よしすぽ学園in熊本市立江原(こうげん)中学校 元ハンドボール日本代表監督 岩本典宏ハンドボール体験教室
平成29年3月22日(水)、熊本県熊本市立江原中学校で「よしすぽ学園in熊本市立江原中学校」と題し、元ハンドボール日本代表監督の岩本真典(熊本県出身)を講師とするハンドボール体験教室を開催しました。
体験教室は2部構成となっており、前半は中学2年生(新中学3年生)、後半は中学1年生(新中学2年生)を対象に行われました。
よしすぽ学園とは、小・中学校へアスリートやお笑い芸人を派遣し、楽しい環境の下、スポーツを学ぼうという企画です。これまでは東京都内の小・中学校を中心に開催していましたが、今回初めて都内を出て、熊本県内で行われました。
体験教室を一緒に盛り上げるのは、同じく熊本県出身で、吉本新喜劇で座長を務めた経験を持つ安井まさじ。
昨年4月に起きた熊本地震以降、活動拠点を熊本県内に移し、活躍の幅を広げています。
安井の元気な挨拶と共に幕を開け、まずは安井のことを知っているかどうか生徒たちに質問を投げました。
知っていると答えた生徒を前に出して持ちネタを披露。胸を触らせ「イヤ~ん」とのけぞった後、逆に生徒の胸を触ると生徒もしっかり「イヤ~ん」と反応。会場は大爆笑に包まれました。
続いて岩本が登場すると、目を見張る高身長に生徒たちから口々に挙がるどよめきの声。
岩本が「楽しく元気に頑張りましょう」と挨拶した後、準備運動からスタートしました。まずは、体を使ったじゃんけんで負けた方が相手の周りを回る、というもの。
その後は、岩本が言う数字と同じ人数のチームを作り、揃った時点で座る、というゲームへ移りましたが、数字が大きくなればなるほどチーム作りに苦戦する生徒たち。人数が揃わず最後まで残った人たちはその場で腹筋の罰ゲーム付きです。
時には安井も生徒に混じって人数合わせを手伝いました。ラストの「4」でたった一人残った男子生徒と、なぜか安井も一緒に腹筋をさせられるというオチが付いて次の準備体操へ。
腕を上げたまま曲げずに上下左右に動かすというもので、見た目以上にハードな運動に、生徒たちは苦悶の表情を浮かべながらも必死に食らいついていました。途中安井が「岸君、ちゃんと手を伸ばして!」と、先程二人で一緒に腹筋をした生徒を名指しで突っ込み会場を沸かせていました。
準備体操の後は6人グループで3人ずつに分かれ、投げ終わった人は一番後ろに回るというパス練習をしました。
岩本は「必ず片手で投げること」と前置きをし、胸の前で手で三角形を作ること、投げる時は相手の胸をめがけること、思いっきり投げすぎないこと、というパスのコツを丁寧に教えながら、合間に生徒の名前を呼びながら注意事項の確認を行います。
「笛が鳴ったら投げる」と言われたにも関わらず「よーい、スタート」の掛け声で一斉に投げ始める生徒たち。
すぐに笛を鳴らして止めさせ「人の話をちゃんと聞くように」と注意した後、もう一度掛け声のみの合図に引っかかった生徒が「宮川君、ちゃんとやってー」と安井から突っ込まれ場を盛り上げていました。また、最後の6人までパスが回ったら座る、というゲームをすると、ある女子チームが回数を数えないまま最後に着座。すかさず岩本と安井に見つけられ罰ゲームの腹筋です。
岩本が「女子だから3回でいい」と言うと、「岸君さっき5回やったのに!」と安井。岸君はすっかりいじられキャラになっていました。
最後はシュートの練習で、まずは岩本がお手本を披露。3歩目の脚が付いたと同時にジャンプして投げる、という基本を教えた後「ちょうどそこにいるから」と安井をキーパーに立たせ、華麗にジャンプし素早くシュート。
ボールはあっという間にゴールポストに吸い込まれ、安井はあまりのスピードに「わーっ」と腰が引けていました。
一人2回シュートを決める練習をしているうちに予鈴がなり、あっという間の45分が終了です。
岩本は最後に、2年後の2019年に女子の世界選手権が熊本で開催されるので良かったら見て欲しい、またみんなと運動ができることを楽しみにしています、と締めくくって体験教室は和やかに終了しました。
2年生を代表して一人の生徒が岩本にお礼の言葉を述べ「シュートの練習が心に残っています。今日の体験を江原中学校の運動促進につなげたいと」挨拶しました。
その後安井へのお礼を急遽振られると「良かったです」とクールにあっさり一言。思わず新喜劇のコケを披露した安井でした。その後はみんなで記念撮影。どの生徒の顔も晴れ晴れとした良い表情でした。
後半の1年生も内容は2年生と同じものでしたが、最初の安井との挨拶の声が大きく「いーねー、2年生よりいいよー」と安井。
同じようにギャグを知っている生徒を前に出し、生徒から「イヤ~ん」を言わせようとしますが、照れが勝った生徒はうまく言えず。また「ハンドボールは好きですか?」の問いも正直にしーんとなる生徒たち。
「嘘でもいいから好きだと言えよ」と安井の突っ込みを受け、岩本が登場した際の「ハンドボールが好きか?」の問いに大きな声で「ハイ!」と答えていました。
岩本が言った数字の人数を集める準備運動では一人残った女子生徒に「人生いろいろあるから」と2回目の余裕を見せる岩本。思わず安井も「おいおい」と突っ込みます。
肩回しでは、安井が近づくと肩回しをしながら後ずさりする生徒たち。「なんで逃げるん!?」と安井も負けじと肩回しをしながらじりじり追い詰めるという寸劇もありました。シュート練習では2年生と同様、掛け声の合図のみでスタートした1年生。
さすがに2回目は引っかかりませんでしたが、やはりこちらも6人まで回さずに着座した生徒たちが居て、腹筋の刑に処せられました。
先生の一人がキーパーを買って出たシュート練習も無事に終わり、生徒代表挨拶へ。用意していなかった安井へのお礼の言葉に詰まる、というひと笑いを起こしつつ最後まで和やかに会は進行していました。