「SALTY's」(ソルティーズ)が2016年10月30日、∞ホールを飛び出しての初ワンマンライブが代官山UNITで開催!
2015年、巷ではあっさりした薄顔イケメンを"塩顔"と称してブームが起きている中、世界初の塩顔男子エアバンド「SALTY's」(ソルティーズ)が渋谷ヨシモト∞ホールにてデビューしたました。
そして先日2016年10月30日、∞ホールを飛び出しての初ワンマンライブが代官山UNITで開催されました。
前売り券は予定していた定数が発売と同時に即完し、急遽追加販売をしたほど。ファンにとっても待望のワンマンライブとなりました。
会場にはハロウィンのコスプレをしたお客さんも多数おり、会場のテンションは開演前にも関わらず熱気に包まれていました。
SEとともにSALTY'sメンバーがスモークの中からポージングし登場。テンションの上がったお客さんの声援に包まれスタート。
1曲目は「メンズラシク」。サビではメンバー全員が腕を大きく左右に振りお客さんをあおります。
続いては「うすしおスクールデイズ」。ファンの間でも人気の曲。
この曲では途中から塩野(セクシパクチー・小野)と塩澤(ピスタチオ・小澤)が楽器を置き、歌詞に出てくる切ない恋心を表現した振り付けで踊ります。二人のキュートな踊りや身体を重なり合わせるフォーメーションがボーイズ・ラブを連想させるためか客先からは悲鳴に近い歓声があがります。
塩チョ(西村ヒロチョ)もキレのあるダンスを披露。このようなパフォーマンスが見られるのもエアバンドならではの良さである。
つづく「勝手な日曜日」や「NOTICE」とミディアムテンポが続くと、客席も徐々にライブハウスの独特な雰囲気に慣れてきたようで、気持ち良さそうに音にあわせてゆらゆらと身体が揺れ始める。
転換時、スクリーンでは芸人ならではのVTRがはじまりました。
事前の打合せ時のVTRが映し出されているがボーカルの塩村(テゴネハンバーグ・松村)が「大きなクリスマスツリーをステージに置きたい。それがないとライブはやらない。」と無茶なわがままを急に言い始めるのだ。そんな予算はあるはずもない。ただ塩村は全く引かない。制作スタッフも頭を抱える。といったVTR。
ステージ上は転換が終わり、メンバーが登場すると、なんとクリスマスツリーがステージへ運び込まれます。
それは...なんと段ボールで組み立てられた、見るからに手作りのチープなツリー。会場は笑いに包まれる。ただ塩村はそのチープなツリーが気に入った様子。5曲目の「白いサンタさん」を気持ち込めて歌いあげました。
続いては、塩野と塩澤(相席スタート・山添)によるお客さん参加型コーナー。そして塩添が前に出て独特の笑いの世界を作り出す。普通のライブでは味わえない、音楽とお笑いを同時に楽しめる絶妙な味付けがSALTY'sのライブの醍醐味です。
そしてライブ終盤、「好奇心の病」「またここに」で会場全体が熱気でつつまれたところで本編は終了した。
アンコールが鳴り響く中、メンバーが今回のライブ用に準備した黒Tシャツに着替えステージに登場。
塩村が「今回のために新曲を作ってきました!」と話すと、今回一番の歓声があがる。曲名は「パラレル」。まさにパラレルの不思議な歌詞で掴みどころがない。
塩村の独特な世界観から生まれる歌詞は、どの曲もIQが高く興味深い。
そして、最後の曲を前にリーダーの塩村から告知が。
なんと11/2に配信デビューが決定!!
ファンもこれには大喜び。曲も「ソルティードック」と「好奇心の病」の人気曲なので、音源リリースを待ちわびていたファンは喜びもひとしおだろう。
また、12月24日クリスマスイブには渋谷∞ホールでのワンマンライブも決定。「もうクリスマスは寂しくないね」という甘いMCにも歓声があがります。
しかし、次の瞬間に空気は一変する。
メンバーの塩添がマイクを取ると、このライブでSALTY'sを脱退することを自ら発表。
会場は茫然。どうせコントだろう?と信じないファンも多い。しかしこれは事実だと塩添が何度も告げると、会場からは悲鳴がおこり、信じられないような静粛につつまれた。メンバーもあまりの会場の落胆ぶりには、驚きと戸惑いを隠せません。
塩添から「これから4人のSALTY'sを応援してください」と叫びにもちかい声量で会場に訴えると、やっと拍手が沸き起こった。ファンにとっては受け入れ難い気持ちと、応援したい気持ちが交錯している様子がうかがえる。
そんな空気の中、彼らの代表曲「ソルティードック」を披露しアンコールは終了。
ただ5人では最後となるSALTY'sをすっと目に焼き付けていたいファンからアンコールの声が鳴りやみません。
ダブルアンコールで、再度登場し本日2回目となる「うすしおスクールデイズ」を熱唱。曲の途中で、感極まった塩チョが泣き崩れる。メンバーに抱きかかえられ、涙を流しながら全員で歌い続けました。
結成からわずか1年。代官山UNITワンマンまで、ものすごいスピードで大きくなってきたSALTY's。塩添の脱退は残念ではありますが、4人となったSALTY'sは、更に次の大きなステージに向かって間違いなく進んでいくと確信したライブとなりました。