聖夜に沖縄の夜空を彩るドライブインシアター
12月23日(金・祝)から25日(日)の3日間、読谷村飛行場滑走路跡地にて「島ぜんぶでおーきな祭×CINEMA CIRCUS ドライブインシアター」が行われました。特設した野外スクリーンでは各日、昼と夜の2部構成で、往年の名作やラブコメディなど家族や恋人と楽しめる映画、合計6作品を上映しました。
沖縄国際映画祭「島ぜんぶでおーきな祭」と「CINEMA CIRCUS(シネマサーカス)」とのコラボレーションで実現したドライブインシアター。ひとつの上映回で短編アニメーションと映画作品1本を上映。さらに会場内では映画の上映以外にも、音楽ライブやお笑いライブのステージイベントが行った他、野外フードコートの出店もあり、ドライブインシアターに華を添えました。
開催3日間で合計340台もの車がご来場され、沖縄県内はもとより、「わ」ナンバーや「Y」ナンバーのナンバープレートをつけた車も集まるなど、多くの観光客や外国人のお客さまにもご来場いただきました。時折風が強くなるものの、天気に恵まれた連休ということもあり、ご家族連れ、カップル、お友達と様々なグループのお客さまで連日にぎわっていました。
ドライブインシアター最終日、クリスマスの25日(日)夜のプログラムは、ある青年がタイムスリップを繰り返し、恋人や家族との幸せを追い求める人間ドラマ『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』の上映でした。この日は多くのカップルのお客さまがご来場され、3日間で最多となる94台の入場台数を記録。開演前には入口のゲートに車が列をなしていました。
日もすっかりと落ち、暗闇に包まれた会場には、フードコートのお店の温かい光と、前方の大型スクリーンの光がともされています。車で入場されたお客様たちがどんどん、スクリーンの前に集まり駐車していきました。
車を駐車されたお客さまたちは、風がやや強く、小雨がパラつくこともありましたが、フードコートに並びスープやハンバーガーなど、温かい飲み物や作りたてのフードを選びならが、上映前にちょっとした食事を楽しんでいました。天候が心配でしたが、上映前にはすっかり雨も上がり、待ちに待ったドライブインシアターの上映が始まりました。
みなさま、自前のカップルシートとして、ふたりだけの空間となった車内から、大画面スクリーンの映像と、FMラジオの音声で、映画を楽しんでいました。来場したお客さまは、見やすいように車体をスクリーンに向けるなど工夫して駐車。中にはスクリーンに背を向け、ハッチバックの扉を跳ね上げた軽ワゴン車のラゲッジスペースから足をのばしたり、オープンカーの開放的な座席から観覧するなど、ドライブシアターならではの自由な上映スタイルを満喫していました。
1930年代にアメリカで誕生したドライブインシアターを、沖縄の新しい観光コンテンツとして提案する「島ぜんぶでおーきな祭×CINEMA CIRCUS ドライブインシアター」。夜空の下で、観る人が思い思いの形で車内から映画を楽しむ古き良き、映画の上映スタイルが、沖縄の夜を楽しむ新感覚のエンターテインメントとして生まれ変わった3日間でした。