本日深夜OA『新しい波24』にも出演の男女コンビ! ペコリーノ単独イベント『もちもちフェスティバル』レポート
12月22日(木)、埼玉県・大宮ラクーンよしもと劇場にて、ペコリーノ単独イベント『もちもちフェスティバル』が行われました。
クロコダイル ミユ(左)、植木おでん(右)による男女コンビ"ペコリーノ"。
現役大学生ながら『お願い!ランキング』内の『お願い!マンピンコン』や『芸人報道』、さらには本日12月27日(火)24:20から放送される若手芸人発掘番組『新しい波24』(フジテレビ)にも出演する注目のコンビです。
単独ライブは、今年8月にヨシモト∞ホールで開催した『ほろあまいキャンディ』に続く2回目で、前回は全編を通してストーリーがつながるコント集でしたが、今回は音楽ライブと銘打っており、来場者に期待と不安が入り混じります。
開演時刻を迎えると、やはり音楽ライブとして始まり、1曲目はその名も『Openingの歌』。
ピンク地の水玉ワンピースで登場したミユがボーカルを務め、サングラス姿の植木はタンバリンを担当し、最初のMCでは来場者に感謝を述べつつ、「私たち普段コントをしているんですけど、今日はテイストを変えて、ミュージシャンとして、音楽フェスティバルを開催したいと思います!」とミユが呼びかけます。
植木も「コントとか見に来た人には申し訳ないですけど」と、あくまでも音楽ライブを強調しますが、ミユからは「お時間、もしあったら(コントを)やるかもしれないですけど」と含みのある発言も。
2曲目は、ミユいわく「次の曲が歌いたくて、次の曲を届けたくて」このフェスを開催したと言いながらも、何を伝えたいのかがわからない『届けこの想い』、3曲目には「息もできないドキドキと歌詞が多くて息もできないをかけたおしゃれな曲」(植木)という『息もできない』と畳み掛けます。
4曲目の『すきのうた』は、ミユがすきなもの(食べ物、動物、友達)をフリップのイラストで紹介する童謡テイストの曲ながら、ハードロック調に転調すると、ミユが髪を振り乱しながら踊り狂い、「バナナ好きー!」とバナナへの偏愛を絶叫!
ラストナンバー『言えなかったこと』は、アゴが外れっぱなしの彼女との心残りを歌った切ない(?)バラードで、後半はミユが観客に後悔したことを尋ね、植木がその後悔に対し、アドリブでアンサーソングにするという試みを披露しました。
歌い終えると、ミユが「こんなにみなさん集まっていただいて、ミュージシャンとしてこんな景色が見られたことは、泣きそうなくらい...。次は武道館目指してがんばりたいと思います!」と締めくくり、一旦ハケるも、舞台袖から「アンコール!」と自ら煽り、すぐさま2人で再登場。
ここまでも、ゆっくり水を飲み「おいしい...」とつぶやいたり、ファミレスでの要領の悪いエピソードトークをしたりと、アーティスト風のMCを繰り返してきたミユは、アンコールでも「まさかアンコールいただけるとは。ストリートミュージシャンから始めてきたわけなんで」と言いのけ、「いろんな思い出あるね。感動するな」と植木も感極まった表情を見せます。
そんなアーティストの世界観に入り込んでいたミユでしたが、天気の話になると「雨女とか雨男とか、ありえないと思います。みんなバカだなあ」「血液型を訊く人もおかしい」と口走り、たまらず植木から「的を射たことを言うな。バカであれ」とごもっともなツッコミが入る一幕。
アンコール曲は、ピンポン玉が乱れ飛ぶ『PingPongParty』で、ミユのダンススキルも垣間見せました。
エンディングVTRでは、スタッフロールの背景で、さいたま国際マラソンにエントリーするも、25キロ付近でリタイヤするミユの姿が。
VTRがあけると、時間が余ったためか、急遽(?)『コント ラーメン屋』が始まり、植木演じるラーメン屋店主とミユ演じる客との不毛なやりとりで笑いを誘いました。
エンディングでは、植木が「音楽ライブというコントでした」と改めてライブの趣旨を説明し、ミユも特徴的な水の飲み方やマイクの使い方について「ミュージシャンのフリしてやったんですよ。音楽フェスを見学して(笑)」と告白。
構成に加え、今日披露した曲をすべて作ったという"たけちまるぽこ"がカメラを担当し、客席を背景にした音楽ライブ風の記念撮影を「バナナ好きー!」の掛け声で行うと、2人は最後に芸人としての奮起を誓います。
「お笑い芸人も他のものを求められている気がする。コントだけ、漫才だけでなく。だから音楽とかもやったりすることで、可能性を広げたいです」とミユが力強く宣言し、暖かな拍手に包まれながら終演を迎えました。
終演後の2人を直撃すると、「クロコダイルミユは、もともとお笑い芸人になるというつもりがなくて、"ダンサーになりたい"ってずっと言ってたんですよ。僕が"お笑いなら、自分たちのライブでダンスが出来るよ"と、そういう誘い文句も言ってたので、実現にちょっと近づけたので、僕的にもうれしいです」とやり遂げた様子の植木。
それを聞いたミユは「そうだったんだ。ちゃんと考えているんだね」と感心します。
単独ライブは、前回はひとつの物語で、今回は音楽をテーマにし、今後もテーマを作って行う予定とのこと。
しかし、いわゆる音ネタ、歌ネタは、今回が初めての挑戦だそうで、『キングオブコント』優勝を目標に掲げるミユは、「その後にいろいろ出来たらいいなと思っていて。歌とかダンスとか、映画に出るとかそういう夢もあったり」と吐露し、植木は「歌ネタも場所に応じてやっていきたいと思います。求められたら応えられるに、ストックにしていきたいです」と芸人としての幅を広げることに尽力の姿勢を見せます。
『新しい波』の新シリーズにして、次世代の若手芸人が一堂に会する本日深夜24:20~OAの『新しい波24』(フジテレビ)の収録については、「日頃、もっと意識してがんばっていかなきゃなって、焦りを感じたところもありましたね」(植木)と共演した若手芸人に刺激を受けたようで、「大阪よしもと1年目のフースーヤっていうコンビがいるんですけど、オーディションで通って、私たちと立場が同じじゃないですか。なのに、すごいよくて...」(ミユ)といった悔しさもチラリ。
「女性芸人へのライバル心は?」との質問にミユは、「女の芸人には絶対負けたくないっていう気持ちがあったんですけど、行ったらみんな優しくて、バチバチはなかったです(笑)。当たり前ですけど、ゆりやんレトリィバァさんをすごく尊敬しました。あんなに面白いのに、気配りとかすごい出来てて。私、全部負けてる。そこくらい勝ちたかった(笑)」と先輩に圧倒されたようです。
最後に読者へのメッセージを求めると、「お笑いをもっといっぱいやりたいので、どこにでも行きますので、呼んでください。営業もまだ行ったことないので、早く経験してみたいです」(植木)、「シャンプーのCMに出ることも目標なので、髪を見てもらいたいです」(ミユ)とそれぞれ呼びかけました。
今後のペコリーノの活動にご注目ください。
【ペコリーノ】