藤井隆も参加!豪華キャストが一晩限りの夢の共演!『美女と野獣』プレミアム吹替版上映会
4月12日(水)、東京・イイノホールにて「『美女と野獣』プレミアム吹替版上映会」が開催され、ベル役の昆夏美さん、野獣役の山崎育三郎さんをはじめ、岩崎宏美さん、村井國夫さん、吉原光夫さん、藤井隆、小倉久寛さん、島田歌穂さんら吹替版キャストが登壇し、劇中の楽曲をメドレーで生披露しました。
『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンを主演に、ディズニー不朽の名作『美女と野獣』をディズニー自身が完全実写化した本作は、実際に舞台やミュージカルで活躍する俳優陣を日本語吹替キャストに迎え、"プレミアム吹替版"として公開されます。
映画上映後、500名の観客がキャンドルを模したライトを持ち、客席全体で劇中でも印象的だった大きなボールルームを再現。そこへ昆さんと山崎さんが登場し「美女と野獣」を歌い上げます。メドレーはガストン役の吉原さんとル・フウ役の藤井による「強いぞガストン」などおなじみの楽曲に加え、昆さんとモーリス役の村井さんによる「時は永遠に」や、山崎さんのソロ「ひそかな夢」など、今作のために作られた新曲なども披露。さらにプリュメット役の島田さん、ポット夫人役の岩崎さん、コグスワース役の小倉さんによる「ひとりぼっちの晩餐会」へと続き、最後は全員が歌い踊る「美女と野獣」でフィナーレを迎えます。短いながらも、まるで豪華キャストによる日本版ミュージカルの舞台を観ているかのような華やかな演出に、客席からは大きな拍手が起こっていました。
その後行われたトークショーでは、今の心境を聞かれた小倉さんが「今までこんなにホッとしたことはないぐらいホッとしてます(笑)」と話し、笑いを誘います。岩崎さんは、「字幕版と吹替版の両方見たんですけど、自分で言うのもなんなんですが......吹替版の方が絶対いい!と思います」と断言し、こちらも笑いが起こっていました。また、島田さんはこの日のショーについて「映画から飛び出して、もう一つの新しい舞台版『美女と野獣』に出させていただいたような......。めくるめく幸せな時間でした」と感激の面持ちで話していました。
藤井は、「今日は緊張のあまり現実逃避ばっかりしてまして。お弁当食べたりとかサンドイッチ食べたりとか、もう1回お弁当に戻ったりとか」と笑わせたあと、「吉原さんとのダンスシーンでは、吉原さんが踊りながら、顔で『右です』『左です』とやってくださって......! ホントにカッコよくて素敵なガストンだなぁ、と思って。それなのに僕は、クルッと回る時、思わず右手がなぜか吉原さんのヘソを持つっていう。ホントに変なダンスになってしまったんですけど、許していただいてホントにうれしいです」と無礼(?)を謝ります。
先月、本作のロンドンでのプレミア上映に行ってきたという山崎さんは、「ロンドンでは本当にミュージカルを観ているかのような雰囲気で。1曲終わるごとに拍手と歓声が起こって、野獣の『ひそかな夢』のあとは、もう次のシーンが始まっているのに拍手が止まらなかったんですけど、今日はどうだったんだろう......(笑)?」と問いかけると、客席が拍手で応えます。すると「やっぱりお客さんがいるほうが好きだなあ。(アフレコで)画面に向かってしゃべったり歌ったりするのは難しかったけど、今日はすごく楽しい時間をすごさせていただきました」と、ミュージカル俳優の顔をのぞかせ、ニッコリ。
『美女と野獣』の大ファンだという昆さんは、「以前からアニメが大好きな方も、アニメで描かれていないシーンに新しい発見や新鮮さを感じていただけると思います」と話します。また、好きなシーンを聞かれると、「小さいときから、このベルイエローの衣装を着て(野獣と)2人で微笑みながら踊る"ボールルーム"のシーンが一番大好きで。この実写映画版では、カメラがお城の壁をズームすると壁の絵が踊っているという細かいところまで描かれていて、お城全体が2人を祝福しているんだなぁと感じて、改めて大好きなシーンだなと思いました」と、作品愛あふれるコメントを。
山崎さんは「この映画のために書き下ろされた野獣のソロナンバー『ひそかな夢』のシーンが好きですね。この曲を初めて聴いたとき、"こんなに美しいメロディーがあるのか!"と衝撃を受けて。今まで自分勝手に生きてきた彼が、初めて人に寄り添って、それによってもう一生野獣の姿のままで人間に戻れないかもしれないのに、そんな中でも彼女の思いを受け入れる。そして『ひそかな夢』が始まって、過去を後悔しながら彼女への想いを確信していくという。あのナンバーが野獣の心が大きく変化していったことが見えるシーンなので、一番大事で好きなシーンです」と語ります。
また、山崎さんは、物語が進むにつれて野獣からゆっくりと王子の声に変化させることを意識して声を吹き替えていったそうで、「もともと『美女と野獣』の大ファンですが、こんなに野獣のことが愛おしく思えたのは初めてです」と語ります。それを聞いた吉原さんは、「確かに、映画を見ていると野獣の声が少しずつ変わっていっていて。さっきの曲を聴いていても、途中『王子になるのか!?』というのが伝わってきた。僕はガストン役なんですけど、映画では野獣に感情移入してしまって、ホントに切なくて、泣きました」と山崎さんが歌った『ひそかな夢』を絶賛。
一方藤井は、「ガストンとのシーンでいちばん好きなのは酒場で歌うシーン」と話したあと、「楽しんでるんですけど、実は要所要所で周りの人たちに小銭を配っている、そんなル・フウが僕は好きです」と、笑いを誘います。トークショーではMC役も務めた藤井は、もうひとりの女性MCに労をねぎらわれ、「いえいえ。いたみいります」と馬鹿丁寧に返事したため、客席からはクスクス笑いが起こっていました。
映画『美女と野獣』は4月21日より全国ロードショー。
【藤井隆】