「セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎」プレイベント オリンピアン・パラリンピアンによる「小学生陸上教室」開催!
5月3日(水)、神奈川県・川崎市等々力陸上競技場にて「セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎」のプレイベント『オリンピアン・パラリンピアンによる「小学生陸上教室」』が開催され、鈴木雄介選手、山縣亮太選手、塚原直貴選手、高桑早生選手、猿山力也選手と、キクチウソツカナイ。、大西ライオン、げんきーず・宇野が参加しました。
国内外のトップアスリートが参加する国内最高峰の国際陸上競技大会「セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎」が5月21日(日)に開催されるのに先立ち、オリンピアン・パラリンピアンを講師として招いて行われたこの日の「小学生陸上教室」は、低学年と高学年の2部に分かれて実施されました。
午前中に行われた低学年の部(第1部)では、「親子で歩こう・走ろう陸上教室」と題し、トップアスリートと一緒に競技場を歩いたり走ったりする教室を開催。
まずはMCであるキクチウソツカナイ。が登場し、自己紹介した後にげんきーず・宇野を呼び込みます。先日行われた東京マラソンでは2時間33分という好成績を残したと話す宇野に、小学生の親たちからざわめきが起こっていました。
続いて紹介された大西ライオンは、登場するなりさっそくミュージカル『ライオンキング』の冒頭に歌われる曲を朗々と歌います。競技場中に響き渡る歌声を聴かせた後、「いや~、気持ちいいですね。こんなところで歌えることなんてないですから」とさっそく感無量の様子(笑)。さらに「こう見えて運動得意なんですよ」と、陸上教室へのやる気も見せます。
と、ここで富士通所属の競歩選手・鈴木雄介さんが登場。2012年のロンドンオリンピック日本代表であり、2015年の北京世界陸上日本代表で1時間16分36秒という世界記録を樹立した鈴木選手から、競歩とはどんな種目なのかやルール、歩き方のコツについてなどのレクチャーがなされます。
中学2年生で競歩を始め、その2カ月後には3年生のトップの選手と競うようになったという鈴木選手のエピソードに一同驚嘆しつつ、実際にどれぐらい速いのかデモンストレーションを行ってもらうことに。デモンストレーションは希望する子どもたちと一緒に行われ、子どもたちは走り、鈴木選手だけ競歩というハンデ戦で行われました。
子どもたちが必死で走る中、競歩でスイスイと子どもたちより先に歩く鈴木選手。ひとりだけ子どもが鈴木選手より先にゴールしましたが、子どもたちはみんな想像以上の競歩のスピードに驚きます。
続いて大西ライオンが実演し、それに鈴木選手がアドバイスすることに。実演前、「僕はやります!」と自信満々の大西に「ホントのライオンだったら鈴木選手に勝ってるけどね」とキクチがツッコミを入れる中、実演がスタート! その様子を見た鈴木選手は一言「あれは......走ってますね」とポツリと口にし、子どもたちの笑いを誘います。全然競歩できていなかった大西は、走り終えて感想を聞かれると「ちょっと、肉......離れました」と足の不調を訴え、笑わせていました。
全員で競歩しながらトラックを1周回ったあと、お父さん、お母さん限定の「1周競歩レース」が行われ、大西や宇野も参加することに。子どもたちは「お父さんがんばって~!」「お母さんがんばって~!」などと声援を送る一方で、なぜか「ライオン負けろ~!」コールがかなり多く聞かれます(笑)。
大盛り上がりのレースが終了すると、「めっちゃ足痛い!」と宇野がしかめっ面。どうやら普段毎日走っている、芸人というよりほぼアスリート状態の宇野でさえトラック1周しただけで足が痛くなってしまうほど、普段使わない筋肉を使うようです。一方大西はレース終了後も「ライオン負けろ~!」と子どもにヤジられ、「もう終わってるから!」と若干大人気ない(?)ツッコミを見せていました。
そして最後にスペシャルゲストとして、リオデジャネイロオリンピック4×100mリレーの第1走者を務めた銀メダリストの山縣亮太選手が登場。今月運動会が行われる川崎市の子どもたちのために、スタートのコツを伝授します。
子どもたちに、「3歩先の自分を想像して、そこに行くんじゃなくて、そこに『自分がいる!』と思って走ると早くなります」と、思った以上に何やら哲学的なアドバイスをする山縣選手の言葉に「ちょっと山縣さん、言うてることがわからへん......(笑)」と困惑気味の大西。
アドバイスを受け、スタートを実践した男の子に大西が「3歩先に自分がいた?」と聞くと「いた」と答える男の子でしたが、「ホンマに~!? おらんでしょ?」と疑心暗鬼の大西。すると、「ちょっとわかりにくい言い方をしてしまったので補足すると、"3歩先にゴミが落ちてる"と想像して、そのゴミを誰よりも先に拾う気持ちでスタートしましょう」と、山縣選手が今度はわかりやすく具体的なアドバイスをします。
すると、やっと納得したように「なるほどなるほど。3歩先にゴミ......」と言いながら、ゴミが見当たらないため、とりあえず自分の頭のライオンを外し、置いてみる大西。すると山縣選手が「そのゴミを拾うイメージで......」と説明したため、自分で置いたくせに「ゴミ!? ゴミちゃうわ!」と怒ります(笑)。しかしこの、ある意味体を張った捨て身(?)の説明により、子どもたちにはスタートダッシュのイメージがわかりやすく伝わったようで、子どもたちはみんな、すばやいスタートダッシュを会得していました。
また、実際に山縣選手がスタートする時に使ったスターティングブロックを使って、クラウチングスタートの仕方もレクチャー。山縣選手と同じセッティングを試した大西が「しんどい!」「(このままスタートしたら)前に倒れる!」などとその姿勢の辛さを話すと、キクチが「今、獲物逃げて行きましたよ。インパラかな?」などとボケ、子どもたちの笑いを誘います。
最後に抽選会が行われ、先ほどの「1周競歩レース」の優勝者や抽選で当たった子どもたちにプレゼントが贈られたあと、記念撮影をしてこの日の午前の部のイベントは終了。
続いては午後に行われた、小学校高学年を対象とした「スペシャル陸上教室」。ここでは、北京オリンピックの4×100mリレーの銅メダリスト・塚原直貴選手、リオデジャネイロパラリンピック日本代表(走り幅跳び)の高桑早生選手、テヘランアジア室内陸上競技選手権大会の走り幅跳びの金メダリスト・猿山力也選手が講師として参加しました。
全員で準備体操した後、まずは塚原選手が50m走を実演。その早さに子どもたちは驚きの声をあげます。塚原選手が速く走れるポイントを説明した後は、高桑選手の走り幅跳び実演へ。高桑選手が競技用の義足について説明し、実際に義足を付け替えます。みんな、あまり見たことがない競技用の義足に興味しんしん! その義足を付けての幅跳びのすごさにも驚いていました。
続いて猿山選手の実演へ。さすが金メダリスト選手だけあって、近くで見ていた子どもの中には近すぎて砂がかかってしまうほどの迫力の跳躍力! なんと6m75の記録を叩き出します。
50m走の記録会前の塚原選手による50m走レッスンでは、走る時の姿勢や腕の振り方などを教わりながら、実際に走って練習をする子どもたち。その後、1組8名で記録会が行われました。記録会では宇野や大西も参加しますが、大西は「そのまま(頭を付けたまま)で走るの?」と聞かれ、「これが頭ですから」とカッコよくキメます。が、子どもたちに「さっき頭取ってるところ見た~!」とツッコまれていました(笑)。しかし50m走直後、またもや足を痛めた様子で、かなり痛そうな大西でした。
記録会も無事終わり、学年・男女別にいちばん速い記録を出した子どもたちが表彰され、プレゼントが贈られます。最後にみんなで記念撮影をし、この日の陸上教室はすべて終了。
5月21日(日)の「セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎」に向け、子どもたちがさらに陸上を身近に感じ、体を動かすことの楽しさを実感できたこの日のイベント。芸人も加わったことにより、子どもたちにとってはさらに楽しく体を動かせた一日となったようです!
【キクチウソツカナイ。】【大西ライオン】【げんきーず】【宇野けんたろう】