大阪国際がんセンターの「笑いとがん医療の実証研究」発表会見に桂文珍、大木こだまひびきが出席!
大阪国際がんセンターでは、日本で初めての取り組みとしてがん患者とがん患者に接する医療提供者を対象に、「笑い」の舞台を定期的に鑑賞することが生活の質(QOL)や免疫機能などに与える影響を明らかにする「笑いとがん医療の実証研究」を行うことになりました。
鑑賞対象の舞台に出演するのは、吉本興業、松竹芸能、米朝事務所に所属する落語家、漫才師で、「わろてまえ劇場」と名付けられた大阪国際がんセンターの大ホールにて5月18日(木)から2週間に1回の頻度で計8回の舞台を行います。鑑賞対象者はがん患者と付き添いの方、また医療提供者となっています。
4月27日(木)に行われた発表会見では、桂文珍、大木こだまひびきらが出演者を代表して出席し、意気込みを語りました。
阪大生時代は落研に所属されていたという大阪国際がんセンター病院長の左近賢斗さんが最初にご挨拶をされ、企画の主旨や実証研究の実施に至った経緯等をお話されました。そして「私たちには、お笑いに本当に効果があるのか、科学的に証明していくという使命があります。わろてまえ劇場実現にあたって、患者の皆様、ご協力くださる企業の皆様のご理解とご支援があったからこそです」と続けられました。
これまでもクラシック音楽の演奏会などを同ホールで開催してきましたが、「お笑い」を研究の対象にしたことについては、「曲にもよりますが、音楽には複雑な面があります。その点でお笑いは単純な作りになっています。単純な方がより結果が出やすいんです」とご説明されました。また、生の舞台にこだわった理由を「ライブは人と人との関係、コミュニケーションが大事です。それによってエネルギーを与えたり、もらったりします。ライブじゃないときっちり伝えることができないんです」と明かされました。
他にドクター代表のがん対策センター所長・宮代勲さん、検査グループ代表の腫瘍免疫学部門部長・井上徳光さん、対象者対応グループ代表の副看護部長・北坂美津子さん、監修・アドバイザーの福島県立医科大学教授で、「笑いヨガ」の提唱者でもある大平哲也さんも登壇され、ご挨拶されました。
次に、出演者を代表して5組の落語家、漫才師が登場しました。米朝事務所からは桂塩鯛さん、松竹芸能からは酒井くにおとおるさん、海原はるかかなたさん、そしてよしもとクリエイティブ・エージェンシーからは桂文珍、大木こだまひびきです。漫才コンビの3組は漫才でご挨拶を。塩鯛さんのご挨拶に続いて文珍は「検証メンバーに入れていただいて、患者さんにお役に立てるのであれば一生懸命取り組んでいきたいと思います。笑いを提供して免疫力を上げていくことはとてもいいことだと思います。提供する側も上げていけるよう、お互いに助け合いながら楽しんでいければ。この検証を成功させて、大阪万博へとつなげたいですね!」と時事ネタも挟み込みながら、"文珍節"で早速笑わせました。
生の舞台についても「いつも高座から皆さんの笑顔を見ていると、こっちも元気をもらえてありがたいです」と話し、「笑うポイントは人によって違うので、それを見極めるのが大変だと思いますが、しっかり取り組んで、私も『ネイチャー』に載りたいです」と、成果発表を国際学術誌で公表するという予定に便乗し、意欲を語りました。
病院のステージで、患者さんに笑ってもらうという大役を担うことになった大木こだまひびきにも決意を尋ねると「僕たちには鉄板ネタしかないので、この鉄板ネタがどれだけ強いのか試させてもらいたいと思います!」とこだま。一方のひびきは「普通にやらせていただいて、普通に笑っていただければ」とリラックスした様子でした。
「笑いとがん医療の実証研究」はほかに、桂文枝、オール阪神・巨人も出演。関西の落語家や漫才師とともに、笑いの力を発揮していきます!
【桂文珍】【大木こだまひびき】