「88桂文珍独演会」今年もにぎやかに開催決定! ゲストは桂文珍が尊敬するケーシー高峰さん!
桂文珍が毎年8月8日に開催する恒例の独演会「88桂文珍独演会」が、今年もなんばグランド花月で開催することが決まりました!
35回目となる今回の演目は、「くっしゃみ講釈」と「鹿政談(しかせいだん)」の二席。また、文珍が扮するおなじみの若手落語家・桂珍幻彩が「ねむれナイト」を披露するとのこと。さらにお楽しみの特別ゲストは、ケーシー高峰さん! 文珍が尊敬する医事漫談の創始者が、独演会に花を添えます。これに先立ち、6月8日(木)に開催発表会見が行われ、文珍みずから詳しい内容や意気込みを語りました。
「恒例の独演会も今年で35回目ということで盛り上げようと思っています」との挨拶の後、さっそく特別ゲストのケーシー高峰さんに触れ、「たびたびあちらこちらでご一緒していたんですけど、『今のうちに呼んでおこう』と。鉄板ネタをやっていただこうと思っています。なかなか大阪できくチャンスが少ないと思いますので、お越しいただいて盛り上げたい」と文珍。
続けて「今回は『二席?』という意見もあるんですけど、またまた桂珍幻彩も出演します。いくつになったかなぁ? 14歳か。中学生で名人と呼ばれている珍幻彩くんですので、こんな扇子も」と、話題になっている将棋の史上最年少プロ・藤井聡太四段の扇子を模した「JO段名人」と書かれた自作の扇子を広げてみせるサービスも。「今や、中学生が活躍する時代ですな。ハッカーやったり、名人の将棋指しもおりますし、珍幻彩くんにもがんばってもらいたいなと思っております」と語りました。
文珍の弟子、文五郎も出演。現在、足を骨折している文五郎ですが、公演の頃には回復する見通しだとか。「正座ができにくいものですから、正座でけへん場合は高座に穴を掘ってそこに足を入れてやったらできる、と。で、『舞台に穴をあける』と言うので『舞台に穴あけたらあかんで!』って言いながら(笑)、徐々に回復しています。8月8日には復帰の第一声が聞けるのではと思っています」とうれしい報告。
公演ポスターにも力が入っています。今回撮影したのは、落語家の写真を撮らせたらピカイチだという写真家の橘蓮二さん。「空間をうまいこと使っていただき、私が描こうとするものを写し出そうという、そこがおもしろい」とお気に入りの仕上がりとなったようです。
演目についても説明を繰り広げました。今回の珍幻彩のネタ「ねむれナイト」は、「現代人が抱えている悩みみたいなものを考えるうちに、眠れなくなってしまう男の話」とし、「公演の2〜3日前ぐらいに起こったことを入り口にして、あとは自然体でライブならではのネタを披露できたら」と明かしました。
「くっしゃみ講釈」、「鹿政談」を選んだ理由は、「たくさんネタをやってきて、これまでやっていなかったのを探してみたらこの2つだった」と話しますが、「『くっしゃみ講釈』は、45年ほど前にやってるんです。でも、そのやりようのままでは今の時代に合わないので、新しい翼をつけて飛ばしてあげようかなと思っています」と、少し演出を変えるとのこと。「鹿政談」は、「今年、上半期に忖度が流行りましたが、忖度しまくるという(笑)、演出を加えまして、そうやって今っぽくすれば、お客さんも『なるほど、そういうことか』とお感じになりやすいのかなと思います」と明かしました。
質疑応答では「ケーシー高峰さんに期待することは?」という質問に、「ライブは、コード(禁止用語)がないですから」とニヤリ。さらに「あの人だけでっせ、新幹線で白衣着て乗ってるのは。『舞台の用意、お願いします』と言われたら、カバンから聴診器を出すだけですわ(笑)。完璧です。芸人として、非常に憧れを感じます。あんなに徹底した人はないですよ。楽しみです」と尊敬の気持ちを語りました。
また、35回目を迎えるに当たっての思いも明かしました。「もうそんなに経ったんやなという思い。以前はプレッシャーを感じてたけど、今はお客さんと一緒に楽しめるようになってきました。早く来ないかな、と思ってます」と本人も独演会を待ちかねている様子。珍幻彩に対しては、「珍幻彩やないとできない、空打ちしても構わないみたいな、珍幻彩だと冒険ができるんです。若いからね!」と14歳(!?)の珍幻彩にも期待です。
また、自作の扇子にも描いた「大志」にまつわる話も。「落語はやっぱりようできてるなと、ことに最近思うようになりました。今まで難しいと思っていたやつがスッとできたり、できてたものができなくなっていったり...ということがあって。オールマイティーになんでもできるようになりたいなと大きな志を思いつつ、お客さんと一緒になって落語のおもしろさ、楽しさを知っていただくためにやってるけれど、それをより深め、極めていきたいということです」と語りました。
文珍にも、藤井四段のような若いスターが落語界にも誕生してほしいという思いがあるようで、「彗星のごとく現れてくれるといいなと思います。落語をおもしろがり始めるのはものすごく頭が柔らかい小学4年か5年生ぐらい。ところが中学ぐらいになると受験の方に頭が引っ張られるみたいで、それから定年ぐらいになってまた『落語はやっぱりおもしろいな』と。それはどうも、仕事の忙しさやストレスで(落語のたのしさを)忘れてるからやと思います。だから、中学生ぐらいでそんな子が出てきたら万々歳やし、上手に芽を摘まないように育て上げてみたいと思います」とのこと。
文珍が尊敬してやまないケーシー高峰さんを迎えてお届けする「吉例 第三十五回 88桂文珍独演会」、8月8日(火)はぜひなんばグランド花月へお越しください!
■公演情報
「吉例 第三十五回 88桂文珍独演会」
日時:2017年8月8日(火)開場18:30〜、開演19:00
会場:なんばグランド花月
料金:前売り、当日ともに4,500円(全席指定)
出演:桂文珍、桂珍幻彩、桂文五郎
ゲスト:ケーシー高峰
お問い合わせ:チケットよしもと ☎0570-550-100(10:00〜19:00)
【桂文珍】