10月15日(土)、堺産業振興センター・イベントホールにて、「第43回 堺まつり 前夜祭」が開催されました
オープニングパフォーマンスは、「堺チアリーディングクラブMARINE」によるチアリーディング。幼稚園から中学3年生までが、有資格者による本格的な指導のもとで訓練した、すばらしい技の数々を披露。元気いっぱいで笑顔あふれる演技に、会場から盛大な拍手がわきました。引き続いてのセレモニーでは、堺市商店街連合会の辰野邦次会長が開会にあたって、また竹山修身堺市長が主催者及び来賓を代表してあいさつをしました。
さらにここからは、堺で受け継がれてきた文化や歴史のさまざまなシーンに合わせて、多彩なパフォーマンスが上演されます。堺発祥のすずめ踊りが東北の地で大輪の花を咲かせ、今や杜の都・仙台に欠かせない郷土芸能となった「仙台すずめ踊り 伊達の舞」を皮切りに、<古墳期/いにしえの堺>では堺まつりに毎年参加しているスタジオエイコ・ダンススクールによるオリジナル舞踊「いにしえの踊り」が。<中世・自治都市・堺>では、アンサンブルのレ・リューティステが撥弦(はつげん)楽器・リュートを弾いての「なんばん音楽演奏」を4曲演奏。<近世/国際交流都市 堺>へと続き、在日本大韓国民団大阪府堺支部・金剛学園民族舞踊部の生徒たちが華麗に舞って演奏する「チャングチュム」。そして韓国からこの日のために来日したジョンドン芸術団が、伝統芸能のひとつ"プンムルリノ"の、大韓民国指定重要無形文化財「チュルタギノリ」を熱演し、目を釘付けにするダイナミックな舞いに、大歓声が上がりました!
そしてシーンは<近代/進取の気風都市 堺>へ。明治22年に市制が施行され、都市のひとつとして堺市が誕生します。明治の終わりから大正、昭和のはじめにかけて、堺の大浜(現・堺市堺区)は、水族館や公会堂、料理旅館が並ぶ、関西の一大レジャーゾーンとして発展。海水浴場や大浜潮場内の劇場では、「大浜少女歌劇団」が人気を博するなど、空前の賑わいを見せました。
そんな「大浜少女歌劇団」の現代版が「堺少女歌劇団」。2014年9月に発足し、今年で3期を迎えます。小学1年から中学3年までの約90名が、「地域の自慢や誇りを生み出す笑顔のコミュニティづくり」をスローガンに活動。今回の前夜祭では、小学6年から中学3年の27名がステージに立ち、オリジナルソング『Singing for you』『夜明けのヴィーナス』『堺の街で・・・』の3曲をパワフルに熱唱。可憐な少女たちが、夢と希望があふれる歌詞とポップなリズムに合わせ、会場を圧倒する抜群の歌唱力とキレのあるダンスで華やかな輝きを放ち、観客を魅了しました。
"本物"を追求した歌劇団だけあり、その実力は十二分!近い将来、全国エリアの歌劇団となり、そして国民的アイドルが輩出されるのも夢ではありません!!年明け1月29日(日)に第3回本公演開催を予定。現在、本公演に向けて稽古に励んでいます。乞うご期待を!
スペシャルステージは堺を拠点に全国で活躍する、演歌歌手・桜川けんさんのオンステージ。人々の心を鷲掴みにする艶のある歌声とともにステージを降りて 観客と握手していくサービス精神にさらにうっとり。持ち歌や北島ソングを存分に"聴かせて"くれました。
シメはお待ちかねのお笑いステージ。観客が客席前方にドドーッと移動。老若男女を問わず、お笑いは不滅です!
さて、吉田たち、銀シャリ、大木こだまひびき、矢野・兵動の4組が舞台に備えます。トップバッターは"ふたご漫才"の吉田たち。若手ならではのフレッシュさと、得意とするふたごネタで、観客をフムフムと納得させる手法で笑いへと誘導します。続いては、レギュラー番組を数多く持つ銀シャリ。登場するや、ちびっ子や若い女子たちが前のめりに! 鰻の、本名である苦労話をメインにネタを繰り広げ、爆笑を取りました。
そして大御所の大木こだまひびき。笑いに敏感なローティーンの少女たちが「師匠、師匠!」「ヤバイ、ヤバイ!!」とザワザワ。そのザワめきに気付いたこだまが「ゲテモノ趣味!」と発すると、割れんばかりの大爆笑が! 大ボラネタにおなじみのギャグ「チッチキチー」を交え、締めくくりは「往生しまっせ」。いぶし銀の漫才に、場内の笑いはますますヒートアップします。
トリは実力派コンビ、矢野・兵動が登場。矢野は、堺少女歌劇団のオープニングセレモニーに出席した"よしもと応援団"のひとり。「今年で3期目となったので、頑張ってください!」と堺少女歌劇団にエールをおくります。そして、堺まつりとなんばグランド花月のお客さんの違いといった地域ネタを中心に、言葉のひとつひとつにオリジナリティーがある絶品の"本格しゃべくり"に観客は爆笑の渦に巻き込まれました。
【堺少女歌劇団】【吉田たち】【銀シャリ】【大木こだまひびき】【矢野・兵動】