星野源も"秋山アプローチ"を絶賛!? ロバート秋山『夜は短し歩けよ乙女』で声優に挑戦
3月9日(木)TOHOシネマズ六本木にて、アニメーション映画『夜は短し歩けよ乙女』の完成披露上映会が行われ、主人公"先輩"役の星野源さん、"黒髪の乙女"役の花澤香菜さん、"学園祭事務局長"役の神谷浩史さん、湯浅政明監督とともに、"パンツ総番長"を演じるロバート・秋山竜次が登壇しました。
本作は、森見登美彦氏の130万部を超えるベストセラーを、『四畳半神話大系』(2010年)の湯浅政明監督がアニメーション映画化。京都を舞台に、クラブの後輩"黒髪の乙女"に思いを寄せる"先輩"と個性豊かな仲間たちがファンタジックな青春恋愛物語を繰り広げます。
上映後に行われた舞台挨拶では、まずはキャスティングの経緯についての話題に。湯浅監督から星野さんに「星野さんが先輩役をやれば必ず面白くなると思います」という直筆の手紙で直接オファーがあり、監督デビュー作『マインド・ゲーム』(2004年)から湯浅監督の作品を追い続けてきたという星野さんは快諾。断れないほどの湯浅監督の熱意があふれていたという手紙に、星野さんが「ちょっと脅迫文っぽい感じはありましたね(笑)」とこぼすと、秋山は「文字はいろんなチラシを切り抜いたやつでしたか?」と切り込み笑いを誘いました。
役作りについての話題では、「監督の『四畳半神話大系』とは違う作品として考えていいという言葉が自分の中で勇気になって、イチから先輩という役を作っていく作業をじっくりやらせていただいて、とても楽しかったです」と星野さん。見どころのひとつであるミュージカルシーンでは、"学園祭事務局長"が女装して歌う声は神谷さんの加工なしの声であることなどの裏話も。そんな中、ある願いが叶うまでパンツを履き替えないという願掛けをしている"パンツ総番長"を演じた秋山は、「僕もヒット祈願で4日くらいパンツを変えてません」と意外な役作りを告白。さらに、アフレコでは髭剃り後の濃い"パンツ総番長"になりきるため「ヒゲも剃らずに臨みました」、星野さんに「風邪をひいたシーンでは本当に熱が40℃くらいあるんだろうなという感じでした」と絶賛されると「そのシーンは風邪をひくようにウイルスを打って臨みました」と、次から次へと役作りの秘策が飛び出します。最初は「ホントにウソばっかりつくんですね」と笑っていた星野さんですが、最後は「さすがですね。デニーロアプローチを超えた秋山アプローチ!」と秋山のウソ話にのってくれました。
最後は、キャスト陣が見どころをPR。「乙女のように人生を楽しみながら過ごせば、もっと楽しくなるんじゃないかなと前向きに考えさせてくれる映画です」(花澤さん)、「よくわからないことで悩んでいる登場人物も含め、全てが愛らしく前向きに頑張っているんだと感じ取ることができて元気になれる作品です」(神谷さん)、「人間のイマジネーションの力ってすごいと痛感する素晴らしいアニメーション。見てるだけで脳みそが気持ちいい。人の頭の中に入って独創的なものを見ているような感覚になれる面白い作品だと思います」(星野さん)と本作の魅力を。秋山は、劇中で先輩が「なるべく彼女の目にとまる」よう"ナカメ作戦"を実行することにひっかけ「ゼニホ作戦!=絶対見て欲しい」とコメントし、会場を沸かせました。
【ロバート】【秋山竜次】