EDISON Presents エグスプロージョン×ひとりでできるもん TOUR/E/2016 ツアーファイナルレポート!
12月28日(水)、東京・赤坂ACTシアターにて「EDISON Presents エグスプロージョン×ひとりでできるもん TOUR/E/2016」公演が開催され、エグスプロージョンとひとりでできるもんが出演しました。
12月に開催されたZepp LIVE TOURの追加公演として行われたこの日のライブは、ツアーファイナル公演でもあったため、始まる前からお客さんの熱気がムンムン。気合が伝わってきます。
オープニング映像が流れ、さっそく3人が登場。ソロでダンスを順番に披露した後は、3人揃って「BOUNCE BOUNCE BOUNCE」へ。
「V」「関ヶ原の戦い」「千利休」と立て続けに披露し、最初からお客さんもヒートアップして盛り上がったところで、まちゃあきが「僕らはライブのことを"お祭り"って呼んでるんで、楽しんで帰ってください!」とお客さんに声をかけ、いよいよTOUR/Eのスタートです!
「バーテンダー」は、3人がバーテンダーに扮し、お客さんの「チャイナブルー」という注文に応えようとカクテルを作るのですが、何度作っても違うカクテルになってしまい、そのたびに3人が踊るというコント仕立てのユニークな曲。しかも、最初は「カルーアミルク」や「テキーラ」など、まだ普通のお酒なのですが、そのうち「近眼レッドアイ」や「コンタクトレンズ」「聖女(マドンナ)たちのララバイ」など、飲み物なのかなんなのかまったくわからない名称のカクテルになっていき、お客さんも大爆笑。
続くVTRでも、相変わらず「牛殺しの又左衛門」など謎のカクテルを作り続け、バーの客を呆れさせる3人の様子が描かれていました。
「一休」では一休、二休、三休に扮した3人がさまざまなとんちに答えるのですが、いつも三休が突飛な答えを導き出し、笑いを誘います。続けて、一休の扮装のままカツラだけを外したまちゃあきがソロ曲を披露。ダンスを踊ると奇跡を起こすことができるという課長に扮し、瞬間移動や、移動ついでに髪の分け目を変えるという神業(?)をも披露。また、L列の25番の席に昔のエグスプロージョンのレアな写真を置く、というイリュージョン(?)も起こします。
続いては「できえもん」。できえもん(ひとりでできるもん)、のび太(おばら)、ジャイアン(まちゃあき)が繰り広げる、爆笑パロディダンスコントです。ダンスが上手くなりたいのび太ができえもんに「ダンスがうまくなる道具を出してよ~」とお願いすると、「のび太くんはそうやっていつもいつも僕に頼ってばかり......」とぶちぶち言いながらも「もう~、しょうがないなぁ」と道具を出してあげるできえもん。それはなんと、あのラッキィ池田さんの頭についているのと同じ象のジョウロでした。それを頭につけて謎の不気味ダンスを披露するできえもんに「世界観がわからないよ!」と戸惑うのび太。お互い「ニセモノ!」「ガリガリ!」といがみ合うできえもんとのび太でしたが、そのジョウロによってダンスがうまくなったのび太は大喜び。しかし、ジョウロの秘密に気づいたジャイアンにジョウロを奪われてしまい......。この後も、誰でもトレンディエンジェル・斎藤になれる「誰でも斎藤さんマイク」を持ったジャイアンが「誰だと思ってんだ、ジャイアンだぞ!」と言い放つシーンがあったり、「ジャイアンと愉快な仲間たち」としてMステに出る3人のシーンがあったりと、爆笑につぐ爆笑の連続のコントとなりました。
10分間の休憩を挟み、後半はボーダーのシャツにオーバーオール姿の人形に扮した3人がコミカルな動きで踊る「おもちゃ」からスタート。「おもちゃのチャチャチャ」が流れたり、おばらのブレイクダンスがあったり、はたまたピンクレディの「サウスポー」があったりと、1曲の中でバラエティ豊かなダンスが繰り広げられました。
「往年のできるもん」と題されたできるもんのソロでは、これまでのできるもんのソロの集大成を披露。ラジオ体操をアレンジしたダンスや貞子風、ターミネーター風などさまざまなダンスを披露していました。
続いてのVTRでは、JR東海の往年のクリスマスCMのパロディが登場。おばらの女装やまちゃあき扮するヤンキー女子高生、おそろしいほど早い走りを披露するできるもん等、それぞれがさまざまなクリスマスのロマンチックな(?)シーンを演じます。
「風邪」では、風邪をひいた3人がたまたまとある場所で出会い、せき、くしゃみ、ため息などがだんだんリズムになって曲になっていく......という不思議なコンセプトのダンスで魅せます。待ち合わせで待ちぼうけを食らっていた3人のうち、まちゃあきとできるもんは実は待ち合わせの相手同士だった、というオチもお客さんの笑いを誘っていました。
狐の面を顔の横に付けながら三味線の入った和風の音楽に合わせて独特な舞をみせるおばらのソロパートに続いては、謎の異名を持つ3人のヤンキーが氣志團の「ワンナイトカーニバル」に乗せてじゃんけんをし続ける「ヤンキーじゃんけん」。さらに、過去5年間のEDISON(エグスプロージョン×ひとりでできるもん)の軌跡をまとめたVTRが流れ、そこからはまちゃあきの「盛り上がっていこうぜ!」の声とともに場内は一気にヒートアップ。お客さんも総立ちになり、大歓声で応えます。
「CHAMELEON」「ピンポンダッシュ」と盛り上がる曲が続き、「まだまだいけるだろ~!」「声出していこうぜ!」とお客さんを煽りながら「SPARK」へ。「ペリー来航~小野妹子」も3人で踊り、ラストの「A[ampere]」ではスペイシーな照明に加え、お客さんが腕につけているライトがさまざまな色に変化し、会場が一体となって曲のムードに包まれていました。
ツアータイトルである「E」の文字だけが浮かび上がるステージにアンコールのかけ声が響き渡り、「アンコール!」の声がいつしか「EDISON! EDISON!」に変わった頃、3人が登場。
まちゃあきの「みんな一緒に踊ろうぜ!」の声とともに始まったのは「本能寺の変」。ライブならではの「諸説あり」「ヘイ!」のコール&レスポンスがあったり、続く「島原の乱」では「イッキ! イッキ!」をみんなで踊ったりと、客席と一体化したステージを展開します。
「みなさんありがとう~! 汗だくの人~! お前ら最高!」とまちゃあきが言うと、おばらも「あ~、楽しい~!」と叫びます。
ツアー最終日ということもあって、ここでツアーを振り返る3人。「できえもん」でラッキィ池田さんの写真を使わせてもらいたいと思って先方に許可を取ろうと連絡したら、すぐに快諾してくれた上に、直筆で「ともにダンス界を盛り上げましょう!」と返事をくれて、しかも「よかったら使ってください」と本物のジョウロを送ってくれたという心温まるエピソードや、「誰でも斎藤さんマイク」の声の録音のために、斎藤が忙しいのに夜中にレコーディングに来てくれたというエピソードを披露し、「ハゲてるのにカッコいいよ、あの人!」と微妙なほめ方をして笑いを誘いますが、改めて「ホントにみなさんに助けられてるな~」としみじみと話すまちゃあき。
また、「できえもん」ではジャイアン役を毎回コンセプトを変えて登場していたと明かすまちゃあきは、初日は竹内力、3日目はロバート・デ・ニーロ、そして今日は耳なし芳一だったと説明します。確かに先ほどのジャイアンは顔中に訳のわからない落書きのようなものが描かれていた(笑)のですが、それを聞いたおばらが、「だからか~! さっき抱き上げられたとき、耳元で"南妙法蓮華経、南無妙法蓮華経"って言ってて......(そんな設定)聞いてないし(笑)!」と、勝手なキャラ設定に呆れ、「笑いたくても笑うわけにいかないし......バカなんじゃないの(笑)!?」とツッコんでいました。
できえもんの踊る「世界観のわからないダンス」も回を重ねるごとに激しくなっていったそうで、「笑いをこらえるのが大変(笑)」とおばら。ちなみに、できるもんは「不安になる 音楽」でネット検索して出てきたものを参考にダンスや音楽を作ったそうで、まちゃあきにも「恐怖のショーやな(笑)」と笑われていました。
今回のツアー中、舞台袖で衣装を急いで着替えていたら、ズボンと一緒にパンツも脱げてしまい一瞬スッポンポンになってしまったというおばらは、「時間にして約0.7秒くらいスッポンポンになりました(笑)」と恥ずかしそうに告白します。まちゃあきが「しかもその時は言わなくて、後で言うねん。恥ずかしかったん?」と聞くと「......なかったことにしたかった(笑)」と言うおばらに客席からは「カワイイ~!」の声が。
「おもちゃ」で10年前のダンスを披露したまちゃあきは、「1個誤解してほしくないのは、股間をかく(という振付のダンス)のは10年前の僕のアイデアなんで!」と、その中で披露したダンスについて今の自分のアイデアではないことを強調します(笑)。しかし、おばらに「どうなんですか? 10年経って、35歳になってやるのは」と感想を聞かれると、「う~ん......、ワ・ク・ワ・ク?」と実は楽しんでやっていたことを告白していました。
「CD出したけど、あれはベストアルバムじゃなくてファーストアルバムだからな!!」というまちゃあきの力強い言葉に盛り上がるお客さん。おばらの「最後までついてこれるか~!」との声でラストの曲「POP CORN」へ。
ラスト、手を繋いで深々とお辞儀をする3人。まちゃあきが生声で「ありがとうございました~!」と言ったあと、笑顔で大きく手を振りながら去っていきます。
ダンスだけでなく、歌やコントもハイクオリティな、他に類を見ない極上のエンターテイメントショーが楽しめるEDISON(エグスプロージョン×ひとりでできるもん)のライブ。2017年の彼らのさらなる進化にも要注目です!