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2016年12月16日 (金)

映画『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会~』12月17日(土)公開! 斎藤俊輔プロデューサーインタビュー

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女子中高生を中心に圧倒的な支持を得る「HoneyWorks」。彼らはYOUTUBEやニコニコ動画など動画投稿サイトで、関連動画の再生回数が2億回を誇るクリエーターユニットです。彼らの楽曲やMVを映画化した『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会~』が12月17(土)に公開されます。

この映画はHoneyWorksの楽曲を映画化した『ずっと前から好きでした。〜告白実行委員会〜』(以下:『ずっ好き』)に続く第二弾。
今回、第一弾の映画『ずっ好き』が11月25日(金)〜27日(日)にシンガポールで行われたアニメ・フェスティバル・アジア2016(AFA)シンガポールで公開されました。

AFAは、2008年にシンガポールで始まった東南アジア最大規模のジャパンカルチャー紹介イベントで、2016年は、タイ・インドネシア・シンガポールの3か国で開催。東南アジアでジャパンカルチャーに対する注目が高まっている中、人気のアーティストや最新のヒットアニメ、グッズ等が一挙に紹介されるファン待望の祭典です。シンガポールのみならず、近隣のアジア各国からもたくさんの人が集まり、会場はアニメファンやコスプレイヤーの熱気に包まれました。

現地を訪れていた本映画のプロデューサーであるアニプレックスの斎藤俊輔さんにお話をお聞きしました。


__第一弾に続き、第二弾『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会~』が公開になります。まずHoneyWorksの楽曲が映画化されることになった経緯を教えてください。

斎藤 HoneyWorksのコンテンツが中高生の女性を中心にして非常に人気があるということを知りました。楽曲に物語をつけてMVにして、動画投稿サイトで発表しているというスタイルと、その再生回数を見て驚いたんです。彼らのコンテンツにパワーがあることを感じ、ぜひ映画化したいと思いました。

__楽曲を映像化するというのは難しかったですか?

斎藤 そうですね。MVで描かれている部分は要素でしかないんです。しかも各キャラクターの心情は、それぞれの曲ごとで歌っている。映画化するとなるとそれを一つにまとめなければいけないという作業がありました。しかし、いろんなメディアミックスをしている中での映画化だったので、漫画やノベルを参考にすることもできました。

__第一弾映画『ずっ好き』を公開してHoneyWorksファンからの反響はどうでしたか?

斎藤 まず、原作ファンに受け入れてもらえるものを作ろうと考えていました。内容的にも新しい要素を入れるというよりは、ファンたちが見たかったシーンを中心に構成しています。それが受け入れてもらえて非常に良かったです。

__映画ならではの新しいストーリーはあるのですか?

斎藤 HoneyWorksから提案をいただいて新規要素が加わったこともあります。例えば、『ずっ好き』でいうとライブシーン。ストーリーの中にHoneyWorksが存在して、主人公がライブを観に行くというシーンです。HoneyWorksのGomさん、shitoさん、ヤマコさんがファンの喜ぶアイデアをよく出してくれました。

__これまでアジア各地でも公開してきて、海外での反応はどうですか?

斎藤 韓国や台湾などで上映させていただいたんですけど、やっぱり今、日本のアニメはとても人気です。声優さんの人気もあります。キャストの方の人気がアジアでも非常に高いということで、各国での動員にもつながっているという話も聞いていますし、中国のイベントで『ずっ好き』にも触れたのですが、HoneyWorksというフレーズに即座に歓声があがりました。動画サイトを通してアジアでも非常に人気が高まっているのを感じました。

__今回のAFA2016で『ずっ好き』はシンガポール初上映です。AFAの雰囲気はいかがですか?

斎藤 AFAに来たのは3年ぶりなのですが、熱気が増していると感じました。海外のイベントは年々パワーが増していると感じます。

__アジアをはじめとする海外でも受け入れられるように意識して作品を作ったのですか?

斎藤 アジアは日本でアニメを制作してる側としても、プロデューサーとしてもすごく重要な市場になっていると思っています。しかし、どう現地で盛り上げていけばいいのかというのは、実はまだ自分の中にプランがないんです。でも、海外で受けているものって日本で受けているものなんですよ。そこに立ち返ると、日本の目の肥えたアニメファンに受ける、すごく良質なものを作り続けるのが一番アジアの戦略になるのかなと思っています。アジアのアニメファンの目がとても肥えてきているので、しっかりしたものを作らないと、日本以外でも受け入れられないと思います。

__第二弾『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会~』(12月17日公開)は、『ずっ好き』の続編ですか?

斎藤 続編とも言えますが、基本的には時間軸は一緒なんです。『ずっ好き』のストーリーと対になる物語で、主人公の瀬戸口雛は『ずっ好き』のメインキャラクターの瀬戸口優の妹です。

__ずばり、第二弾の見所は?

斎藤 初恋をして、恋に悩んだり、好きな人に思いを届けるのに努力する高校生たちの物語です。
HoneyWorks作品の持ち味である、恋してる人や、これから恋をする人たちの背中を押すような物語を、第一弾同様に楽しんでほしいと思っています。
もう一つは音楽ですね。HoneyWorksさんの新曲が全6曲使われています。また、歌い手としては、バラエティに富んだ魅力的な方達が参加してくれました。オープニングが声優ユニット「TrySail」、エンディングが乃木坂46から選抜された8人「さゆりんご軍団+真夏さんリスペクト軍団」。
そして動画配信サイトで大人気の「まふまふ」さんが挿入歌を歌います。そして、ヒロインである雛役の麻倉さんの楽曲、花江さん演じる虎太朗のキャラソンなど盛りだくさんの内容です。どういうシーンでどういう曲が流れるのか、楽しみにしていてください。

__このシリーズ、キャストの声優さんもすごく豪華ですよね。

斎藤 はい。かなり豪華です。第一弾の時から、HoneyWorksの提案で集められたまさに声優オールスターですね。動画配信サイトやネット上で人気が出て、ノベライズやアニメ化されるというのは今の時代の新たなコンテンツの生まれ方だと感じます。10年前にはこういう作品の作られ方ってなかったですからね。いろんな可能性を秘めているものがネットの中には展開されているんだなと思います。

__この新しいコンテンツの生まれ方は、これから作品を作りたい人にとって夢がありますね。

斎藤 そうですね。僕自身、こういう広げ方があるということを、すごく勉強させてもらいました。今後アニメを作る時に、このような広げ方を参考にさせてもらうこともあるかもしれません。HoneyWorksの作品で映像化できてないものもまだまだたくさんあるので、今後も関わっていけたらいいなと思っています。

__第二弾だけと言わず、もっともっと続いていくコンテンツなんですね。

斎藤 はい。それを目指していきたいです。アニメ化のみならずいろんな展開があっていいと思います。そして『ずっ好き』の中で、芹沢春輝と合田美桜のストーリーは描ききれなかったんです。そこはファンの方々も見たかった部分だと思いますので、今後楽しみにしていただける部分でもあると思います。

動画投稿サイトから生まれたコンテンツが、さまざまな形でメディアミックスされ、国境を越えて広がっていく。
そんな新しいコンテンツの広がり方に注目です!

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映画「映画『好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~』
2016年12月17日(土)全国ロードショー
オフィシャルHP http://www.honeyworks-movie.jp/2nd/

●斎藤俊輔
株式会社アニプレックス プロデューサー
1983年生まれ
代表作:「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「四月は君の嘘」「心が叫びたがってるんだ。」「マギ シンドバッドの冒険」