伝統工芸×よしもと祇園花月のコラボ企画第二弾が今年も決定! 5つの伝統工芸品を取り入れた吉本新喜劇『私の彼氏は京の職人さん!!』を上演!
今年で3年目となる「京都国際映画祭」をきっかけに、京都の様々な皆様と、数々の連携企画を実施しています。そのうち、よしもと祇園花月では『京の職人さん』との事業に今年も取り組みます! 昨年の京団扇『塩見団扇』とのコラボレーションに続き、今年は第二弾として5つの伝統工芸品(京焼・清水焼、和蝋燭、京扇子、京瓦、薫香)とよしもと祇園花月の新喜劇がコラボ。 10月11日(火)・12 日(水)・17日(月)・18日(火)に吉本新喜劇『私の彼氏は京の職人さん!!』を上演します。
10月11日の初日には京焼・清水焼の俊山窯の森俊次社長が舞台に登場し、新喜劇にも挑戦されました。新喜劇の舞台は京都・祗園にある祇園旅館。旅館を切り盛りする耕一(烏川耕一)と安世(井上安世)の兄妹と、安世の彼氏であり京瓦の職人を目指すけんじ(清水けんじ)、京焼・清水焼の店を切り盛りするバタやん(川畑泰史)らを中心に、京都の伝統工芸品のPRも盛り込んだ新喜劇を繰り広げました。
舞台上にはお土産物のディスプレイとして京焼・清水焼、和蝋燭、京扇子、京瓦、薫香がずらりと並び、いつになく華やかな雰囲気に。
森社長は物語の前半に、バタやんの紹介で登場しました。祗園旅館の玄関ではなく、その横を通って舞台の真ん中に出られた森社長に「そこ、壁やから!!」と烏川のツッコミが容赦なく飛び交い、笑いを誘います。そして「正直、清水焼は何が特徴的なのか分からない」という烏川に、400年の歴史があることや、「九谷焼、備前焼、有田焼など全国の焼物のいいところを取り入れているのが清水焼です」とのご説明が。その分かりやすさに出演者一同、「なるほど~!」と合点がいった様子。そして舞台に飾られている清水焼のお皿についてのご説明もあり、「一番大きなお皿で50万円です」と森様。手に取っていた川畑もそれを聞いて「怖い!!」と一気に怖気づく一幕もあり、またまた笑いを誘いました。
上演後に森様、京都伝統産業ふれあい館 館長の八田誠治様、川畑泰史、末成由美、烏川耕一、清水けんじ、井上安世が感想を語りました。
昨年の第一弾に引き続き、今年も京都の伝統工芸品とのコラボレーションで座長を務めた川畑。「去年は手探りでしたが、今年は2回目ということもあり余裕をもってできました。森社長にも出ていただいたり、"京都の伝統工芸を守るために修行に出る"とか、そういったキーワードもセリフに盛り込めて、よかったと思います」と満足げな表情を浮かべました。
出番前、たまたま清水焼の焼き物を見ていたという末成は「清水焼も大好きで今日も見ていたんですけど、いいなと思った小皿が20000円でびっくりしました! でも焼き物は素晴らしいです。おちょこのコレクションもしていたことがあったんです。もったいなくて飲めなくて、飾っていましたが(笑)。京都にはいろんなものがあって来るのが楽しみなので、今回も楽しみながらお芝居をさせてもらっています」と感想を語りました。
烏川も第一弾に引き続いて2回目の出演です。「こういう機会はなかなかないので、お客様にもぜひ見ていただいて、工芸品のことを知らない人にも知ってもらえたらうれしいと思います」とアピール。
陶器が大好きで、劇場出番の合間にデパートなどに見に行き、よく買いに行っているという清水。陶器を見る目には自身があったそうですが、舞台に飾られている清水焼の大皿が50万円と知ってビックリ。「値段を聞いたらめちゃくちゃ高くて、自分の見る目のなさに落ち込みました」と笑いを誘いました。ですが、伝統工芸品を間近に見ることができてありがたいと感激していました。
井上安世は「薫香がとてもいい匂いがするので、普段から置いてほしいです。癒されます。工芸品を初めて生で見させていただいたので、お芝居しながら勉強させていただいています」といつにない舞台セットに心を躍らせていました。
森様は「舞台でこうして取り上げてもらって嬉しいです。吉本さんには若いファンの方も多いので、興味を持っていただけると嬉しいです。清水焼や京焼は時間と手間がかかっていることを工房とかに来て見てもらえたら」とご挨拶がありました。
京都伝統産業ふれあい館 館長の八田誠治様は「京都は794年に都ができた時からものを作っています。伝統工芸品は74品目あります。これからもコラボができたら」と期待を寄せられました。そして京都の伝統工芸を少しでも知ってほしいとPRされました。
劇中に飾られた焼き物は5点で、その総額は約80万円とのこと。劇中に、大皿を取り上げた川畑ですが、森社長によるとまさか手に取るとは思っていなかったとか!? 川畑も総額を聞いてさらに恐れおののいていました。
74品目ある京都の伝統工芸品ですが、ほかには仏壇仏具、お酒、京料理、京菓子、京漬物などがあると八田様。「京料理を食べるシチュエーションで、すでに京都のさまざまな伝統工芸品に囲まれています」とのこと。「伝統工芸品に食べ物があると聞くと、いろいろな案が広がりそうです」と川畑、第三弾へも意欲を見せました。
「京都国際映画祭2016」では10月15日(土)に『京甲冑』・『つまみ細工』の、16日(日)に『京表具』・『紙祇工芸』のワークショップを京都伝統産業ふれあい館で開催します。2014年、2015年と好評を博したこちらの企画にも、ぜひご注目ください!
【川畑泰史】【末成由美】【烏川耕一】【清水けんじ】【井上安世】