現役YCC&NSC生が『聞かせて! 教えて! 博多華丸・大吉先生&YCC出身マネージャー』にて、公開生取材にチャレンジ!!
1月14日(土)、東京・神保町花月にて、博多華丸・大吉と担当マネージャーをゲストに招いたYCC特別授業『聞かせて! 教えて! 博多華丸・大吉先生&YCC出身マネージャー』が開催されました。
YCC(よしもとクリエイティブ カレッジ)とは、よしもとがスタッフ分野におけるオーソリティを育成すべく、2008年に開校したスタッフ養成校。今回は特別に、芸人を目指す養成校であるNSCの生徒も参加して、授業が行われました。
今回はYCC卒業生であり、博多華丸・大吉とその担当マネージャーである黒田優太(YCC東京校6期生)の3人をゲストに迎えて、「できるスタッフとは?」「お笑いの世界でリアルに活躍することとは」というテーマで取材形式を実施。生徒たちはプロのライターがどのように取材を行なっていくかのかを間近で聞いたのちに、取材にも挑戦。その後は、それぞれがレポートとしてまとめました。
以下、講義に従い、現役のYCC&NSC生がまとめた原稿の抜粋となります。
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・博多華丸・大吉とともに登場した黒田マネージャー。最初に黒田さんを見た感想を、華丸は「前任のマネージャーが女性で小柄だったから単純に"かさばるなぁ"と思ったし、歩き方もペンギンみたいで『なんだこいつは?』と正直思った」と話し、生徒たちからは大きな笑いが起きていました。
・気をつけている部分として「おふたりの楽屋の明るい空気を崩さないようにしている」と語った黒田マネージャー。しかし、大吉から「それを意識してなのか、黒田は華丸と楽屋でIPPONグランプリごっこをしていることがある」とバラされ、黒田マネージャーが「大吉さん! それは言わないでください」と焦る一幕も。
・黒田マネージャーに対しての要望として、華丸が「細かいことやけど、スーツのジャケットとパンツの色が微妙に違っているんです! ハッキリ違えばオシャレなのかなと思うけど微妙すぎる違い! これ、なんなの?」と詰め寄ります。それに対して、黒田マネージャーは「ジャケパンスタイルに憧れているんですが、見ての通りの体型なので他の人みたいに思い切ってできないんです」と回答。マネージャーをこまかな部分までよく観察している華丸の目線に、芸人×マネージャーの普段の信頼関係が垣間見られました。
・ちなみに、YCCで学んだ黒田マネージャーが印象に残っている授業として、ある講師に「自分が欠かさず観ている番組の何が面白いのか。それをきちんと説明してみなさい」と言われたことを挙げました。「自分はなぜその番組を見るのか、そんなことを考えたこともなかったので、何げなく見ている番組にもそういう目線を持つことが必要なのかとハッとさせられました」と答えていました。
<生徒の直撃インタビューその1>
----芸人さんから見て、どんな人が優秀なマネージャーになるのでしょうか?
大吉「優秀なマネージャーという話で言えばものすごく基本的だけど、アンケートをちゃんと渡す。そういう細かいものの管理も大事だし、ずっと継続してしっかりやることが大事。マネージャーはいちばん頼れる身内だと思っている。吉本は仕事量が多くて大変だけれども、楽しそうに仕事をするスタッフになってほしいですね」
華丸「僕は八方美人でなくてもいいと思う。芸人にも言われ、上司にも言われ、板挟みになるのがマネージャー。芸人にも一人一人個性があるし、いろんな人にいい顔しながら...ではまいってしまう。そこを全部しょい込もうとせず、自分に合う芸人さんに合わせたスタンスでいけばよいのではと思います」
<生徒からの直撃インタビューその2>
----(NSC生の)僕らは4月から芸人として活動を始めます。27年目の華丸・大吉さんですが、もし今の僕らの立ち位置になるとするなら、どんなことをしますか?
大吉「統計的に見るならば、面白い人の絶対数は決まっている。これまでのNSCなどで考えても同期のうちでいいところ8組ぐらいまでしか出てこない。だから、まずは同期の中でベスト8を目指して。もっというなら、同期の中で1位になっても上の期も下の期も1位のやつらはいる。そこでも勝っていかないとダメ。そういう厳しい世界であるということ、そして、わがままを言っていいのは結果を出してからということを肝に銘じて頑張ってほしい」
<生徒からの直撃インタビューその3>
----自分は怒られることに弱く、怒られると引きずってしまいます。怒られたときの立ち直り方を教えてください。
黒田「怒られたときに凹むのは人間なのでしょうがない。僕はとりあえずはマンガ読んだり、仕事と関係のないことで気を紛らわせます。でも基本的には、仕事のミスは仕事でしか返せない。だから、次の仕事でより懸命に頑張ることが大事ではあるかなと思っています。それと、どんなに怒られても『自分で選んだ道なんだ』と覚悟を持っている。そんな覚悟を決めさせてくれたのがYCCという場所でしたね」
<生徒からの直撃インタビューその4>
----一緒に仕事をしたいなぁと思うスタッフ像は?
華丸「仕事が終わったあとに"この後、飲みにいこうか?"と言いたくなる空気感を持っているような人がイイ。誘いたくなる人あたりの良さみたいなものを持っている人がいいですね」
大吉「お笑いが好きであること。その気持ちをちゃんと持っていること。黒田はそれがちゃんとあると思うので、マネージャーとしていい素質を持っているのではと思っています」
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講義を通しての生徒たちの感想は、以下の通りです。
★いちばん印象的なのは、大吉さんの「芸人というのは、一般の方々が真面目に一生懸命に働いていることのうわずみで成り立っている。心の中に、その人たちのおかげで自分たちが成り立っているんだという感謝の気持ちを忘れずに持っておくように」という言葉。芸人を続ける上で、忘れずにいたいと思いました。(NSC生)
★大吉さんが「こんなに夢があって、楽しい仕事はない」と言い切っていたところが印象に残りました。さらに後輩である私たちに対して、「いつか一緒に同じステージに立ったらよろしく。ただし、コテンパンにしてやりますけどね(笑)」という言葉も後輩への愛が感じられたし、すごくあたたかな言葉だなぁと思いました。(YCC生)
★黒田さんがおっしゃった「今、NSCやYCCで学んでいるということは、今までの人生から少なからず一歩踏み出せているということ。その一歩踏み出した気持ちを忘れずに」という言葉に勇気をもらった。夢に近づいているということだから、今の自分に自信をもっていいよと励まされた気がしました。(YCC生)
★華丸さんの言葉で「THE MANZAIで優勝したときも『ほかの出演者の10倍は、舞台に立っているぞ』という自負があった」「デビュー当時はテレビに出たいという気持ちよりも、地方の営業とかで漫才をしたかった。それでお金をもらえるのが幸せだと思っていた」とありました。この言葉を聞き、華丸・大吉さんのコンビとして、根底に"漫才"に対する熱い思い(熱意)があったからこそ、THE MANZAIでも優勝され、多くのファンに愛される今の立場があるのだなと再認識しました。(YCC生)
★華丸さん、大吉さん、黒田さんからこの業界の厳しさと楽しさ、すべてを聞くことができてとても勉強になりました。最後に大吉さんが仰っていた「芸人というこんなに楽しい仕事はない」という言葉は、これから自分が進んでいく道へのパワーになりました。(YCC生)
★どの仕事でもそうであるが、人と人とのつながりが大切なのだと改めて思い知らされました。「僕も初心に返り、またネタ作りをしていつか華丸・大吉さんと同じ舞台に立てるように努力しよう!」、そんな気持ちにさせられた授業でした。(NSC生)
最後に、華丸から「後輩からは"吉本の犬"とイジられるくらい我々も、吉本への愛はわりとあるので。みなさんとも芸人として、スタッフとして、今後一緒に仕事をするようになると思うので、いずれどこかでお会いしましょう!」というあたたかな言葉で、講義は終了となりました。
なお、今回の模様は「お笑いナタリー」にも掲載。また違った角度から講義の様子がまとめられていますので、そちらもぜひチェックしてください。
<インフォメーション>
NSC・YCCでは来期2017年度の生徒を募集しています。
現在、よしもと総合芸能学院(NSC)/よしもとクリエイティブカレッジでは2017年度4月入学生の入学受付中です。よしもと総合芸能学院(NSC)は1982年に大阪校が開校して以来、名だたるタレントを輩出。YCCも構成作家や、テレビ・映像制作、デジタルコンテンツ制作を目指している人にとっては、充実した環境で勉強できる場となっています。
東京・大阪では説明会を開催中。詳細は、NSC公式HP(http://www.yoshimoto.co.jp/nsc/)、YCC公式HP(http://ycc.yoshimoto.co.jp/)をご覧ください。
【博多華丸・大吉】