すち子と真也、王道の夫婦漫才で沖縄花月を笑いの渦に巻き込む! よしもと沖縄花月土日特別公演
4月16日(日)、よしもと沖縄花月で土日特別公演が行われ、総勢10組19名の芸人が磨き抜かれた芸を披露しました。
トップバッターを務めたのはオーシャンの二人。「もしもノリの軽い病院があったら」をテーマに漫才を行い、稲福がヒューマンビートボックスで歓声を総なめにするシーンもありました。
2番手で登場したのは魁バーバリアン。砂川が自己紹介の「足の短さ」で観客の笑いを取り、つかみは上々。その後借金取りをテーマにコントを繰り広げました。
3番手で登場したのは沖縄の芸能プロダクション、オリジン・コーポレーションからの刺客、じゅん選手。ウチナーグチ(沖縄方言)でまくしたて、「そういえばこんなおじいさん、いるよね~」と、沖縄県民のツボにはまることを言うのが彼の芸風ですが、この日は「じゅん選手の父親」という設定でトークを行いました。じゅん選手が芸人になろうと思ったきっかけをテンポ良く、ところどころ標準語通訳も交えながらウチナーグチで説明。身振り手振りとウチナーグチのリズムが相まって、会場からは何度も笑いが起きていました。
続いて登場したのはピーチキャッスル。「早起きは三文の徳」から、ことわざにまつわる漫才を披露し、観客の笑いを誘っていました。
5番目に登場したのはラフコン。自己紹介からの流れで会場に声をかけ、県内客と県外客の比率をチェックしました。そこで重岡が東京から来たという新婚夫婦をあまりにもいじりまくったので、ヤスタケから「あまり二人のことばっかりしゃべってると、俺たちより『あぁ、沖縄公演で東京から来た新婚さんいたね!』ってお客さんに覚えられるぞ」とツッコミが入ります。トーク中は、すぐ前にステージに立ったピーチキャッスルの「一寸先は闇」を取り入れるなど、アドリブの上手さも魅せていました。
6番手はピスタチオ。強盗をテーマにした漫才と、ショートコント数本を披露しました。漫才が終わるときの二人の独特なポージングが、会場の小さい子供のツボにはまったらしく、元気よさそうなかわいい笑い声が起こりました。これには能面のような表情でコントをすすめるのが得意な小澤をはじめ、伊地知も表情がゆるみ、「普段はステージに出ただけで怖がられたりするのにねぇ」と本音をもらし、会場内も一気に和やかな雰囲気になるワンシーンがありました。
続いて登場したのはレイザーラモン。会場の期待に応え、HGが「フォー」のポーズで挨拶をはじめます。現在細川たかしさんのモノマネをしている関係で、髪型を隠さないといけない、と帽子をかぶって登場したRGは、靴屋をテーマにしたコントが始まるとちゃっかり髪型も利用。会場の笑いを引き出していました。
そして8番手で登場したのはすっちー&松浦真也。「飴ちゃんやでぇ~」の掛け声とともに客席に飴をまく、すっちーの登壇恒例の飴まきからステージがスタートします。
登壇だけで会場の歓声を総なめにしたすっちーと松浦は、公設市場に行ってきた、というフリートークでも軽快なテンポで会場を笑わせっぱなし。その後「すち子と真也」の鉄板の夫婦漫才を始めます。本物そっくりなエルビス・プレスリーの曲の演奏に、客席からは感嘆の声も上がりました。
漫才の間に行われたギターを使っての音当てクイズでは、踏み切りの音や正解の音をギターで再現。しかし途中から「地下鉄鶴見緑地線の発車音」や「阪急京都線の特急通過音楽」など、ローカルネタが連発し、その度すっちーのツッコミが炸裂していました。最後に借金取りのネタを披露し、軽快に進む松浦のボケにこれまたリズム良いすっちーのツッコミが入るたびに、会場からは大爆笑が起きていました。
続いての登場は星田英利。母校の上宮高校が甲子園で勝利したとき、日本一短い校歌のため校旗がありえない上がり方をしたことや、母方の祖母の事、空気清浄機をテーマにしたトークライブを展開し、客席から何度も笑い声をあげさせていました。
トリをつとめたのはトータルテンボス。競馬の実況をテーマにした漫才を披露し、観客の笑いを誘っていました。
総勢10組、19名の芸人が1時間半たっぷりと芸を披露してくれた土日特別公演。観客のみなさんも笑い疲れたような様子で、満足げに席を立ち、和やかな雰囲気のまま公演の幕を閉じました。