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2017年3月 1日 (水)

NON STYLE・石田、YCC作家コース特別授業でネタ作りの極意を伝授!

2月23日(木)、東京・神保町にあるYCC教室にて、NONSTYLE・石田明によるYCC生を対象とした特別授業が行われました。
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YCC(よしもとクリエイティブ カレッジ)とは、スタッフ分野におけるオーソリティを育成すべく、2008年に開校した養成校。総合コースと構成作家コースの2つに分かれる中、今回行われたのは構成作家コースによる特別授業。生徒たちが作ったネタを、石田が1つずつ添削していくという内容です。
業界の第一線で活躍しているプロが講師陣として名を連ねているYCCでは、今回のように芸人による授業も実施。M-1王者であり、漫才にかける情熱もひとしおな石田は、最近では脚本や舞台などでも多彩な方面で活躍中。そんな彼が講師を務めるとあり、当日はNSC生も聴講するなど熱気に包まれた授業となりました。
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教室に登場した石田。「僕が今日、教えるのネタを書く上での最低限の知識。ネタを書く上で自分の独創性は大事やと思うけど、こうしたら体がラクだよっていうカイロプラティックみたいなもんです。言ってみれば"矯正"だと思ってください」と前置きをしたうえで、早速スタートさせました。
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1つ目のネタに登場する「立案者」というワードに対して、石田は「これ、パッと聞いてわからない。台本にして漢字でみたら意味伝わるけど、舞台のうえで立案者って言われてすぐにイメージできる人は少ない。ほかの言葉に言い換えたほうがいいね」とアドバイス。「このボケを言いたいがために、その前にありえへん流れを無理矢理つくる。これね、ものすごくありがち。でも、絶対ウケない。言いたいボケがあるときほど、前の展開を丁寧に大事に」と、「なるほど!」と思わず膝を打つほどの的確なアドバイスを伝えます。
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婚活パーティーに関するネタでは、ボケがパーティー名で「今期こそは逃した婚期を根気よく取り戻す! ひらけ! コンキッキ! パーティー」と言うのに対し、ツッコミが「ネーミング、センスないなぁ」と言う部分について、「......これね、意外と一般企業においては『いいねぇ! 採用』ってなるレベルだから(笑)」とコメント。生徒たちからは笑いが起こる中、「お客さんのことをしっかり考えること。自分のレベルが普通と思って、高い位置でやりとりしないで。ちゃんとわかりやすく、伝わるように」とアドバイスします。
「NON STYLEのネタは広く低くを大事に、誰も知らないワードは使わず、誰にでもわかってもらえるようなことを意識している」と自分たちのネタも引き合いに出し、観客を第一に考えるという基本についても言及しました。
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ネタの添削が終わると、質疑応答が。
「ネタを書くときに、設定と言葉(ボケ)、どちらから先に考えるのですか」という質問に対して、石田は「僕の場合、設定がわかりやすい場合はボケ(ギミック)を複雑に。設定を難しくするなら、ボケをわかりやすくしている。先に考えた言いたいワードや設定に対して、これはボケが複雑だから設定はわかりやすくしようと思ってネタを作っている」と回答します。
「わかりやすい例をあげると」と切り出した石田は、相方・井上が復帰したのち、NON SYTLEとしてやりたい漫才のくだりを披露。相方の状況もありながら、今のNON STYLEにしかできない漫才、確実に笑いを生むであろう構成力に驚きの声と笑いが起こりました。
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漫才やコントのさまざまなテクニックを、細部に渡って丁寧にやさしく指導した石田。
「今日のみなさんのネタをましたが、全体的に共通していたのは、伝えたいことはどうしても熱が入るから濃いめに書いて、当たり前のことは当たり前だと思って書いてないということ。逆にそこを意識して。伝えたいことは少し熱を減らして、その分、当たり前のことも丁寧に。そうすると伝わりやすくなるはず」とエールを送りました。
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3時間に渡る大講義となった、今回の授業。生徒たちに対して、まっすぐで真摯なアドバイスを送る石田講師へ、授業終わりにはNSC生による質問の列が。石田は1時間に渡って丁寧に答え続けました。生徒にとってみれば、すぐにでも使えるテクニック満載の授業。今後、お笑いを仕事とする上で、またとない貴重な成長の機会となったはずです。


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