『MBSハッカソン』最優秀賞に輝いた「漫才VR」で盛り上がるコーナーも!ラフ次元 単独ライブ「ラフ次元の九次元」
5月20日(土)、よしもと漫才劇場にて、ラフ次元単独ライブ「ラフ次元の九次元」が開催されました。タイトル通り9回目となる今回は、どんなネタで笑わせてくれるのか? 大入り満員となった客席では、観客の皆さんが今か今かと開演を待っています。
ライブの幕開けは、もちろん漫才で。舞台に現れたふたりは、なぜか旧衣装を着用。空の新衣装が破れてしまい、仕方なく古い方を着ることになったのだとか。そんななか、話題はやはり、梅村の第一子誕生へ! パパになって初の単独ライブということで、子どもネタでさんざんいじられまくり。また空は、『MBSハッカソン』で最優秀賞を受賞したことを、しっかりアピールしていました。
1本目のテーマは「終活」。空が考える自身の葬儀では、空から参列者へのメッセージVTRが流れるようで、赤裸々に語られる意外な人への告白や思いに、客席は大爆笑! あることないこと暴露されまくる梅村の、狼狽ぶりも見ものです。
オープニングVTRを挟み、2本目は空が地下アイドルにハマっていることを告白するネタ。"あるもの"をテーマにした3人組アイドルの、キャラ・ルックス・曲すべてが梅村をドン引きさせていきます。ところが後半は予想外の展開を見せ、梅村の見事な切り返しに、またまた大きな笑いが起こりました。ちなみにこの日は、すべてのネタで衣装を変えることになっているそうで、ふたりのコーディネートにも注目が集まります!
ブリッジVTRは、芸人仲間から梅村への「第一子誕生おめでとうメッセージ」。うれしそうに視聴する梅村の姿も映し出されますが、お祝いと見せかけて暴言連発の祇園、自慢と告知に終始したトット、完全に1分ネタと化していたジュリエッタ、まさかの大嘘で会場をざわつかせたアインシュタイン・稲田を前に言葉も出ず...?
3本目はショートネタの「人形劇漫才」。人形に扮したふたりがヒーローものを演じるという単独ならではのこのネタ。途中で梅村が息切れするほどのハイテンションぶりで、舞台狭しと駆け回りました。
4本目は再び漫才。梅村の花柄×花柄という攻めのコーディネートでも笑わせつつ、「歌の前奏に隠された歌詞」を空が歌い上げるネタを披露。ヒット曲に乗って繰り出されるテンポのいいボケで、客席を沸かせました。
5本目はコント。部屋でホラー映画を見つつ、いいムードのカップル、と思いきや、梅村扮する女性は50代、方や空が扮するのは大学生という年の差恋愛!? 甘い言葉についついうれしくなってしまう乙女心...面白くも愛らしいおばちゃんキャラを梅村が熱演します。
「今日は言いたいことをすべてさらけだそう」と誓い合って始まった6本目の漫才では、ふたりの心の声がダダ漏れに。誘拐事件をテーマにしたネタと、コンビ愛たっぷりのやりとりが同時進行することで、笑いをさらに増幅させていきました。
もうひとつのお楽しみ、コーナーは「漫才VRで遊ぼう!」。先日、『MBSハッカソン』で空参加のチームが考案・製作した「漫才VR」が見事、最優秀賞を獲得! 「漫才VR」とは、バーチャル空間で空と漫才を演じ、ツッコミのフレーズとどつきで得点を重ねる仮想現実(VR)ゲーム。つまり、梅村になりきって漫才ができるというわけです。そこで今回は、ツッコミの精鋭たちをゲストに迎え、「漫才VR」に挑戦してもらうことに!
選ばれし"精鋭ゲスト"は、スマイル・瀬戸、見取り図・盛山、マルセイユ・津田。3人は「漫才VR」について説明を受けるも、いまひとつピンとこず、おっかなびっくりでのスタートに...。トップバッターの津田は、ゴーグルを着けるなり、「うわー! (隣に)空さんがいる!」と大興奮。ラフ次元のネタに沿って、ツッコミポイントで4つのツッコミフレーズから正しいものを選び、同時に空をどつくことで点数が加算されていきます。なんと津田は76点という高得点を叩き出し、「大御所漫才師レベル」と認定されました。
観客の皆さんからも、我こそは!という2人が志願。空の方ばかり見てしまったり、何度もどついてしまったりとなかなか上手くいきませんが、ゴーグル越しに見える仮想現実のクオリティに、揃って歓声を上げていました。
瀬戸もゴーグルを着けた瞬間、思わず「すごいな!」と興奮。ツッコミフレーズを選ぶだけでは物足りないのか、冒頭から「なるほど」など合いの手まで入れていきます。見事なタイミングでツッコミとどつきを決める一方で、4択に含まれないオリジナルのツッコミが飛び出すひと幕も! 後半の遊び心が裏目に出たか、結果は60点で「ベテラン漫才師レベル」となりました。得点で上回った津田からは、「今日から敬語つかって」と下剋上宣言が!?
トリを飾ったのは盛山。なかなか視線が定まらず、なぜか床を見つめ続けたり、空の局所を狙ってどついたり、空と見つめ合ったりとやりたい放題! もちろん結果は21点とこの日の最低点を記録、「若手漫才師レベル」に。「漫才VR」を初体験した3人は、その面白さとリアルさを、存分に楽しんだ様子でした。
最後の漫才は、きのこが嫌いな子のために、空が「きのこVR」を考案するというネタ。「漫才VR」よろしくゴーグルを着け、きのこの世界をさまよう梅村の前に、しいたけやえのきなど、キャラが濃すぎるきのこが次々と登場します。変幻自在、個性全開な空の"きのこ演技"が、大きな笑いを巻き起こしていました。
エンディングでは、「9回目の単独で初の立ち見になりました!」と改めて喜びを爆発させたふたり。再び大きな拍手に包まれ、この日のライブは幕となりました。
【ラフ次元】【空道太郎】【梅村賢太郎】【スマイル・瀬戸】【見取り図・盛山】【マルセイユ・津田】