40周年記念ライブを控える村上ショージへインタビュー!「俺、ライブが好きなんやろうな。だって面白いもん」と笑顔で語る!!
12月11日(日)に大阪・なんばグランド花月で、12月16日(金)に東京・ルミネtheよしもとで芸歴40周年ライブ『売れるまでの下準備、スイッチオン!~押してなかったんや......「うん。」~』を開催する村上ショージがインタビューに応じました。
まず触れておきたいのが、蛭子能収さんが描いた個性的なライブ告知ポスター。
「せっかく描いてもらったから、蛭子さんに『ありがとう、ポスター』って電話したら、『何? 何?』って言われて。『いや、ポスター描いてくれたやろ?』『誰の? え、どれ?』『俺のや!』『あぁ、描いたっけ?』って言われたんで、『もうええわ! とりあえず電話したからな』って切ったりました。蛭子さん、自分が描いたことを覚えてなかったです」と笑います。
東西ともに豪華なゲストが出演しますが、「仲がいいというか、かわいい後輩に出てもらうことにしました」と話すショージ。「中川家は昔からよく知ってるし、番組も一緒になることが多いんで。次長課長は、河本くんが結婚するまでご飯を食べに行ったりしていました。結婚してからは奥さんがご飯作って待っといたらあかんから、急には誘われへんようになったけどね。そういうところ、気を遣うんですよ、僕(笑)。あと、銀シャリは関西の番組でよく一緒になるし、千鳥は大悟とご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりしてる仲なんです。で、雨上がり(決死隊)は(明石家)さんまさんの番組でよく一緒になっていて......130Rは2人で出るのが珍しいみたいやね」と、それぞれの出演者について説明。
先輩の間寛平も出演しますが、「寛平兄さんは、さんまさんを通じての仲。今も『明石家電視台』の収録が始まる前に3人でゴルフをやってるんです。兄さんは忙しいんでスケジュールが空いてないんちゃうかなと思ったんですけど、調整してくれて出てることになりました。マネージャーには『みんな、忙しいんやから無理言うなよ~』言うてるんですけど、たくさん出てくれることになりました」と感謝します。
そんな豪華なゲストたちと一緒に披露する予定となっているのは、ユニットコント。「以前、品川にあった劇場で中川家らとやっていたコントを広げてやろうかなと。出てくれる人らはみんな、臨機応変になんでもアドリブで返してくれる実力を持っているし、言うたこと以上をやってくれるんでどうなるか楽しみです」と期待を寄せます。
娘であるピン芸人・バターぬりえとの親子漫才も、今回の注目ポイント。
「昨日、一緒にご飯食べたんですけど、『こんなネタするから頼むで』って言うたら『はははっ! おもしろいやん』って言われました」と笑顔を見せつつ、「娘はあんまり人の言うこと聞かへんタイプやし、親も親やしねぇ? 柱だけつくって、あとは自由にいろんな枝葉をつけていこうと思ってます」と話します。バターぬりえがショージの娘だと明かした時、驚かれるとともに周囲の芸人からは「よう観たら、芸風似てる!」と言われたそうで、「娘が『似てへんわっ!』って。俺も似てへんと思うてたけど、2人で観てみたら『確かに似てるなぁ』って納得しました」と笑います。
また、新作のピンネタについては「ネタというより、フリートークのように喋る感じになるんやないかなと。大阪と東京で喋ることは変わってくると思います」とのこと。今回のライブではギターの演奏も披露する予定だそうで、「9月に無料のギター教室へ行ってきました。向こうの先生はまさか僕が無料で来るとは思ってなかったみたいで、ビックリしてましたよ(笑)。ギター教室にも通ってるんですけど(取材日は11月上旬)、どれだけできるようになるのか」と不安を口にしつつも、「まぁ、でけへんかったらでけへんかったで、プロに弾いてもらおうかなぁ」とあっけらかんとした様子です。
12月7日(水)には、『浅草キッド』でCDデビューも果たすショージ。同曲の作詞・作曲を務めるビートたけしさんのところへ直々に「この曲を歌わせてもらいたい」とお願いに伺ったところ、笑いながら『好きにしていいよ。バカヤロー』と言ってくれました」と快諾してくれたことを明かします。「来年からは本格的に習おうかなと思うてるんですけどね。将来、ギター漫談でもできたらええなと思っていて。ドゥーン!ばっかり言うてられへんからね!」と、次なる芸に向けても意欲を見せました。
今回のライブタイトルに『売れるまでの下準備、スイッチオン!』とありますが、そもそも売れていなければ40年も続けられないもの。そのことを本人にぶつけると、「いやいや、売れてはないんです」と、やはり否定します。
「周囲の人達のあたたか~い気持ちでやらせていただいているというか、温水プールの中で育てられた部分もあります。"俺はこれでやってきた"という確固たるものを持っているわけでもないですしね」とこれまでに出会った人達に感謝しつつ、「続けて来られたのは人間性的な部分もあるでしょうし、運もあると思います」と分析。今まで計画的に活動してきたことはないと言い切り、「『こんなんやってみます?』って言われたら、やります。失敗は別問題で、ベストを尽くしてもダメやったらしょうがないというつもりで、いろんなことに一生懸命、挑戦してきました」とこれまでの活動を振り返ります。
後輩から、芸についての相談もよく受けるんだとか。「『兄さん、なんで僕らはテレビに出られないんですかねぇ?』って言われるんです。『いやぁ、面白けどなぁ』って言いながらも向き不向きもあるからなぁと思いつつ、僕は『なるようにしかならん』っていつも言うんです。努力することはすごく大事やけど、努力したからといってたくさんのお金が貰える仕事ではないですからね」と言い切ります。
「芸人っていう好き勝手で自由なことを職業としてできて、そんなことをしてお金が貰えるって最高でしょう? 朝早くに起きて毎日、同じ電車に乗って仕事に行ってる人は、そうやって安定したお金を稼いでる。だけど、(1日の使い方としては)ある程度の時間に起きてぼーっとしながら陽が沈むまで観といてもいい訳じゃないですか。そうやっていてもお金は貰えないけど、それはそれで幸せな時間でしょう?」と、それぞれの生き方に価値があると言及。「生き方や考え方はみんな違うんやから、自分が幸せやと思うことをやったほうがいいんです。人間はいつまでも30代、40代を保てるわけはなくて、年輪を重ねていくんやからね。衰えていったときに、自分が幸せやったと思えるかどうかが大事なんじゃないですかね」と語りました。
「ライブは約1ヵ月後に迫ってるんですけど、まだ何もできあがってないんですよ(笑)。東京オリンピックじゃないけど、"ほんまにこれ、間に合うんか?"と思いながら準備してる毎日です」と焦りも見せつつ(※取材は11月上旬)、「でもまぁ、屋根がなかったらなかったで、雨の中でもバレーボールせなあかんぞという気持ちですよね。コケたらコケたで面白いじゃないですか。『あれ、中身なかったなぁ』って言われたら、『誰がやねん!』ってツッコみながら『なぁ? なかったやろ?』って笑えばいい。『あれ、グダグダやったなぁ?』『グダグダやったやろ?』とか言い合えるほうが、後々、面白いですからね」とショージらしいコメントを。
「だから、最初から100%のものを作るんじゃなく、60%くらいのものを本番に持っていって100%にできればいいかなって。蓋を開けてみたら30%しかなくても、それはそれで面白い。僕はそういう生き方をずっとしてきましたから、今回もそうしたい」と、40周年記念ライブも"なるようになる"精神で挑むよう。さらに「舞台は人のせいにでけへん部分が多い。そういう意味でも俺、舞台が好きなんやろうなぁ。だって面白いもん」と、舞台の面白さを噛み締めるように反芻しました。
「大きいライブは、今回が最後になると思う」と話すショージ。豪華ゲストのみならず、舞台という生の空間で生み出されるショージの笑いは、どんな人でも大いに楽しめるはず。思いっきり笑いたいという方は大阪のなんばグランド花月、そして東京のルミネtheよしもとで、40周年ライブをぜひともお楽しみください!
『村上ショージ芸歴40周年ライブ 売れるまでの下準備スイッチオン ~押してなかったんや…「うん。」~』
<大阪公演>
日時:12月11日(日)開場19時10分/開演19時30分
会場:なんばグランド花月
料金:前売3500円/当日4000円
出演者:村上ショージ
ゲスト:間寛平、130R、中川家、千鳥、銀シャリ、バターぬりえほか
<東京公演>
日時:12月16日(金)開場19時/開演19時30分
会場:ルミネtheよしもと
料金:前売3500円/当日4000円
出演者:村上ショージ
ゲスト:雨上がり決死隊、中川家、次長課長、千鳥、バターぬりえほか
チケットよしもと( http://yoshimoto.funity.jp)にて発売中!!
デビューCD「浅草キッド」
価格:1000円(税抜)
<収録曲>
1. 浅草キッド 作詞・作曲:ビートたけし/編曲:宮永治郎
2. 一夜一世 作詞:村上ショージ、角田宗徳/作曲・編曲:宮永治郎
3. 浅草キッド (カラオケ)
4. 一夜一世 (カラオケ)
5. 遠い空の下で(デモトラック) 作詞・作曲:村上ショージ
12月7日(水)発売!!