11月16日(水)『IPPONグランプリ15』DVD発売記念! 歴代最高(?)の副音声担当、麒麟・川島明×今野浩喜対談!
「お台場笑おう会」に招待された、大喜利を愛する芸人10名による芸人大喜利王決定戦『IPPONグランプリ』。チェアマンである松本人志のもと、5人ずつABのブロックに分かれてリーグ戦を行い、それぞれのブロックで勝ち抜いた2名により決勝戦が行われます。その、半年に一度行われる『IPPONグランプリ』の2016年6月11日放送回が、番組ではオンエアしきれなかった超もったいない回答を盛り込んだ完全版として11月16日にDVD発売されることに。
常連組のバカリズムや千原ジュニアなどの多種多様な"IPPON"が見られるのはもちろん、『IPPONスカウト』優勝者である麒麟・川島明や今野浩喜のほか、サンドウィッチマン・伊達みきおやナイツ・塙宣之など初出場も豪華な顔ぶれの第15回大会。特典映像には一般の方から寄せられた名回答を紹介する『IPPANグランプリ』を収録。また、毎回大好評の出演者による副音声は、予選(『IPPONスカウト』)から勝ち上がった初参戦の麒麟・川島と今野浩喜が登場します。
そこで今回は、川島&今野による副音声収録現場に直撃! 今だから語れる初出演時の気持ちや『IPPONスカウト』との違い、『IPPONスカウト』の思い出など、若干『IPPONスカウト』愛の強い(笑)2人によるトークは爆笑の連続で、収録は快調に進みます。オンエアが怖くて見られず、この日番組を初めて見たという今野さんが、チェアマン・松本人志の言葉に一喜一憂するさまも微笑ましく、あっという間に収録は終了。
副音声収録を終えたばかりのお2人に、『IPPONグランプリ』についてお話を伺いました。
ーー改めて収録を振り返ってみて、いかがでしたか?
今野 意外と松本さんが見てくれてるんだなって......。
川島 ビビりすぎやって、ホンマに(笑)。今野さん、嬉しそうにしてましたね~。
今野 そうなんですよ~。やっぱり、会わないじゃないですか、松本さんって。だから意外と松本さんを目の前にしても緊張しないんですよ、いまだに実感がなくて。目の前にしても画面を通して見てるぐらいの感じの人なんですよ、今でも。その人がねぇ、(自分を)ほめてるっていうのが......。
川島 (爆笑)。ほめてくれてますよ、いつも。悪口言うわけないじゃないですか。
今野 ホントに嬉しかったですね~(しみじみ)。
ーー川島さんは?
川島 (副音声収録の時は)今野さんのお守りしてる感じでしたね。「大丈夫や」って言うて、なぐさめて。そしたら「今オレのことほめてるから黙っててください」とか言われて。でも結構自分のところ以外あんまり見てなかった(笑)ですね、(副音声を)しゃべってて。
今野 自画自賛もして......っていうか、あそこで言わないと誰にも知られないわけじゃないですか、『IPPONスカウト』のすごさ! 言わないとわからないですからね。
川島 歴史をちゃんと伝えないとね。
今野 『IPPONスカウト』というものを知らない人もいるかもしれないじゃないですか。
川島 『スカウト』を広めるためにね。
今野 この2人がなんでここにいるのか、っていうことをやっぱちゃんと言いたいですよ。
川島 まぁね、ないもんね、この世に、映像が。口伝えで言っていかんと。
今野 (笑)。
ーー初出演の時の心理状態ってどんなものだったんですか?
今野 自分が緊張するのはわかるんですけど、意外とみんな緊張してるんだなっていうのが不思議でしたね。「君たち結構出てるんじゃないの?」って。
川島 "君たち"(笑)。そうですね、やっぱり(本番前の)日常の生活がおかしなってる感じはありましたね。『スカウト』までは楽しかったんですけど、『スカウト』で勝ちを意識した瞬間からですね、なんか様子がおかしなったのは。で、『スカウト』の前の段階からずっと大喜利を考えてるから、ホントに頭が「大喜利脳」になってたというか......心からうまく笑えない日が長かったですね。
ーーじゃあ、本番が終わってホッとした部分があった?
川島 そうですね、ホントに、決勝行けませんでした、Aブロックの決勝進出者は大吉!ってなった瞬間にほわっとなった感じというか。そこでやっとなんか、人間に戻った感じがしましたね(笑)。悔しかったけど、ちょっとホッとしたというか、「もうしばらく大喜利考えんでいいんや」って。(今野に)本番前、サウナ行ってたんやんなぁ? それは異常やわ。
今野 僕は本番前に、ふだんやらない行動をしてしまったんですよね。やっぱりスポーツ選手とかって、(ウォーミング)アップとかするじゃないですか。とにかく汗をかいた方がいいんじゃないかって思って。
川島 違う(笑)。あれは体ほぐしてるんですよ。
今野 だからサウナに行って、結局ボーッとしてしまうっていう。ムダに汗かきやすい体質になって。
ーーじゃあ、次回出演するときは絶対にサウナには行かない?
今野 前の日ですね、行くとしたら。
川島 行くな、もう。
ーー番組を改めて見返して、印象的なシーンはありましたか?
川島 いやもうやっぱ......今野さんの(ボタンのランプの)つかなさ?
今野 (笑)。
川島 改めて見ると、あれめちゃくちゃオモロいですね。あれを今野さんと見てるのがオモロかった(笑)。オンエアでも見たけど、気づかなかったもんね。
今野 これを解説しますとですね......。
川島 「オレは左利きやのに右で押してたからつかないんや」と思って左で押し直すっていう......(笑)。めっちゃオモロかったですよ、何やってもつかへんし。(ボタンの押し方が)遅いもん。絶対こう(と言いながら押し方をやってみせて)やって。誰のマネしてんの?
今野 いや、オレ考えたんですよ。指でやるっていうことはですよ、脳からの指令が遅いじゃないですか。ここ(手首)だったら、指より反応が早いじゃないですか。だから手首で押すようにして。
川島 え、でも指2本使ってこんなん(と言いながら2本の指で交互に素早くボタンを押す動作をして)もできるよ?
今野 ......そんなのやってんですか? え、これでやってんの、みんな?......でも、『スカウト』はこれでやってきたんで。
川島 マジで、『スカウト』は誰でも押せたんですよ。取り合いにならなかったんですよ、みんな平和で。誰も答えが出ないときもあったじゃないですか(笑)、「誰か押してよ!」と思うときが。これ(『IPPONグランプリ』)は違う競技ですって。でもそのつかないのが面白かったですね~、右利き左利き変えてやってみたり、疲れて泣いてる寄りのカットがあったりして。あれはやっぱり、本編見た後あそこだけ見てもおもしろいんじゃないですかね。
今野 オレたぶん何回もストレッチしてると思いますよ、あの中で。ホントにもう、(腕が)パンパンで。
川島 (笑)。
ーーほぐしてたはずですよね?
川島 ねぇ? サウナ行ってんのに。
今野 だから、もしサウナ行ってなかったらヤバかったかもしれない。肉離れ起こしてたかも(笑)。
ーー今野さんはどこが印象的でしたか?
今野 なんだろ? 好きだったのは、単純に伊達さんの答えがずっと好きだったんですよ。「ヤバいヤバい、オレ審査員として失格だ」と思いながらも無条件で(ボタンを)押してしまうっていう。
川島 ファンなんや。
今野 「早く伊達さん答えろ」みたいな。
川島 わかるわかる。
今野 とにかく伊達さんにハマってしまいましたね。(採点が)甘くなっちゃいがちだったんで、そこは気をつけてました。純粋に答えの面白さで採点しようと思って。それとは関係ない話なんですけど、ホントに、自分が押してないせいで9点になってしまった時の気まずさすごいんですよ。
川島 (笑)。ほんま悪いなぁ、あれ。「おまえ空気読んでない」みたいになるし。
今野 わかってないやつ、みたいな。
川島 バレたらどうしよう、みたいに思うよね。
今野 裏でスタッフは見てるんじゃないか、みたいな。
川島 まぁ、わかるっちゃわかると思うよ、誰が押してないかは。
ーー気まずさに耐えかねて押してしまったり?
川島 いや、それはおかしいでしょ。
今野 最後残りひとつになったとき、オレが押したところを隣の人に見られたらどうしようとかは思いました。「こいつ、折れたな」みたいな。
川島 「空気読んだな」って? 確かにあれは気まずかったなぁ。だからそういう審査員の方の緊張もありますね。だってほんまはもう、全部の答えが面白いですもん。全員面白いのに選ぶっていうのがなかなか......。そこはもう一個違う緊張がありました。先輩ばっかりやし。
ーー逆にまったくランプがつかないときなんかは、押してあげたいなとか思うんですか?
川島 いやでも、3個つくより0の方が絶対オモロいじゃないですか。自分が押したことによって1ついてしまうことの方が怖いです、それは。「誰や1つけたん。いいねん、今は」みたいな(笑)。
今野 わかります。0で合ってた、っていうね。
ーー改めて「この人やっぱりすごいな」って思った人はいますか?
川島 僕は秋山がそれこそプライベートから大好きなんで。あいつがしゃべると笑ってしまうんですよ。「フリップいらんのちゃうかなぁ。もう顔でやった方がいいんちゃう?」って思うくらい面白かったし、「このタイミングでようそれ出すなぁ!」っていうのもあって、スゴイなと。すごくよかったですね。笑ってもうたなぁ。
ーー大吉さんも秋山さんの回答には勇気づけられてましたもんね(笑)。
川島 ねぇ! いやでも、スゴイですね、あの緊張感の中でもブレないのは。
ーーこのお2人での副音声はレアだなと思うんですけど、お2人はもともと交流はあったんですか?
川島 以前、NHKの『7人のコント侍』っていう番組で一緒のメンバーやったんで、結構その間の2~3カ月は頻繁にコントを一緒に撮ったりしていて、常にみんな一緒なんで、そんときに飲みに行ったりしてましたね。今野さんは(基本)飲みに行かないから、「みんなで」って言わないと来ないなぁと思って、「みんなで行こう」って言ったんですよ。で、みんなで行こうって言ってんのに、今野さんだけ「自分の車で行く」とか言い出して。
今野 それは普通じゃないですか(笑)。
川島 いやなんか、「飲む気もないな、この人」って。しかも県外から来てるし、なんかおっきいクツみたいな車に乗ってたんですよ。
今野 (笑)。
川島 オレ国産で見たことなかったんですよ、あんな車。オレはタクシーで移動してたんですけど、後ろからでっかいクツがついて来て......(笑)。マリオみたいにクツから顔だけ出てるみたいになってて、「あれ? クツついて来てる。......あ、あれ今野さんや!」ってなって。ほんで、オレの大好きな居酒屋に行ってんのにひとりだけ立て膝ついて、ほっそいタバコ吸うて。「どんだけ目立ちたいねん!」と思って。料理来てんのにタバコに火つけて、「いや、食べます食べます」って。なんなん!?
今野 いやぁ、おいしかったですね。
川島 いや、(できたては)もっとおいしかったんですよ! (火を)消すでしょ普通。怪奇な人でしたよ、ホントに。ずーっとカッコつけてる。
今野 『7人のコント侍』のときは、川島さんが真面目な人でよかったなって思いました。他の人はたいがいセリフも覚えてこなかったから、川島さんがいないとどうにもなんなかったなと思いましたね。
川島 ヤバい集団でしたよね。いや、アンタがいちばんヤバかったんや。和を乱してた。
今野 乱してない(笑)!
ーー今日の副音声トークも弾んでたなと思うんですけど。
川島 確かに、過去の共演がなかったら何話していいかわからんかったでしょうね。
今野 やってて、過去の副音声の中ではいちばんよかったなって思いましたね。
川島 いやいや(笑)。え、全部聞いたん? 今までの全部、副音声も!?
今野 DVDいただいたじゃないですか、全部。「これで勉強しろ」みたいな感じで。
川島 まぁまぁ、「見といてよ」って感じでね。
今野 だから全部見て、「(『スカウト』で)優勝したら副音声に出るんだな」とか思ってましたよ。
川島 あ、じゃあ副音声の仕事が舞い込むことはわかってたん?
今野 いや、違います。今までは優勝した人と『スカウト』から上がってきた人が2人でやってたから、僕は(『スカウトで』)優勝はしてないから、若林さんと川島さんなのかなって思ってました。
川島 もしくは若林さんと今野さん?
今野 オレはないと思いました。
川島 (笑)。えらい謙遜しますね、そこ。『スカウト』のときあんなにエラそうやのに。
今野 やっぱりよしもとさんのDVDなんで。
川島 ヤなこと言うな(笑)。そんな権力ないやろ。
ーー今回は2人とも『スカウト』からの人が副音声と言うことで。
今野 そうですね、結果いちばんハネた副音声になったなと思いました。
川島 (笑)。書いといてもらおう。「全部の中で歴代最高の副音声でした」って。
今野 だいたい(今までのDVDは)「初めまして」から始まって、だんだんなんですよ。今回そこがなかったから、初速が早かったです。
川島 これはじゃあ、過去最高の、本編を超えた......。
今野 いちばんよかった副音声です。
川島 どっちが副音声や、っていう話ですよね。
今野 確かに。もう副音声とは......
川島 言ってもらいたくないですね(笑)。
と、最後は完全に自画自賛(笑)のお2人でしたが、確かに副音声だけでもかなり聞き応えのある内容になっていることは間違いありませんので、DVDの発売をお楽しみに!
【麒麟】【川島明】
IPPONグランプリ15
発売日:11月16日(水)
価格:3000円(税抜)
発売元:フジテレビジョン/よしもとアール・アンド・シー
出演者(50音順):
チェアマン・松本人志
秋山竜次(ロバート)
川島明(麒麟)
今野浩喜
伊達みきお(サンドウィッチマン)
千原ジュニア(千原兄弟)
博多大吉(博多華丸・大吉)
バカリズム
塙宣之(ナイツ)
堀内健(ネプチューン)
若林正恭(オードリー)
【特典】
副音声:川島明(麒麟)&今野浩喜
特典映像:一般視聴者による回答を紹介するIPPANグランプリ