ノンストップの長尺漫才やコントで魅せた毎年恒例の単独ライブ、『テンダラーNGKライブ~vol.9』大盛況!
3月20日(月・祝)、なんばグランド花月で『テンダラーNGKライブ~vol.9』が行われました。文字通り、テンダラーが毎年開催しているNGKでの単独ライブで、今年で9回目を迎えました。
バンドのMV風の映像でライブがスタート。この日のコンセプトもそんな感じかと思いきや、1本目の漫才を前に舞台の背後に松羽目が降りてきました。そして舞台両脇から白川、浜本がそれぞれ登場、立ち見も出た満員のNGKは大歓声に包まれました。
「NGKでの漫才はやりがいがある」と開口一番に浜本。漫才は約50分、ノンストップで披露しました。かっこ悪いことをかっこよく見せる瞬間、芸人志望の息子の告白、CM、料理番組、ヨガ、兄貴の出所など、スピーディーにテーマが変わるのですが、テーマごとのつながり方は万華鏡を見ているかのように面白く、目を離す隙もありません。もちろん、テンダラーの十八番ともいえる"アテレコ漫才"も料理番組で演じ、大いに沸かせました。また、白川が赤ちゃんをあやす"いないいないばぁ"をアレンジした一発ギャグも披露。浜本に操られるかのようにして繰り出した一発ギャグでしたが、心なしか白川は恥ずかしそうな表情を浮かべていました。緩急自在にお客さんを乗せていくテンダラー、終わってみて初めて時間の経過に驚くような、あっという間の時間でした。
続いてはコント『1人カラオケ』。"46歳、独身、趣味は1人カラオケ"という白川が来店。誰にも邪魔されることなく、1人で気持ちよく歌おうとするのですが、女性店員の浜本が意外な場所から顔を覗かせ、白川のテンションを下げさせます。そんな中、ちゃらんぽらん・冨好がカラオケレッスンの講師として現れたり、今別府直之と岡田直子がカップルで来店したりと舞台の上も賑わいます。最終的には白川と浜本がカラオケの音を通じて会話を重ね、笑いを誘いました。
ブリッジVTRも前フリとなったコント『寂しい夜』を。ここでもまた、白川は"46歳、独身、彼女なし"という役どころ。最近、気になる職場の新人女性を居酒屋に呼び出して、友達の浜本の力を借りて彼女に思いを伝えようとするのですが...。新人女性を井上安世が、居酒屋の店員を清水哲之が演じました。登場人物の人間関係や役どころのせいもあって哀愁漂う白川。その姿がなおさらおかしく、笑いが絶えませんでした。
3本目のコントは『殺人現場』。学校の帰り道、殺人現場の近所に住む友達にプリントを届けるため、規制線をどうにかしてくぐろうとする小学生の浜本と、一歩足りとも入らせまいと見張っている警察官・白川による攻防戦を繰り広げました。あの手この手で白川の目を欺こうとする浜本、思いもよらないアイデアに会場が沸きました。
ブリッジVTRでは、白川の一週間のコーディネートを紹介する「シラ兄コレクション」もありました。「シラ戻り」「シラ替り」など専門用語も交えながら、DJに扮した浜本が白川のコーディネートを解説しました。
コーナー「あの漫才をもう一度」では、単独ライブで一度しか演じなかった漫才を披露。見たら1回しかやらなかった理由がわかるという「ホウ・レン・ソウ」に、泊まりの仕事の際、白川が気持ちよさそうに露天風呂に浸かっている様を再現したくて作ったという「温泉レポート」、いくつものデートネタがあるカップルものの「白男と浜子」などがありました。また、「今のこのお客さんの層やったらウケるかも。当時は女子高生とかの前やったから...」とお蔵入りになった理由を浜本が紹介し、「浜本水商売専門学校」という漫才も披露。お客さんのリアクションも上々、2人の楽しそうな表情が印象的でした。「これだけでイベントできるくらい、ネタはもっとある」と浜本。いつか実現する日が訪れるかもしれませんね(!?)。
最後は別れのシーズンであることから転校をテーマにした漫才を。転校することになった生徒役を白川が、担任の先生役を浜本が演じ、ホームルームでの一幕を。好きなように暴走する浜本、最後まで白川を翻弄し続けました。
エンディングでは「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべる2人。「来年は10回目ということで、逆に何もせんとこかな」と浜本が冗談を言いつつ、「来年もぜひ遊びに来てください!」と締めくくりました。また、3名様にサイン入りポスターがあたる抽選会に『NGKライブ』恒例の写真撮影会も行われ、最後まで賑やかなNGK単独ライブとなりました。
【テンダラー】