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2016年9月23日 (金)

川畑泰史座長の吉本新喜劇が「東京グランド花月」に初登場! 川畑座長公演の魅力を徹底解剖! 川畑泰史×NON STYLEインタビュー

9月29日(木)~10月2日(日)の4日間、東京・池袋のサンシャイン劇場で開催される、よしもと100年の歴史に裏付けられた看板寄席である"グランド花月"公演、「東京グランド花月」。

お笑いの本場・大阪でもなかなか見ることのできない大御所から人気の若手までが総出演する本公演では、漫才、落語、コント、吉本新喜劇のほか、ブレイク中の人気芸人や、今後の活躍が期待される芸人が多数出演。吉本の全てを詰め合わせた"最高の寄席"を豪華ラインナップでお届けします。

今年3月に開催した3回目の公演を皮切りに、東京公演の定期化をスタートさせた「東京グランド花月」では、今回、川畑泰史座長の吉本新喜劇が初登場。川畑座長公演は今までの座長の新喜劇とどう違うのか? その魅力は?など、川畑座長本人に直撃するとともに、「東京グランド花月」皆勤出演となるNON STYLEのお2人にもお話を伺ってきました。
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――まずは今回、座長公演を行われるということで、意気込みをお願いします。

川畑 今回は、僕が座長になって初めて、純大阪の新喜劇メンバーでの東京公演なので、ホントにみなさん笑っていただけるのかな、という不安もあります。でも、小籔座長が毎年のように東京公演をやったり、「東京グランド花月」でも過去3回すっちー座長がやったり、TOKYO MXテレビさんでも新喜劇のオンエアが始まったり......東京でも新喜劇がちょっとは浸透してきたんかな?という勝手な安心感も持ってます。大御所の池乃めだかさんにも出ていただけますし、今東京でも活躍してる諸見里(大介)くんも一緒に来てくれるので、安定感のある、見て「面白かったな」と思ってもらえる新喜劇を確実に作れると思いますんで、楽しみにしてください。

――NON STYLEのお2人は「東京グランド花月」に過去3回全て出演されていて、今回も出演されるということで、まさに皆勤賞ですが、改めて東京グランド花月の魅力やおすすめのポイントなどを教えていただけますか?

井上 皆勤するつもりはなかったんですけど(笑)。よしもとには面白い芸人さんが他にもたくさんいらっしゃるんで、我々がそんなに出なくてもいいんじゃないかなと思いますけど......。

石田 でもなぜ僕らが皆勤なのかというと、この「東京グランド花月」というのを言い出したのは僕なんです。

井上 (石田をさえぎるように)ではないです。

石田 なのでまぁ、出なしゃあないみたいなところもあるんです。大阪のNGKという笑いの殿堂を東京にも、ということで、それをホンマに一から立ち上げようとして意気込んでやってますんで、楽しんでいただけたらと思います。
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――お2人は大阪時代も含め、川畑座長の新喜劇をよく観られていたかと思うんですけど、川畑座長の新喜劇の魅力を教えていただけますか?

石田 NMB48に媚びてるところですかね。

一同 (爆笑)。

石田 NMBとズブズブでやるという。

川畑 そんなことないです! NMBに媚びて......ますけど(笑)。

石田 でも、川畑座長はツッコミの座長なんで、やっぱり"人を活かす"というか、周りをより活かす座長やなと思います。だから、いろんなキャラクターをより楽しめるんじゃないかと。

井上 小籔さんと何度かゴハンに連れてってもらったことがあるんですけど、そのとき「自分の礎(いしずえ)を作ったんは川畑さんや」っておっしゃってたんです。そういう意味では、川畑さんがいらっしゃったから今の位置まで上がってる新喜劇の芸人さんがたくさんいらっしゃると思うんです。やっぱり基礎ができてないとトリッキーなことってできないし、その基礎の基礎をずっと体現されてる方だなって思います。だから、「ザ・新喜劇」っていうものを見られるという意味では貴重な存在じゃないかと。

石田 僕は落語が好きなんで、落語家の兄さんともよく話すんですけど、「落語の本質をわかりたかったら米朝師匠の落語、落語のとっつきやすさやわかりやすさ、とりあえず落語に興味を持ってもらいたかったら枝雀師匠」みたいな話をよくするんですね。それに例えると、やっぱり小籔さんは枝雀師匠タイプで、本質がわかる米朝師匠タイプは川畑さんやなって。ホントに"新喜劇"というものが形としてはっきり見えるというか。

――じゃあ、これまで「東京グランド花月」ですっちーさんが座長公演をされてきたので、流れでいうと「満を持して」という感じですよね。わかりやすい、とっつきやすい座長の公演から本質的な座長の公演に移行する、というのは。

川畑 いやいやそんな、全然満を持してとかじゃないですよ。

井上 だからいい意味でも悪い意味でも、川畑さん、責任重大ですよね(笑)。だって今、ルミネtheよしもとで新喜劇見れないですから。それはなんでかって言うと、お客さんが新喜劇を求めてないってなっちゃったから。でもそれを、川畑さんが「やっぱりお客さんは新喜劇を求めてるな」って思わせないと、オレたぶんもう無理やと思う(笑)。

川畑 (笑)。もうちょっと気楽な気持ちやってんけど(笑)。

井上 でもホントそうですよね。言い方はあれですけど、たとえば小籔さんの新喜劇って、やっぱ『(人志松本の)すべらない話』とかで小籔さんの存在を知ってての新喜劇じゃないですか。でも川畑さんの新喜劇で、今回大阪のメンバーがそのまま来るってことは、東京の人にとっては知らない人たちばっかりだし、そのメンバーがちゃんと笑いを取れるか取れないかっていうところが、今までの「東京グランド花月」といちばん違うところやろうなと思うんです。

川畑 そう言われたら、プレッシャーかかってきましたけど......。

井上 (笑)。でもこれで大阪のメンバーが笑いを取れれば、誰が入っても笑いが取れるっていうことですからね。
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――広がっていきますよね。その第一歩ともいえる公演になるわけですね。

川畑 そうですねぇ。僕以外は基本みんなボケなんで、1個でも崩れてしまったらめだかさんでさえスベりそうになってしまうんで、なんとか若手もウケてほしいなとは思うんですけど。

井上 川畑さん班が大成功を収めたら、のちのち内場(勝則)さん班とかもいけますし。いっぱいいますからね、大阪は。

川畑 がんばります。まぁ、すっちーがある程度切り開いてくれたと思うんで、僕はそこにスッと入ってクッといこかなっていう。まぁ、違うところ行かなあきませんけど。
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――今回、東京公演に向けて特別なアレンジなんかはあるんですか?

川畑 いや、とりあえず東京に新喜劇が浸透しつつあるというのを信じて、大阪と同じ気持ちでやらせていただきたいなと。ルミネでやってたときは、それこそNON STYLEの後に新喜劇とかだったんですけど、その方が緊張するんですよ。でも今回は、(中田)カウス・ボタンさんのあとに新喜劇とか、(桂)文珍師匠のあとに新喜劇とかなんで、非常にいつも通りでいけるんで、その"いつも通り"を東京の方に見ていただきたいなと。変に東京用にネタ作ってシーンとなったら恥ずかしくて仕方がないんで、スベるなら大阪通りにやってスベって帰りたいな(笑)と思ってます。

――座長として、小籔座長やすっちー座長とはどんな違いがあると思いますか?

川畑 そもそもタイプが全然違うんですよね。小籔くんもすっちー座長もボケの座長なんで、非常にわかりやすいタイプなんですけど、僕はツッコミの座長なんです。周りにどんどんボケてもらってそれをツッコんでいくという、ストーリーの中で笑いをとっていくタイプなんで、とっつきはそんなによくないと思うんですけど、こんなタイプの新喜劇もあるんやな、というところを見ていただけたらなと。なので、"川畑座長個人"というよりは、"川畑座長の新喜劇全体"を引きで見ていただけたらありがたいです。
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――ところで、「東京グランド花月」はNGK(なんばグランド花月)の舞台をそのまま東京に持ってくるというコンセプトだそうですが、その本家本元のNGKはお2組にとってどういった劇場なんでしょうか?

川畑 いやもう、ホームすぎてなんて言ったらいいのか......。「お宅の家、どんなんですか?」って聞かれてる感じというか。あんまり褒めんのも自分のことすぎてちょっとやらしいかなぁぐらいのホーム感がありますけど、たぶん非常にお笑いを見やすい、やりやすい劇場じゃないかなと思います。

井上 僕個人で言うと、いちばんわかりやすい例えで言うたら「阪神タイガースの甲子園」みたいな感じかな。いいときには大歓声がもらえるし、悪いときにはヤジが飛んでくるし。今は東京でやってますから、長期アウェイに出てる感じ。

石田 そうですね、すごいやりやすい劇場なんですけど、ちゃんとスベる劇場なんで......。

川畑 (笑)。

石田 でもここでスベらなかったら今の僕たちはなかったんで、ここでホントに漫才というものの深さを知ったというか。もともと「baseよしもと」っていう劇場でやってたんですけど、NGKで今までこんなスベったことないってくらい引くほどスベって、で、そっから(ネタの)作り方が変わったんで、ホンマに......なんでしょうねぇ。ライオンが子どもを崖の下に突き落とすみたいなやつあるじゃないですか。NGKってあの感覚ですね。

ーーお客さんが芸人を育ててくれる場所、みたいな......。

石田 はい。

川畑 育てる気はないんですけどね。ただ面白くないから笑わへんだけで。

石田 そうですね、だから言ってみればジャングルです(笑)。僕らもいまだに大大大爆笑!ていうのはNGKでとったことないですし。

――NON STYLEのお2人は、NGKでの印象深い思い出はありますか?

井上 なんかの収録のときに、めったに遅刻しない石田が遅刻して、ひとりでNGKに立たなあかんことがあったんですよ。「イヤや」って言ったんですけど。「なんでオレがひとりで舞台立たなあかんねん。ちゃんと時間通りに来てるのに」って、すごいモメて。

川畑 (笑)。

井上 でも、それはコンビやねんからって言われて、唯一1回だけひとりでNGKの舞台に立ったことがあって、それがすごく印象に残ってますね。「ちょっと相方が遅刻して、このあと本番には出ますんで」みたいなことを5分くらいしゃべって。今後もたぶん二度とないと思いますし、そんなオファーが来ても断ります(笑)。もう二度とあんな思いはしたくないですね。

石田 僕は、普通に劇場に出て漫才してて、パッと袖見たら(オール)巨人師匠がしゃがんで僕らの漫才をずーっと見てはったことがあって......(笑)。

――そのときはどんな気持ちなんですか?

石田 いや、ピリッとしますね。「見られてる!」というか、「見てくれてる!」って感覚なんですけど、でも、「ヘタなことできひんなぁ」と思いながら。実はその前日巨人師匠と飲みに行ってたんですね。それで、捌けてきた瞬間に「あ、ダメ出しされんのかな」って思ったら、巨人師匠がウコンを持ってきてくださって、「昨日連れ回してごめんな」って(笑)。
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全員 (爆笑)。

――それを気にされてたんですね(笑)!

川畑 漫才じゃなくて体調を心配してはったんや。


――いいお話ですね(笑)。ところで、川畑さんから見たNON STYLEはどんな印象なんですか?

川畑 井上くんがすごいやんちゃ坊主で、石田くんはマジメなイメージがすごいあったんですよね。いうても井上くんの方がとっつきやすいし。昔、一回僕、仕事で小籔くんとコントやるっていうので、漫才の人たちと一緒に伊勢まで行ったことあったんですよ、元旦に。その帰り、たまたま石田くんと隣り同士になって。で、僕はもう眠たいし寝ようと思ってたら、隣りでネタを書き出したんですよ。で、紙を1枚しか持ってなかったのか、そういうクセなのかわからないですけど、1枚の紙に細かい細かい字でネタを書き始めて。で、なんばの手前ぐらいで僕、ハッと目覚めて隣りを見たら、もうびっしりと下の方までネタを書いてて。そのマジメなイメージがずっとあったんですけど、実は最近「いや、井上マジメやなぁ。石田やんちゃ坊主やなぁ」っていうイメージも出てきたんで......。

井上 どこでそんなこと思ったんですか(笑)。

川畑 で、それがたぶん売れてる秘訣じゃないかなと思うんです。2人の隠れてたよさがどんどん出てきたというか。それがこれまたいい感じになってきたんちゃうかな、って。

――元旦の仕事終わりの移動中にもネタを書くなんてすごいですね!

石田 そうですね。まぁ、実はさしかえてるんですけど(笑)。
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――(笑)。では逆に、NON STYLEのお2人から見た川畑座長ってどんな人ですか?

井上 そうですねぇ。オヤジやったら絶対イヤですけど......。

川畑 (爆笑)。

井上 でも、上司としては最高やと思います。オヤジやと、たぶん暑苦しいと思うんです。でも仕事の上司と考えたら、熱量とか、育ててくれる育成方法とかも含め、最高やと思います。

石田 僕は、形式じゃなくてちゃんと挨拶してくれる人やなぁって、結構昔から思ってましたね。なんか、ただ「おはようございま~す」って流す感じで言うのはただの形式じゃないですか。先輩なんでそれでも全然いいんですけど、ちゃんとこう、人に対して挨拶してくれるというか。だから「あ、人間として優しい方なんやな」って思ってました。

――では最後に、見に来てくださる方へメッセージをお願いします。

川畑 本当は大阪まで来ていただいて見てもらうのがいちばんなのかもしれないんですけど、我々としても、東京でも大阪のような常打ちで365日新喜劇をやる劇場がいつかこのメンバーでできたらええなっていう野望を持っておりますので、その野望にぜひお付き合いいただいて、一緒に夢を見ていただくためにもぜひ足を運んでいただきたいなと思います。よろしくお願いします!

井上 なかなかこういう豪華なメンバーをいっぺんに見られるってことはないと思います。昨今テレビでネタがあまり見れない時代になってきていますので、生で面白さを見ていただいて、ストレス発散して楽しんでいただけたらなと思います。

石田 キングコングが出番のときに、たぶん西野が『魔法のコンパス』っていう本を売ろうとするんで、ぜひ買わないでください(笑)。
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【川畑泰史】【NON STYLE】

東京グランド花月

日程:9月30日(金)~10月2日(日) 
会場:サンシャイン劇場
料金:1階 5,500円 2階 4,500円(全席指定)
  
●9月29日(木)①15:00 ②19:00
中田カウス・ボタン、宮川大助・花子、 FUJIWARA、学天即、横澤夏子、コロコロチキチキペッパーズ 他
[吉本新喜劇] 川畑泰史(座長)、池乃めだか、諸見里大介 他
  
●9月30日(金)①15:00 ②19:00
オール阪神・巨人、トータルテンボス、ロバート、和牛、トレンディエンジェル、ハリセンボン(2回目)、ジャングルポケット 他
[吉本新喜劇] 川畑泰史(座長)、池乃めだか、諸見里大介 他
  
●10月1日(土)①11:00 ②15:00 ③19:00
テンダラー、COWCOW、博多華丸・大吉(2.3回目)、シャンプーハット、インパルス、ピース(2回目)、ウーマンラッシュアワー(3回目)、バンビーノ(1回目) 他
[吉本新喜劇] 川畑泰史(座長)、池乃めだか、諸見里大介 他
 
●10月2日(日)①11:00 ②15:00
桂文珍、西川のりお・上方よしお、メッセンジャー、ロザン、NON STYLE、キングコング 他
[吉本新喜劇] 川畑泰史(座長)、池乃めだか、諸見里大介 他
 
※開場は開演30分前
※約140分(途中休憩10分あり)
※4歳以下は膝上のみ無料。
※都合により出演者が変更になる場合がございます。

▼チケットよしもと
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0570-550-100(Yコード:104515)

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