ランパンプス&高野祐衣が2度目の共演もその距離感は微妙? 神保町花月年末特別公演『世界の何処かにいる自分』本日初日!
本日12月28日(水)から31日(土)まで、東京・神保町花月にて、年末特別公演『世界の何処かにいる自分』が上演されます。
赤い尻尾の生えた少年「つばめ」とつばめを取り巻く人々を描いた物語で、ランパンプスを始め、スクールゾーン、ボーイフレンド、高野祐衣らフレッシュかつ個性あふれる出演陣。
前回は演出の家城啓之に話を伺いましたが、今回は、つばめ役の小林良行(ランパンプス)、見世物ハウスの団長役の寺内ゆうき(ランパンプス)、団長の娘で見世物小屋の構成、演出などをしている空子役の高野祐衣の3人に話を伺いました。
※向かって左から、寺内ゆうき(ランパンプス)、小林良行(ランパンプス)、高野祐衣
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――まず、今回のオファーを受けた時の感想からお聞かせください。
小林 年末にドデカイの来たなって思いましたね。年末公演やったのが2年前とかで、去年はクリスマス公演やらせてもらって、年末になるとすごい忙しいなあって(笑)。
寺内 膨大なセリフ量の相方に対して、僕は隠れ蓑でチョイ役をもらっているんですよ。そこで自分をどう出すかなんですけど、今回も不思議な役。嫌われ者なのか、いい者なのか、何考えているかわからないところがあって、それを稽古中につかめていけたらなと思っています。
高野 私は神保町の舞台に出演するのは今回が2回目で、前回(今年8月上演『昨日の君は、僕だけの君だった』)でも共演したランパンプスさんが一緒でよかったなって思いました。人見知りなので、仲良くなれるようにがんばらないとなと思ったんですけど、みなさん優しいので、楽しいです。
――共演経験のあるランパンプスさんも優しく接してくれるわけですね。
高野 寺内さんは結構話しかけてくれます。だけど...。
小林 これには訳があります!(笑)僕は圧倒的にセリフ量が多いんです。人なんてかまってられないんですよ。
高野 稽古中なら仕方ないですけど、この間、稽古の帰りに電車で会ったんですよ。「あっ」となったんですけど、その後、他人みたいな...。
寺内 ダサい!(笑)
小林 これにも訳がありまして(この後、もし高野ファンに見られたら...といった心配からの行動だと必死に弁明)
――微妙な距離感ですね(笑)。さて、演出の家城啓之さんにお話を伺ったところ、歌、ダンス、さらにはものまねや楽器の演奏のシーンもあるそうですね。
小林 僕はダンスをします。
高野 私もダンスです。
寺内 僕はトロンボーン。
小林 1年くらい前から、「俺はトロンボーンやるんだ」「スカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)を見てかっこいい」とか言ってたんですよ(笑)。
寺内 1ヶ月くらい前からずっと練習しているんですけど、バイオリンが弾けるスクールゾーンの俵山がいて、ウッドベースが弾けるサンタの平田くんがいて、ホントに楽器が出来る人に混じって、どれだけごまかしごまかし出来るかですね(笑)。
小林 高野さんは、NMB48を卒業してから踊ることなんて、あんまりないですよね?
高野 ないです。もともとダンスが全然得意じゃなくて、覚えるのも苦手で、好きじゃなかったんですよ(笑)。
寺内 いやいや、覚えるのも早くてめっちゃ上手かったですよ。
高野 他の子ならもっと出来ると思います。
小林 高野さんファンは必見ですよね。
――そうしたエンタテインメント要素もありながらも、ストーリーはシリアスで、深いテーマのようですね。
小林 オコチャさん(脚本の冨田雄大)って真面目な題材をファンタジー的な部分で覆って、楽しい脚本になっている気がするんです。そこでホントに核心がエグめのことを言っている気がして。いろんな出て来るものを現実のものに置き換えたら、すごいお話なんだなあってなる感じがしますね。偏見を受けてきた人が見たら、共感してくれるのかなあって思いながらやっています。
寺内 僕は逆に、誰しもが共感しうることがいっぱい散りばめられていると思うんですよ。赤尻尾があるからストレートに言えちゃう、偏見が強い人が共感できるんじゃなくて、誰しもが共感できて、それを偏見が強い人を代表しているのを見るお芝居だなって思ってます。
――高野さんは、即興コントショーの『THE EMPTY STAGE』を含めたら、今年7本目の舞台になるようで、舞台づくしの1年でしたね。
高野 でも神保町花月の舞台は、他と全然雰囲気が違うんですよね。楽しさだけで言うと、芸人さんと混じってやるお芝居が全然楽しいですね。あと、芸人さんならではのお芝居とか間とか笑いとかが勉強できるなと思います。
――高野さんと言えば、この芝居の前、(インタビュー後の)12月25日(日)には『ダイナマイト関西2016』決勝大会のエキシビジョンマッチで大喜利に挑戦することでも注目されていますね。
寺内 そうだ! ツイッター見てたら、「『ダイナマイト関西』出ます」みたいな(笑)。
小林 おもろすぎる(笑)。
高野 (笑)。
――芸人としてのアドバイスはありますか?
小林 何にでも当てはまるやつ、一個持っていけばいいと思います。
高野 私、シュールな笑いとか好きなので、置きにいきたくないです。
小林 今のは完全に胸に刺さりましたね。置きにいってた(笑)。
寺内 一度スベると怖いですけど、三度スベると楽しくなってくるんですよ。
高野 そうすると周りの方たちがいい感じに?
寺内 そりゃ優しくフォローしてくれますよ。
高野 がんばりたいですね。『ダイナマイト関西』の結果次第では、舞台のモチベーションが変わります(笑)。
小林 ウソだろ?(笑)
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
高野 恋の話も入っているので、その辺も楽しみにしていただければなと思います。
小林 際どいセリフもありますもんね。
高野 そうなんですよ。真面目にヘンなセリフが(笑)。
小林 (芸歴の)上がボーイフレンドさん、僕らが二番目くらいで、あとは1年目、2年目くらいの若い子も出るし、いろんな人がいろんな特技やらいろんな味やらをいろいろと出せていて、僕ら芸人も高野さんも、いい感じで交わって来ていると思いますので、年末に楽しみに来ていただければと思います。
寺内 言いたいことはだいたい言ってくれたんですけど、12月31日の13時からの公演は特にオススメです。ちょうど3枚だけ残っていて、僕が直接手売りしますので、声をかけてください!(笑)
【ランパンプス】
『世界の何処かにいる自分』公演概要
脚本:冨田雄大
演出:家城啓之
出演:ランパンプス、スクールゾーン、ボーイフレンド、おばたのお兄さん、 福田麻貴、サンタ、かなで、メクルメクリン、鳥山大介、兵藤天貴、鬼梨おに/高野祐衣
料金:前売2500円/当日2800円
会場:神保町花月
日時:12月28日(水)~12月31日(土)
12月28日(水)19:30開演
12月29日(木)19:30開演
12月30日(金)①14:00開演 ②17:00開演
12月31日(土)①13:00開演 ②16:00開演