6月9日(金)配信スタート! Amazonオリジナル番組『今田×東野のカリギュラ』今田耕司×東野幸治スペシャル対談
6月9日(金)、Amazonプライム・ビデオにて、今田耕司、東野幸治のバラエティ番組『今田×東野のカリギュラ』の見放題独占配信(毎週金曜日1話更新予定)がスタートします。
番組タイトルの"カリギュラ"とは"禁止されればされるほど試してみたくなる心理現象"のこと。今作はそんな、今の時勢では実現しづらくなってしまった企画を取り上げていく、今田耕司、東野幸治によるバラエティシリーズです。
いまだ減らないオレオレ詐欺の被害に着目し、芸人たちの両親もそんなオレオレ詐欺のターゲットになるかもしれない、ということに警鐘を鳴らすドッキリ企画『うちの親は大丈夫!母ちゃんオレオレ詐欺選手権』、猟師が高齢化し減少、野生動物の生息数が増加する中で近年注目されている"狩猟"に東野幸治が体当たりで挑む『東野、鹿を狩る』など、エンタメ視点で現代の社会問題にスポットライトをあてた、さまざまな"カリギュラ"企画が楽しめます。
そこで今回は、番組スタートを記念し、すでに複数回分の収録を終えた今田・東野両氏に直撃! 現在の心境や番組の見どころ、また今後この番組でやってみたいことなどについてお話を伺いました。
(左:今田耕司 右:東野幸治)
* * * * *
ーー番組のお話を聞いて、最初どう思われましたか?
今田 最初に企画内容を聞いたときはもっと激しい感じやったんですけど、たぶん無理やろなぁと思ってて。そこからだんだん「これぐらいはいけるんじゃないか、これぐらいだったら面白く見てもらえるんじゃないか」っていうのを何度か打ち合わせした結果、すごくいい形で6回ぐらい収録できてる気がしますね。地上波ではたぶん無理だろうなっていうこともできてますし、見てる人がちょうど楽しんで、笑ってもらえるバラエティになってると思います。
東野 楽しくやらせていただいてますけど、やってるときはAmazonプライム・ビデオと地上波の差というのはそんなに感じないというか、やってるテンションは変わらないですね。ただ、"(番組が)数年間残る"っていうのが不思議やなって。テレビって、YouTubeに残るっていう形はまぁありますけど、ちゃんとした正規なところで番組がいつでも見られるっていう状況って、テレビタレントやってる身からすると不思議というか、新しい時代だなぁと思います。
今田 あとから見るってなったときのさかのぼれる量がケタ違いなんで、本当にタレントとしてはありがたいです。数年出てるってことですからね。
東野 不思議な感覚ですよね。たとえば今は小さい子が数年後、大きくなった時に見て「見てます」って言われて「あ、数年前の番組を今見てくれてんねや」っていうのが。たまにあるんですよ、「『あらびき団』今見てます」って言われること(笑)。
今田 ごっつ(『ダウンタウンのごっつええ感じ』)でもあるもん。「昨日ごっつ見たとこなんです」とか。「えぇ~!?」みたいな。
東野 それがより顕著になったというか、そんな感じですね。
ーー『ごっつ』といえば、お2人は放課後電磁波クラブのイメージが強いですけど。
今田 はい。代表作ですからね。
ーー(笑)。そういった、ギリギリのお2人のコントが見られるといったこともあるんでしょうか?
東野 それは全然考えてなかったですね。でもそんな、僕らのギリギリのコント見たいですか(笑)?
今田 あれ以上露出するのもどうかと思うんで......。
東野 でも確かに、地上波ではできないギリギリのコントをやるっていうのもあるなぁとは思いますんで、前向きに考えたいです。
今田 なんかやるかもわからないですね。(放課後電磁波クラブは)セットいらないですしねぇ。ドローンで撮ってもらうとか。どんな風に見えるんかなぁ。スケールデカいですね(笑)。
ーー東野さんは今回Amazonプライム・ビデオの番組が初めてということですが、地上波と比べてみていかがですか?
東野 そんなによくわかってないんですけど、事前にはお金がすごいあるとか(笑)、そんな景気のいい話しか聞こえてこなかったですね。今まで地上波ではなかなか制約があってできなかったり......もちろん制約がある中でやるのも楽しいんですけど、そういった制約を取っ払って、予算もある程度あったりするとなんか楽しいことできるかな~、と思って参加させていただいてます。今回収録が6回目とかなんですけど、これまでも確かにお金がかかってたりしますし、楽しい番組になりそうだなと感じてます。
ーー『東野、鹿を狩る』は東野さんの持ち込み企画だそうですが、やってみていかがでしたか?
東野 楽しかったです。だから次はイノシシいったろうと思って(笑)。イノシシの次は熊いったろうと思ってます。
今田 熊までいったらスゴいでしょう。
東野 地上波ではなかなかやらせてくれないと思うので、やりたいなぁと。
ーー今田さんは今後なにか持ち込みしたい企画はありますか?
今田 今のとこまだないんですけど、やっぱり自分が本気でやりたいことをやると熱量がすごいじゃないですか。今回、東野くんの鹿を狩る企画も見応えがすごいありましたし。だから、僕にこだわらず、誰かが「こんなことやりたい!」っていういい企画があればこの番組でやってもらって、それを僕らが見るっていうのもアリなのかなぁとは思いますね。
ーー2人で番組MCをすることはよくあると思うんですけど、お互い戦友意識だったり、特別な感情があったりしますか?
今田 特別な感情は逆にないですね。もう、安心してるというか。
東野 今も名古屋で2人でレギュラー番組やってますし。だから、今田さんっていうより、Amazonプライム・ビデオの番組っていう新鮮さの方がありますね。
ーー"この2人だからできること"ってありますか?
今田 まぁ、(2人の)カラーはあると思いますけどね。トーク内容であったりとか、そういうのは我々ならではの感じというか、あんまり(普通は)しゃべれないような話をラジオ的な感じで話したり。
東野 なかなか地上波には出られない芸能人の方もいらっしゃるじゃないですか。せっかくだからそういう人にもゲストで出ていただいて......と思ったんですけど、なかなか、急に病気になったりして......あれ?っていう(笑)。我々はしゃべりたいんですけど、向こうのモチベーションもあるだろうし、しゃべれない事情があったりもするでしょうし。
今田 そういうのって、この2人の得意分野やと思ってるんですけどね。そういう人をあたたかく迎えるっていうのは。
東野 だからそういう、ワケありで地上波に出られない人に出てもらうっていうこともやってみたいですね。で、出て楽しかったなって思ってもらえたら、この番組をやる価値があるのかなって思いますし。
ーーでは、この番組なら「お笑いはオワコン」発言をした茂木健一郎さんにも「日本の番組にもまだ自由なところはある」と思われそうですね。
東野 別にそんな、この番組にメッセージ性もなにもないですよ? ただ、イヤなことがあったりとかしんどいときでも、この番組を見ていただいて、笑っていただいて、番組を見ている間だけでもイヤなことを忘れてくれたらうれしいなとは思います。
ーーなるほど。ところで、番組タイトルの『カリギュラ』は「禁止されればされるほどしたくなること」という意味だそうで、それってある意味タブーなことだと思うんですが、お2人にとって、長い付き合いでもこれだけはタブーだなと思って相手に聞けないことはありますか?
今田 最近の女性関係は知らないですね。最近はもう、話聞くのも怖いから聞けない(笑)。
東野 だってこんなんじゃなかったでしょ、芸能界。いつからなんですか? お笑い界、不倫したらあんな目にあうんですよ。どうなってるんですか、ちょっと(笑)!
今田 確かに。お笑い芸人でもダメですもんね。
東野 でも、いききった人はなんとなく空気というか......、忖度っていう言葉はあんまり使いたくないんですけど、(不倫しても)いい人と悪い人に分かれますもんね。
今田 いい人ほとんどいないですけどね。
東野 今いいの、梅沢富美男さんだけでしょ(笑)?
今田 ほんまに梅沢さん以外おれへんなぁ。
東野 でも、今田さんに「結婚しないんですか?」って聞くのはそんなにタブーなことでもないですね。いつでもしようと思ったらできるでしょうし。なかなかやっぱり、ここまでくると最終的にどれで選ぶかみたいな、折り合いのつけどころをもう見失ってると思うんですよ(笑)。
今田 迷走はしてますねぇ。
東野 だから、「20年前のあんときに結婚しとけばよかった!」とかね。
今田 ありますねぇ~。後悔の連続です。だから僕はタブーがないような気がするんですよ。ひがしのりからはまぁ、何聞かれても大丈夫ですね。
ーー東野さんは、今田さんに「聞けてないけど聞いてみたい」ことはありますか?
東野 ああ、ありますあります。最近、今田さんのギャラが上がったって又聞きで聞いたんですよ。だから、どれくらい上がったのかなって。
今田 スゴいなぁ......。完全なデマやわ。
東野 あ、そうなんですか。
今田 完全なデマ。だからねぇ、よしもと内でももう疑心暗鬼になってて。「あいつは高いらしい」「あいつは上がったらしい」とかいうのがすごいんですよ。で、オレは結構よう言われるんですけど。
東野 ああ、それは話が回ってるからですよ。
今田 全然! 見事に失敗したもん、交渉。
東野 あ、失敗したんですか(笑)。どういう状況を失敗したっていうんですか?
今田 「これ、ギャラ上がったりすんの?」みたいなことを聞くとか。たとえば長くやってる番組やったらだんだん上がっていくんじゃないかと思って聞くと、会社の人間にそのシステムを説明されて、「あ、そうなんや」って。「長く続く番組は上がっていくんじゃないんだ」みたいな。
東野 へぇ~。
今田 「変わらないんですよ」って懇々と説明されて、とぼとぼ帰りました(笑)。
東野 お金のことは言いっこなしみたいな雰囲気あるじゃないですか、よしもとって。
今田 よしもとのタブーはたぶんそうですよ。「お金のことは言わない」っていうのが暗黙の了解。だから、お互いのギャラを知らない。それだけは酒飲んでしゃべってもふわっとした会話になりますね。
ーーでも、番組でギャラの話になると結構盛り上がったりしてますよね。
今田 そうですね。でもプライベートでは、そこはなんか知らんけど「言ったらあかんのちゃうか」っていうタブーがありますね、不思議と。100年の歴史なもんでね、うまいことできてるんですよ。なんかお互いがコミュニケーション取らへんようになってる。すごいですよね。
東野 でも、夢はありますよね。さんまさんとかダウンタウンさんとか、辞めてないじゃないですか。ということはそういうことなんやな、って。
今田 そうなんですよ。なんかすごいんですよ、よしもとって。もらってる説もあればもらってない説もあって。他のプロダクションとシステムが違うんで。100年練りに練ったシステムなんで(笑)、すっごいようできてるんですよ。
東野 最終的に「なんかあったら劇場あるし、おまえら得やろ」みたいなこと言われるんですよ(笑)。
今田 あと、70代ぐらいの師匠方がまぁ幸せそうなんですよ、よしもとの芸人って。「も~、幸せや~。楽しいわぁ」って、みんな言うんですよ。
東野 だって坂田(利夫)師匠なんて、朝起きてNGKに行って、横向きに歩いてまた帰っていくだけですからね。幸せじゃないですか(笑)!
今田 ほんなら年金の数倍のお金が入るわけですからね。だから、日本をギュッとしたのがよしもとかもわからないですね。上の人を支えるために下の人がヒイヒイ言うてますし。逆に言うたら我々は上の人のために働く、みたいな。
東野 年金システムです。だから、我々のギャラが安いのは、坂田師匠がごはん食べるため(笑)。今田 (月亭)八方師匠なんか、実際舞台出る前に「さぁ、年金!」って言いますからね。
東野 (笑)。だから、劇場があるのがいいところというか、強みでもありますよね。
ーー(笑)。では最後に、番組の見どころを教えてください。
今田 ホントに看板に偽りなしで、地上波ではなかなか見れないバラエティになってます。で、地上波では見れない東野くんの顔......『行列(のできる法律相談所)』では絶対に見れない顔が見れますんで。
東野 それはお互いさまでしょ(笑)。
今田 いやいや(笑)。でも、やっぱりそんな表情でも面白いですし。それと、この先どんどん面白くなりそうな感じがしていて。だんだん「こんな感じやな」っていうのがわかってきて、手応えができてるとこなんで、ぜひ見ていただいて、話題にしていただきたいなと思います。ホントに呼びたいゲストもいますしね。
東野 逆に「こんなゲスト呼んでほしい」とかあったら言ってください。我々も参考にしますし。今田 呼んで話したい後輩もいますしね。話したいけど全然会えないんで、しゃべりたいわぁと思って。そんなトークコーナーもできる番組ですから。
東野 Amazonプライムに入っていない方はぜひ入っていただいて、見ていただきたいなと思いますんで、よろしくお願いします!
【今田耕司】【東野幸治】