プロの技を学び、充実した2日間 ぎのわんオープンスクール2日目
2016年11月19日(土)・20日(日)、2日間にわたり本物のエンターテインメントに触れて学ぶ「ぎのわんオープンスクール2016」が開催。20日(日)、2日目は、朝から「お笑い高学年」「お笑い低学年」「歌」「ダンス高学年」「ダンス低学年」の5つのクラスに分かれ、それぞれ特化した内容を受講しました。
「お笑い高学年」はカートヤング、犬の心の押見、ボヨンボヨンの岡本を講師に、よしもと剣喜劇をベースにした小演劇を学び、体育館のステージを使い、セリフの打ち合わせや転ぶタイミングなどを練習。「お笑い低学年」は2700を講師に、「右ひじ左ひじ交互に見て」の完全コピーに挑みました。立ち位置の確認時に、八十島が「わかる人~!」「わからない人~!」と子供たちに声をかけると、両方手を上げる子がおり、「わかるのに上げてるでしょ!」と早速八十島がツッコミを行ったり、ツネのくるんとした赤い髪の毛に「おいしそう」と声をかける子供に対し、ツネが「マヨネーズつけたら食べられるかなぁ?」と返すなど、低学年ならではのにぎやかさを見せていました。
歌コースはアーティストの木根尚登さんと間慎太郎を講師に、花・星・ハートの3つのパートに分け作詞を行い、1日目に作った即興ソングと合わせたハーモニーを練習しました。「ダンス高学年」は斉藤葉月さん、松平和希さんを講師に、基本の振り付けの確認後、音楽に合わせて隊列を組み、フォーメーションの練習など、難易度の高い練習に取り組みました。「ダンス低学年」はnapiroさんが講師を務め、今話題の「恋ダンス」を特訓。手を交互に出す振り付けに「ちょうだい!のポーズ~!」や、頭の上に両手をのせて指を閉じる振り付けに「くまの耳!」と声をかけ、子供たちが覚えやすいように講師も懸命に取り組んでいました。全クラスとも、午後のショータイムに向けて白熱した様子を見せていました。
ショーに向けてのリハーサルが行われる間、グラウンドでアビスパ福岡の井原正巳監督、武藤覚コーチ、石川研GKコーチを講師に迎え、スポーツ教室が行われました。サッカー好きな小中学生約50人が参加し、黒・黄・グレー・ピンク・青・赤紫のユニフォームで6チームに分け、基本のドリブル、1対1のボールの取り合い、練習試合などを通して、プロのテクニックを学びました。
小学校時代同じサッカーチームに所属していたという、真志喜中学校の5人組は「今は別々のチームにいるから、久々にみんなで練習できて楽しかった」「チラシを見て参加した。雨で中断したのが悔しい」「伊原監督からテクニックが聞けて嬉しかった」等、口々に感想を語りました。
続いて、ドローンによる景観空撮や、産業・工業用空撮を行うドローンオペレーター佐藤克之さんを講師に、一般参加の基調講演「ドローン撮影の楽しさを学ぼう」を開催。参加者が実際に小型のドローンを操縦したり、ドローンで撮影した宜野湾市の海の映像を視聴。また、ドローンで撮影した水族館や公園などの様子を、タブレットやゴーグルを使用してVR体験を行い、参加者は老若男女揃って歓声を上げ、新しい技術を楽しんでいました。
2日間の集大成となるショータイムでは、宜野湾市の佐喜眞市長のあいさつを皮切りに、今回のオープンスクールの講師らによるお笑い・歌・ダンスが披露され、生で見るプロのエンターテインメントに、来場した保護者らからも歓声が沸きあがりました。続いて子どもたちが2日間で習った演目を披露。「お笑い低学年」では、練習時に演目の説明役に当たった男の子が緊張で涙ぐむシーンもあったのですが、本番では堂々と演目を紹介。「ダンス低学年」も、恋ダンスをきっちり踊りきりました。
その後、お笑いコースから選抜された生徒と芸人がコンビを組んでネタを披露しました。低学年のるなちゃんとハイビスカスパーティのゆかが組んだ「るなゆか」、中学生のちほさんと魁バーバリアン砂川の2組のコンビが鬼ごっこをテーマに漫才を披露。年齢差や身長差など、それぞれのコンビの持ち味を生かした漫才に、会場も盛り上がっていました。
また、木根尚登さんのピアノと間慎太郎のギターを伴奏に、子どもたちがハーモニーを披露。「ダンス高学年」では腰にカラフルなバンダナを付け、色ごとにチーム分けしてフォーメーションの組み換えを行い、一番の見せ場ではバンダナを腰から外して振り回しながら踊るなど、キレのいいパフォーマンスを披露していました。トリを務めた「お笑い高学年」のクラスは、衣装も時代劇風にチェンジ。劇のラストシーンに子どもたち全員によるフラッシュモブのダンスがあり、華やかな締めくくりとなりました。
ショータイムの後、花道を作って保護者のみなさまを見送った子どもたちは、今回のオープンスクールの様子を収めたスライドショーを見て、エンターテインメントに真剣に取り組んだ2日間を振り返り、オープンスクールの合言葉「心のドア、オープン!」に合わせたポーズで記念撮影し、全日程が無事終了しました。低学年ダンスの講師を務めたnapiroさんは「みんな本番に強い。
通しリハの時点ではまだまとまっていなかったのでどうなるかと思っていた。成功させようという心が素晴らしかった」と話し、歌の講師を務めた木根尚登さんは「歌だけでなくフラッシュモブの練習もあって大変だったと思う。ここにいるみんなと素敵な思い出が作れて嬉しい」と感想を述べていました。
講師らが感想を話し終わると、参加した子どもたちは全員で「ありがとうございました!」と大声で感謝を述べ、講師と子供たちがお互いに拍手を贈り合っていました。帰り際の子供たちに声をかけると、「また参加したい」「明日も同じことができたらいいのに」と、オープンスクールが終わったことに残念さをにじませていました。姉妹で参加したという、6年生の久高みれいさんは「ダンスで参加した。練習で難しかったことが本番ではできたので楽しかった」と、4年生のかすみさんは「歌のクラスで、みんなと歌詞が作れて一緒に歌えて楽しかった」と話し、お互い「来年もまた参加したい」と目を輝かせていました。子どもたちの表情は2日間のオープンスクールがとても充実したものだったことを物語っていました。