タカタ先生、映画『奇蹟がくれた数式』トークイベントでハリー杉山さんと数学談義! オリジナルの数式披露も!!
10月18日(火)、東京・角川試写室にて、映画『奇蹟がくれた数式』のトークイベントが行われ、タカタ先生とハリー杉山さんが出演しました。
本作はイギリスの名門・ケンブリッジ大学の数学教授・G.H.ハーディと無名の天才事務員・ラマヌジャンという文化も生き方も信じるものも全く違う正反対の2人が、かけがえのない存在になっていく友情とロマンが描かれています。
同月22日(土)からの公開を記念して、この日行われた試写会のトークイベントとして"芸能界の英国貴族"であるハリー杉山さんと、現役の数学教師であるタカタ先生が出演することになったというわけです。
「高校の数学教師を現役でやっておりまして、今日も授業終わりに来ました。明日からは中間試験なので、ギリギリまで試験問題を作っておりました」と挨拶したタカタ先生。数学を題材にした映画ということで、ルートのかたちをしたヘアスタイルで登壇します。
そんなタカタ先生を「噂で聞いていた」と話すハリーさん。「このようなブレインを持っていないので憧れています」と声をかけられたタカタ先生は「数学についても、たっぷりとお話しさせてください」と返しました。
一足先に映画を鑑賞したという2人。
「数学だけに、"すーがく"いい!」とダジャレを交えて絶賛したタカタ先生は、やはりラマヌジャンとハーディの存在は以前から知っていたようで、「僕は2人のファンですから。実際、研究していた大学で撮影していたので、この場で2人が研究してたんだよなっていうことに感動しました」と熱くコメント。ラマヌジャンについては「天才で、直感的に数式が浮かんでしまう人。本人は"女神が寝ているうちに数式を書いてくれるのを写しているだけだ"と言っていますが、宇宙の仕組みを説明するために必要とされる超原理論と同じものを、ラマヌジャンは100年前に数式にしていました。例えば、クレジットカードのセキュリティは、ラマヌジャンの研究が元になっていたりもしますしね。3000以上の数式を残しているんですけど、なぜこうなるかがわかっていないものが今も30以上あります」と説明します。
「数学って難しいテーマだけど、この作品はそんな数学を身近に感じさせてくれる映画。ぬくもりを感じるんです」と話すハリーさんの言葉に大きく頷きながら、「公式や数式をすぐ生み出せる天才であるラマヌジャンに、ハーディは証明することの大切さを教えた。一方、人とのコミュニケーションが上手くないハーディに、ラマヌジャンはその大切さを教えた。お互い足りないものを補って、いいところを引き出し合っていくんですよね」と、登場人物2人のコンビネーションに感嘆しました。
イングランド王エドワード1世の子孫にあたるハリーさんは、イギリス最古の男子全寮制パブリック・スクールの名門・ウィンチェスターカレッジに入り、先祖代々200年間、家系にある全ての親族がケンブリッジ大学もしくはオックスフォード大学を卒業しているという由緒正しきお家柄。
「みんな、いずれかの大学を受けて合格してます。唯一落ちたのが、わたくしです」と告げると、「いいネタを持ってますねぇ!」と声をかけるタカタ先生。不合格だった当初は"家の汚点だ"と落ち込んでいたそうですが、「父が"気にするな。お前は上に向かって進んでいる"と言ってくれたので、今はポジティブに捉えています」と言い切りました。
その後、"笑ってタメになる数学ネタ"を持ちネタとするタカタ先生が、オリジナルの公式を披露。有名人の結婚についてほか、本作も数式化して「公開日の10.22、インドの1.10、引くほどの天才(ー10.31)......で、答えはヒット間違いなし(1.10)です!」と解説すると、客席から拍手が。「いいですねぇ! 脳細胞を刺激しつつ笑えるって」と、ハリーさんも気に入ったようでした。
【タカタ先生】
映画『奇蹟がくれた数式』
監督・脚本:マシュー・ブラウン
原作:ロバート・カニーゲル
出演:デヴ・パテル、ジェレミー・アイアンズ、デヴィカ・ビセ、トビー・ジョーンズ、スティーヴン・フライ
配給:KADOKAWA
(C)2015 INFINITY COMMISSIONING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
10月22日(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか、全国ロードショー!