田さんにはどんな男性があいそうですか?
小川 おいしい飯を作ってくれる、(椿鬼)奴の旦那みたいな人がいいんじゃない?
平田 おいしい飯、いいですね。
小川 私、あっちゃんのタイプ知らないから聞きたいんだけど。
平田 この間お会いした谷原章介さんはいい方だなと思いました。でも、谷原章介さんは好きだけど、谷原章介さん"みたいな"人が好きなわけじゃないんですよ。あとは、肌がキレイな人がいいですね。

――まだ台本も上がってないということですが、これからの稽古に向けての意気込みを。
平田 台本が全部上がってないのはよくあることなんですけど、今の時点でこれだけしかないっていうのは結構やばいなって思ってます。
小川 2週間くらいでガッツリ仕上げる感じだよね。内藤さんも「僕の集中力は5時間なんで」っておっしゃっていたし、私たちもそんなに集中力続かないですから、ギュッと凝縮してやっていかないと。誰ひとり倒れたりできないから、みんなで体調管理をしていかないと。栄養のあるものを食べて頑張っていきましょう。
平田 菜摘さん、栄養のあるもの食べさせてください。焼き肉お願いします!
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小川菜摘・千葉雅子・平田敦子・岡部尚子・荒谷清水・鴨鈴女・演出/内藤裕敬in内藤裕敬新作! 『愛の終着駅』

【日時】2016年10月4日(火)~10日(日)
    10月4日(火)19:30開演
    10月5日(水)14:00開演/19:30開演
    10月6日(木)19:30開演
    10月7日(金)19:30開演
    10月8日(土)14:00開演/18:00開演
    10月9日(日)13:00開演/17:00開演
    10月10日(月・祝)13:00開演
【場所】下北沢 ザ・スズナリ
【作・演出】内藤裕敬
【出演】小川菜摘、千葉雅子(猫のホテル)、平田敦子、岡部尚子(空晴)、荒谷清水(南河内万歳一座)、鴨鈴女(南河内万歳一座)
【日替わりゲスト】友近、 姜暢雄、高橋由美子、萩原聖人、植野行雄(デニス)、武田航平、松村武(カムカムミニキーナ)、近藤芳正、渡辺いっけい、橋本じゅん(劇団☆新感線)
【チケット料金】指定席 4,500円
        整理番号付自由席(前列ベンチシート) 3,800円
        当日各席 300円アップ
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