『NSC大ライブ TOKYO 2017』優勝者はナイチンゲールダンスに決定
2月22日(火)、東京・浅草公会堂にて、NSC東京校による卒業ライブ『NSC大ライブ TOKYO 2017』が開催され、今期(東京22期生)のNSC現役生が1年間の学習の成果を1本のネタにまとめ、優勝を目指し、白熱したネタバトルを繰り広げました。
今年の優勝特典は、3月5日(日)になんばグランド花月で開催のダウンタウンがMCを務める『よしもとゴールデンアワー』への出演。東京の優勝者と、2月20日(月)に大阪校(39期生)で行われた『NSC大ライブ』の優勝者は、NSC在学中になんばグランド花月の舞台に立ち、ダウンタウンと共演という、芸人として最高のスタートダッシュを切ることができます。
午後1時より102組による予選が行われ、そのうちのトップ8組が午後6時からの決勝に臨みました。巨体のツッコミ&ひ弱なボケの凸凹コンビ・純白ベイブルース、全国イチ面白い大学サークルを決めるお笑い団体戦『NOROSHI 2015』で優勝経験もあるまんぷくユナイテッド、自らのアフロヘアを活かしたコントでインパクトを与えたやままんなど、個性あふれるネタぞろいの中、見事優勝を勝ちとったのは同期も一目置くナイチンゲールダンスの2人でした。
ナイチンゲールダンス
まんぷくユナイテッド
ツッコミのヤス(1993年5月27日生まれ/長崎県出身)とボケの中野なかるてぃん(1994年8月28日生まれ/山梨県出身)のコンビ"ナイチンゲールダンス"。優勝候補の一角と目されていた"プール"とともに予選同点1位で進出した決勝では、全く会話が成立しないおかしな言動のタクシー運転手とのやり取りや、キレイなオカマと女性との見極め方の指南など、ユニークなキャラクターが登場する3本の漫才で勝負。「いないナーイ」「ナイチンゲール」というコンビ名をもじったつかみフレーズも印象的でした。
MCを務めたはりけ~んずが、ナイチンゲールダンスに優勝の感想を聞くと、「あとは今日を僕のお笑い人生のピークにしないだけですね」と中野。しかし、中野が一橋大学法学部の4年生だと知ったはりけん~ず・前田から「お前、もう一個、優勝してるやん!」と突っ込まれます。一方、相方のヤスは、弁護士志望だった中野を「僕が1ヶ月くらいかけて(お笑いをやろうと)洗脳しました」とコンビ結成のいきさつを。そのヤスも「両親は世界一のガーデニングデザイナーです」と発言し、再び「お前も、もう人生優勝してるやん!」と前田。さらに中野が3代続く医者の家系であることを明かすなど次から次へと出て来る華麗すぎる経歴話に、前田が「腹立つコメントしか出てこうへん!」と声をあげ、会場の笑いを誘いました。
そして、優勝特典が『よしもとゴールデンアワー』出演だと発表されると、出場者たちからどよめきが。はりけん~ずも「異例やで!若手がNGKに立つだけでもすごいことなのに...」(前田)、「NSC在学中にダウンタウンさんにからめるなんて」(新井)と、今年の優勝特典のすごさを力説。中野は「もう一回、人生のピークが更新されました」と驚きと喜びを口にしました。
また、決勝進出者の審査の間には、NSC卒業生のガリットチュウ、くまだまさし、POISON GIRL BAND、グランジ、天狗、GAG少年楽団、LOVE、しゃかりき、やさしいズ、おばたのお兄さん、猫塾によるネタの披露もあり、出場者もお客さんもプロの芸を楽しみました。
終了後の会見には、ナイチンゲールダンスと、MCのはりけ~んずが出席。優勝の感想を聞かれたヤスは「中野を弁護士の道から引きずり込んだので、なるべく親御さんに会わないようにしてたんですけど、やっと顔を見られます」と一安心。
2人の出会いは、大学のお笑いサークル。それぞれ一橋大学、日本大学のサークルの部長で、中野の笑いを見初めたヤスがTwitterでダイレクトメッセージを送り、コンビ結成を申し込んだそう。しかし、学生時代のサークル活動とプロの道は別。弁護士を目指していた中野をどう"洗脳"したのかを問われたヤスは、「無理強いしてもダメ。最初は"俺と一緒にプロになろう"と大きな目標を掲げて、徐々に"やっぱり無理かな"とダウンしていく。そうすると、こいつは優しいから"ヤスさんのために一緒にやろうか"という気持ちになってくれた」と手口(?)を告白。すると、中野は「洗脳っていうワードが...」と不満を口に。お笑いの道に進むと決めた時、家族とひと悶着あったそうで、「僕は自分の意志でお笑いやりたいと決めたのに、それを洗脳だととられたら嫌。迷ってた最後の一押しをヤスさんがしてくれたっていうだけです」ときっぱり。それを聞いたヤスは、「本人は洗脳された覚えがないのが本当の洗脳なので」と一枚上手の発言で取材陣を笑わせました。
MCを務めたはりけ~んずも優勝に納得の様子で、「1回戦見た時に、いくなと思った。稽古風景を見てても、他とはちょっとちゃうなと感じました」と前田。また、優勝決定時のコメントでも注目を集めた、中野は一流大学在学、弁護士志望から芸人に、医者の家系、ヤスの父親は昨年シンガポールで開催されたアジア最大級のガーデニングの世界大会『シンガポールガーデンフェスティバル2016』で日本人で初めて最高位の金賞を受賞など話題性が高いことに対しても、「これだけイジる話がいっぱいあるということですから、この時点で持ってるってことですよね」と資質を称賛しました。一方、新井は「同期から恐れられてる感じがあったんやけど」と気になっていたことを質問。ヤスは同期からも敬語で話しかけられるそうで、相方の中野からも「上から見下ろしてる感じ(笑)」と暴露されました。
それを受けてか、『よしもとゴールデンアワー』出演への意気込みでは、「予想してたより何年も早いんですけど、自信を持っていきます。僕たちは面白いんで」と強気の中野に対し、ヤスは「先輩たちの胸を借りるつもりでやらせていただきます」と謙虚にコメントしました。
2人ともネタを作り「中野はIQが高い系、僕は衝動的にネタを書くので、バランスが取れている」(ヤス)ことがコンビの強みだという2人は、「ネタにこだわって、毎年ライブをできるような芸人になりたいです」(中野)と今後の目標を。また、ヤスは中野に「弁護士免許を取らせたい」と、新たに洗脳中とのこと。さらにヤス本人は、一度フラれた経営コンサルタントの女性を振り向かせるため「投資で1億かせぎたい」と野望も明かしました。
話題性も十分のナイチンゲールダンスの活躍にご期待ください。
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