連続テレビ小説『わろてんか』主な出演者発表! てんの夫役に松坂桃李さんなどそうそうたる顔ぶれ
4月20日(木)、NHK大阪放送局にて平成29年度後期連続テレビ小説『わろてんか』の主な出演者が発表されました。『わろてんか』は、明治後期から第二次世界大戦の大阪を舞台に"笑い"を届けるヒロイン・藤岡てんの人生を描いた物語。笑い、家族愛、ラブストーリーなどいろんな要素を含んだ彩り豊かなドラマとなっています。
あらかじめ発表されていたヒロイン・藤岡てん役を演じる葵わかなさんが登壇し、続いて新たに主要キャストが次々と発表されました。
てんの父・藤岡儀兵衛役を遠藤憲一さん、てんの母・藤岡しず役を鈴木保奈美さん、てんの祖母・藤岡ハツ役を竹下景子さん、てんの兄・藤岡新一役を千葉雄大さん、てんの妹・藤岡りん役を堀田真由さん、てん付きの女中・トキ役を徳永えりさん。そして、てんの人生にかけがえのない仲間たちのキャストとして、てんの夫・北村藤吉役に松坂桃李さん、てんの従兄・武井風太役に濱田岳さん、てんの結婚相手になるはずだった青年実業家・伊能栞役を高橋一生さんが務めます。
まずてんの父・義兵役の遠藤憲一さんから挨拶が。「20代のはじめの頃に、朝ドラのオーディションを受けて、一発目の面接で『朝の顔じゃない』という理由で落とされまして(笑)。それが『てっぱん』でお父さん役をいただけました。『まぐれだったのかな』と思ったら今回またお父さん役をいただくことができ、これで『朝の顔じゃない』というのを払拭できたと思ったんです。でも、台本を見たら強面を全面に出す役でした。『朝から大丈夫かな』と不安なんですが...」と語り、記者陣を沸かせていました。
てんの母・しず役の鈴木保奈美さんは「朝ドラの、『こんな家族の一員になりたい』というところがとても好きです。今回の作品も、日本中の皆さんに『藤岡家の一員になりたい』と思ってもらえるような家族にしていきたいと思います」とにっこり。
てんの兄・新一役の千葉雄大さんは「笑いや笑顔は、生きていく上ですごく近くにあるけど大切さを見失ってしまうこともあると思うので、その想いを大切に兄として、てんちゃんを見守っていきたいと思います」と意気込みを。
てんの妹・りん役の堀田真由さんは「2年前は滋賀県の普通の高校生だったんですが、このような場でこうして立っているのが不思議です。精一杯頑張ります」と初々しいコメント。
てん付きの女中・トキ役の徳永えりさんは、朝ドラに出演するのは3度目。「いまだに街なかで、当時の役名で呼んでくださる方が多く、皆さんの心の中に朝ドラというものは残っているんだなと実感します。今回も皆さんに愛していただけるような役、作品になるように全力でがんばりたいと思います」とのこと。
てんの祖母・ハツ役の竹下景子さんは、「こちら(大阪)の朝ドラはとても懐かしくて、前回は『ぴあの』でした。みんなが家族になって毎日過ごしていたのを思い出します。そして今回めでたく祖母役をいただきました。大変なことも笑って乗り越えていける力のあるドラマが実現するんだろうと思っています」とご挨拶。また、「楽しみなのは、こちらで上方芸能に改めてスポットが当たるんではないかということ。ナニワの本物の芸を見せていただけることもワクワクしております」と笑顔で語りました。
てんの従兄・風太役の濱田岳さんは、「朝ドラに出させていただくのは初めてで緊張しています。見ていただいた皆様に素敵な朝をお届けできるように、すごく真剣にたくさんふざけて、監督に怒鳴られるまではやってみようと思います」と期待に胸が膨らむコメントを。
青年実業家・伊能栞役の高橋一生さんは、「この作品の題名のように楽しく皆さんとご一緒させていただき、お芝居させていただけるのが心から楽しみです」と語りました。
そして、てんの夫・藤吉役の松阪桃李さんは、「僕が朝ドラに出演させていただいたのは5年前。そのときに10ヶ月ほど撮影して、朝ドラの懐で育てられたようなものでした。そこで培った経験、学んだことを生かし、葵さんを支え、笑いジワがたくさん増えるぐらい笑わせていけたらなと思っています」と語りました。
キャストが勢ぞろいのなか、ヒロイン・てん役の葵わかなさんは、「前回のヒロイン会見ではひとりだったんですが、先ほど全員揃っていよいよ始まったんだなと思いました。素晴らしい皆さんとご一緒させていただけるのがうれしくもあり『ついていけるかな』と不安もあるんですが、ひとつのチームだと思って最後まで笑って走っていけたらと思います」といまの心境を。
役柄の第一印象についても本人たちから語られました。
遠藤さんは「タイトルが『わろてんか』なのに、ほとんど笑わないお父さんです。その奥底に愛情がある役だと思うので、仏頂面から優しさも滲み出せることがテーマだなと思っています」とのこと。
鈴木さんは「天然ボケなところがある京都のお嬢様育ちの母という役どころです。おばあちゃま、お母さん、娘2人という女系の3代で、てんちゃんやりんちゃんの性格を『お母さん譲りだな』とか、世代を通じた絆を出していけたらいいなと思います」。
千葉さんは、「すごく優しくて、てんちゃんが悩んだときに手を差し伸べるような、本当に育ちのいい、僕とは懸け離れた男の人だと思いました」と答えて会場から笑いが。堀田さんは、「お母さんといちばん似ていて天然なんですが、影ながら姉を支えられる妹であればいいなと思います」と語りました。
徳永さんは、「性格はちゃきちゃきしているんですが、その中でもチャーミングさも出せたらいいなと思っています」とのこと。
竹下さんは「伝統を重んじて家訓を体現しているようなおばあさまです。しかし、孫はとてもかわいいので、てんとの時間が楽しみです」と話しました。
濱田さんは、「てんちゃんをどうにか支えられないかとがんばる健康優良児です」、高橋さんは、「家族の皆さんと違った形でてんさんを支える役になると思います」と明かしました。松阪さんは「てんちゃんへの想いが綺麗でまっすぐで、優しいですがやりたいことに対する情熱が心の奥底にずっと燃えているような、一本筋の通った青年かなと思っております」とイメージを語りました。
葵さんは「いま、一番苦戦しているのは笑い声を発しながら笑うこと。あとはとにかくおもしろい顔ができたらなと思って監督と毎日変顔のレッスンをしています」と練習秘話も。
また、過去に連続テレビ小説に出演した経験のある面々が、葵さんに撮影に向けてのアドバイスを送る一幕も。遠藤さんは「撮影期間が長いので、壁にぶつかることもあると思いますが、乗り越えられないものはない。その時に傷ついても翌日にはまた新しい方向に変わるので、長い目で」とアドバイス。鈴木さんは「素晴らしい機会なので、大変なこともありますが楽しんでください」とのこと。徳永さんは「ヒロイン役はセリフの量も多く、大変なことがたくさんあると思うんですが、『気分転換にカフェ行こうね』という話はしました」と心強いコメント。竹下さんは「これから長い撮影の期間で、自分と役、オンとオフの切り替えがうまくいかないときがあるかもしれませんが、みんなわかなさんのことが大好きです。だから甘えてくださいね」と優しいコメント。松坂さんは「意外とスタジオの食事が重要かもしれないです。大阪のスタジオは初めてですが、食に関しては大阪なのでいろんな食べ物があると思います。みんなで楽しくご飯もいけたらいいなと思っています」と語りました。
連続テレビ小説初出演の千葉さん、堀田さん、濱田さん、高橋さんは意気込みを。千葉さんは「広い世代の人が見ているドラマだと思うので、おばあちゃん枠のファンも欲しいなと思います」と新たな想いを。堀田さんは「逆に怖いもの知らずという感じで、今は現場が楽しみです」と笑顔。濱田さんは、「長期に渡って大阪にいるのは不安でもあります。でも、てんちゃんを前にして東京に帰りたいなんて言えないのでグッとこらえてがんばろうと思います」、高橋さんは「不安はありますが、スタッフさんはストーリーを作っていくことにすごく懸けている人たちと思うので、自ずと元気が出てくると思います」とのこと。
皆さんの言葉を受けて、葵さんは「今こうしてみなさんに温かいお言葉をいただけて、一緒に頑張っていける仲間が増えたのかなと思って嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せていました。
"笑い"を世に広めたヒロインの人生を描く、平成29年度後期連続テレビ小説『わろてんか』は、2017年10月2日(月)から2018年3月31日(土)放送です。