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2017年3月 6日 (月)

大宮初となる新人賞レース『大宮新人グランプリ』、優勝はペコリーノ!

226日(日)、埼玉県・大宮ラクーンよしもと劇場にて、大宮初となる新人賞レース『大宮新人グランプリ』の決勝が開催され、ペコリーノが優勝しました。
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『大宮新人グランプリ』とは、次世代のスターを発掘するべく芸歴5年目以下のよしもと芸人と学生芸人を対象にした、大宮ラクーンよしもと劇場初の賞レース。1月13日から約2カ月にわたり予選、2月18・19日に準決勝がおこなわれ、総勢270組の芸人の中から8組の決勝進出者が決定しました。

この日、決勝に出場したのはマケレレ、やわら、XXCLUB(学生芸人)、ラタタッタ、ゴールドバーグ、レインボー、ポセイドン、ペコリーノの8組。

まずはMCのチョコレートプラネットが登場し、『大宮新人グランプリ』オフィシャルサポーターのえんにち・望月を呼び込もうとするのですが、長田が「オフィシャルサポーターのビートたけしさんです!」と紹介したため、焦った望月は「違います違います!」と言いながら登場。その焦りっぷりを「もう、まだ袖にいる頃から否定してたもんね、『違います!』って」と松尾がフォローしますが、長田は「誰でもやりやすいモノマネで振ったんだけどな......」と望月がノッてくれなかったことに不満そう。
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第1回にして、すでに「大会ファン」らしき人もちらほらいる会場内はたくさんのお客さんがつめかけており、決勝戦にふさわしい雰囲気が漂います。そんな中、お客さんと4名の作家により審査がおこなわれることや、ファーストラウンドで選ばれた3組がセカンドラウンドに進み、その中から1組が選ばれることなどが説明されます。

さっそく、最初の4組であるXXCLUB、マケレレ、ポセイドン、レインボーが登場し、漫才やコントを披露しました。

XXCLUBは、「世の中でいちばんカッコいい言葉はJ-WAVEだと信じてやまない大島さんが、「ひとりでJ-WAVEをやる」と言い出し、DJはもちろんのこと、CMから交通情報、はたまた番組ゲストやジングルまでをこなす芸を披露。
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マケレレは、成人式の帰りに母校である小学校に寄った2人の男が、教室に入ったりタイムカプセルを開けて当時を懐かしむのですが、だんだんひとりの様子がおかしくなっていき......という、若干シュールなコントで魅せます。
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ポセイドンは彼女ができたことがないという田中が、土屋に彼女役をやってもらって映画デートのシミュレーションをするのですが、初めてのデートで興奮しすぎてしまい、謎のテンションで彼女を引かせてしまう男を演じる漫才を。
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レインボーは父親と小6の息子の心温まる(?)コントを披露。子どもの発言をほほえましく聞いている父親ですが、「将来はCAになりたい」や「クラスの川口くんを見てたらキュンキュンする♡」と言い始めた息子に動揺を隠せない父親の姿が爆笑を呼んでいました。
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続いて、長田の「では次の4組です~。もしかしたら6組登場するかもしれません~(笑)」という紹介で、ゴールドバーグ、やわら、ペコリーノ、ラッタッタが登場。

ゴールドバーグは、バドミントンの試合帰りに汗だくで合コンに来た女子(ともきち)にドン引く青年(西本)が、すっかりその汗だく女子に好かれてしまい、王様ゲームで狙われて怖い思いをするさまを描くコントを披露。
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やわらはドライブデートという設定で、テンションが上がりまくって彼女をドン引かせてしまう男を演じる高橋さんが、歌い出すとあまりに歌がうますぎてそれまでの空気が変わってしまうという、一風風変わりな漫才を披露します。
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ペコリーノは仕事での相手に対する態度と電話での態度が違いすぎる女をクロコダイル ミユが熱演。対する植木はあくまでも冷静で、その対比が笑いを誘うコントとなりました。
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ファーストラウンドのラストを飾ったのはラタタッタ。「子どもの頃の遊び」をテーマに、アンパンマンごっこやドラえもんごっこをする2人ですが、全然できない古谷に笑いが起こります。
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8組全てが終了したところで、集計を待つ間、トークコーナーが始まります。せっかくだからとペコリーノを呼び込むチョコプラの2人でしたが、クロコダイル ミユの独特っぷりに若干引き気味(笑)。そんなチョコプラの2人に、「こいつまぁまぁヤバいヤツなんですよ」と望月が説明します。「何で芸名が"クロコダイル"なん?」と聞かれ、「昔からクロコダイルに縁があって......」と話し出すクロコダイル ミユですが、いくら聞いてもあまりクロコダイルに縁があると思えるような話にならず、望月と松尾は聞きながら両手を挙げて、降参のポーズをとっていました(笑)。

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続いて学生芸人のXXCLUBが呼び込まれます。現役の東大生だという大島さんが将来はお笑いの道に進みたいという決意を明かすと、「絶対にやめたほうがいい!」と止める長田ですが、相方の大谷さんを見て「おまえはいいけど」とさらっと流します。「え、なんでですか?」とキョトンとする大谷さんに、松尾も「おまえみたいなおかっぱでメガネでオーバーオールのヤツはお笑いの道しかない!』と追い討ちをかけます。
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全員が呼び込まれ、いよいよセカンドラウンドに残った3組が発表されることに。結果は、3位がペコリーノ、2位はやわら、そして1位はレインボー!

ここで、選ばれなかった5組の中から「望月賞」が決定。望月とのトークライブや望月のお食事会に呼んでもらえるという特典付きの栄誉ある(?)賞に選ばれたのはラタタッタでした。
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続くセカンドラウンドでもそれぞれの持ち味を生かした漫才やコントを披露する3組。ペコリーノはド下手な演技力を見せる新人女優と映画監督とのやりとりが段々下ネタになっていく......というコントを、やわらはGReeeeNの『キセキ』をモチーフに、歌唱指導するかと思えば玉置浩二風に歌ってみたり......と歌芸を披露し、レインボーはバツイチ女性と男性の恋愛模様をなぜかツッコミなしで演じるという、見ようによってはドラマのワンシーンのようなコントを演じ、コント後に出てきた長田に「最後はいったい何を見せられてるのかな?という気になりましたけど......」と、若干の戸惑いを感じさせるくらい異色なコントを繰り広げていました。
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集計を待つ間、3組に話を聞いていくのですが、長田がやわらの2人に「2人ともすごい"芸人続け顔"やなぁ」と感心したように言い、「わかる? なんか芸人続けそうな顔ってことなんやけど」というと、なんとなくニュアンスがわかったお客さんからも賛同の声が上がります。

また、異色コントを披露したレインボーに「ネタはどっちが考えてんの?」と長田が聞くと、「いつもは2人で考えてるんですけど、さっきやったネタは泣きたくてアンジェラ・アキ聞いてたらできました~!」と池田が答え、その答えをイジった方がいいのかどうか、またも若干微妙な空気に......(笑)。

そして、いよいよ結果発表。優勝は芸歴わずか2年半のペコリーノに決定! 

ペコリーノには優勝賞金10万円と大宮ラクーンよしもと劇場の出演権各種が贈られました。
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イベント終了後、ペコリーノのお2人(植木おでん、クロコダイル ミユ)に優勝した感想を聞くと、「好きなネタで優勝できてうれしかった」(植木)との感想が。なんでも、下ネタなのを気にして別のネタにしようか迷ったものの、自分たちの好きな、自分たちらしいと思えるネタで勝負したい、と思ってネタを選んだそう。

一方クロコダイル ミユは「2月1日から一生負けないって決めてたんですけど、ホントに勝ったから『誓いってすごいな』って......。前は練習が厳しくて泣きべそかいたりしてたんですけど、がんばれるようになりました。でも、このあとどうなっちゃうんだろ?って思うと、うれしいけど怖いです(笑)」と正直な気持ちを告白します。それを聞いた植木も「賞レースも出たいんですけど、負けるのはダメなんで、今年の『キングオブコント』は出ません!」と、若干本末転倒かつ弱気な姿勢も見せますが、なんといってもまだ3年目のコンビ。チャンスはまだまだたくさんあるので、よきタイミングで挑戦してもらいたいものです。

賞金の10万円の使い道については「ハワイに行きたい!」とキャッキャするクロコダイル ミユですが、10万円で2人ハワイに行くのは若干厳しいのでは......?と聞かれると、無言で植木を見つめた後、「多めにください!」とハッキリ頼んでいました(笑)。

現在現役の大学生ですが、将来はお笑いの道に進みたいという彼らに、最後に今後の意気込みを聞くと「お笑いでバイト代ぐらい稼ぎたい!」(植木)、「もっと美しい女性になりたい!」(クロコダイル ミユ)と、かなり控えめだったり、お笑いと全く関係なかったりという独特の意気込みを聞かせてくれたのですが、よくよく聞くと「コントに説得力を持たせるために美しくなりたい」という深い考えがあっての意気込みだったよう。

ペコリーノは3月6日(月)にルミネtheよしもとで開かれる『全国お笑いサークル団体戦 presented by 大学芸会 NOROSHI 2017』にも出演。「ここでも『負けない』を繋げたい!」と意気込む今後の彼らにご期待ください!


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