南キャン・しずちゃんも審査員として参加!『SOMPO パラリンアートカップ2017』開催発表会
6月27日(火)、東京・有楽町朝日スクエアにて「『SOMPO パラリンアートカップ2017』開催発表会」が開催され、セルジオ越後さん、北澤豪さん、書家の金澤翔子さん、漫画家の高橋陽一さん、南海キャンディーズ・しずちゃんらが登壇しました。
本アートコンテストは、「障がい者がアートで夢を叶える世界を作る」というパラリンアートの思いをテーマに、障がい者の社会参加と障がい者アーティストの経済的な自立を目的に、ビジネス支援を推進することを信念として昨年誕生したもの。障がい者が持つ力を表現し世間に広めるプロジェクトとして、今年は「日本プロサッカー選手会」と「日本バスケットボール選手会」の協力により、スポーツの力でパラリンアートを応援するという、障がい者アートを通したサッカーJリーグ×バスケットボールBリーグのコラボレーションが実現しました。
『SOMPO パラリンアートカップ2017』の応募期間は7月1日(土)~9月22日(金)必着で、募集作品は12月に結果発表、表彰式、展示会が行われます。今年のテーマはサッカー、バスケットボール、サッカー×バスケットボール両方に関する全てのこと。審査員には漫画家で『キャプテン翼』の作者 ・高橋陽一さん、アーティストの日比野克彦さん、絵本作家でもある南海キャンディーズ・しずちゃんらが務めます。
主催者の障がい者自立推進機構 専務理事・法隆寺桃太郎氏とトップスポンサーの損害保険ジャパン日本興亜株式会社 取締役常務執行役員・飯豊聡氏の挨拶があったあとは、日本アンプティサッカー協会 最高顧問であるセルジオ越後氏が登壇。
昨年の応募作品を見た感想を聞かれ、「本当にびっくりしました。アイデアもすごく、細かく描かれていて感動しましたし、人間の底力を感じました。小さい子供の頭の中にこんなすごいアイデアがあって、しかもそれを形にできるなんてすごい。責任の重さを感じて、今からプレッシャーがすごいですが、楽しみです」と語ります。
続いて、昨年に引き続いての参加となる、日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪氏は、「まずはチャンスを増やすこと。そして、そこから広げていくことが大事だと思います。障がい者の"障がい"ではなく、"能力"を見ていただければ」と、本アートコンテストの意義を語っていました。
また、昨年に続いて審査員を務める、法隆寺氏曰く「障がい者アーティストの目指すところのシンボル」である書家の金澤翔子さんは、昨年は審査をしていてとても楽しく、みなさんの作品を素晴らしいと感じたといい、「今年もいっぱい応募してください!」と呼びかけます。
同じく昨年に引き続き審査員を務める高橋陽一さんは、昨年の応募作品について「僕が思いつかないような表現が出てきて、審査して楽しかったです」とパラリンアートの魅力について語り、「今年も素晴らしい作品がたくさん集まることを期待しています」と語ります。また、昨年度のキャプテン翼賞を受賞した大塚エティエンくんも自作を持って登壇。大塚くんの母親が、「もともと音楽が好きで、絵にそんなに興味がなかったんですけど、応募できただけでもよかったのに賞をいただいてありがたく思いました。本人も喜んでいて、自信がついたのではないかと思います」と受賞の感想を述べていました。
続いて、サッカー・バスケット選手会の代表挨拶として、日本プロサッカー選手会会長・高橋秀人選手、日本バスケットボール選手会副会長・小林慎太郎選手、横浜F・マリノスの中町公祐選手、千葉ジェッツの伊藤俊亮選手、アルバルク東京のザック・バランスキー選手の挨拶があったあとは、本アートコンテストのスペシャルサポーター・香川真司選手のビデオメッセージが流れました。
今年初めて審査員を務めることになったしずちゃんは、昨年の応募作品について「すごいですね。こんな発想はできないっていうものがいっぱいあるんで、天才やなって思います」と感想を語ります。また、自身、『すきすきどんどん』という絵本を出版したこともあるほど絵を描くのが好きなしずちゃんは、自作を1点紹介。その絵のうまさに思わずどよめきが起こっていました。
裸の女性が描かれたその絵を「裸の女ですね」とそのまま表現し、笑いを誘ったあとに、この絵は先が見えなくて悩んでいた頃に描いたものだと明かすしずちゃん。「この女性はしずちゃん自身ですか?」と聞かれると、「自分を描いたつもりはないんですけど......胸は私の方がもっと大きいし(笑)。でも、絵にはその時の自分がどうしても映りますね。描いてから気づくんですけど」とも話します。
絵の題材はひとり旅に行くと浮かぶことが多いそうで、「以前も、旅をしていて、水牛のお尻の穴が描きたくなったんです。水牛がお尻の穴を丸出しにしているのを見て、『自然てすごいなぁ、私もこういう風にしたいな』と思って。山の温泉に行って、お尻の穴で自然を感じて、『あの時の水牛ってこんな気持ちやったんやな』って感じたいな、って」と話し、報道陣を笑わせていました。
スポーツについて聞かれると、「こんな見た目やからスポーツが得意って思われがちなんですけど、好きは好きなんですけど、そんなになんでも得意というわけでもない」んだそうで、生まれた時に5000gあって、「保健所から視察が来た」というほど恵まれた体格の持ち主のわりには「サッカーをやってたんですけど、右膝に爆弾を抱えてて、試合に出ても開始3分で膝に水が溜まるっていう......(笑)」といった意外なエピソードを告白。また、「MFで司令塔だったんですけど、声が小さすぎて通らなかったり」と、体格に似合わぬ声の小ささも告白し、球技に向いていないと感じたことを明かします。
最後のフォトセッションでは、ふだん周りの人を見おろすことが多いしずちゃんの周りにさらに大きなバスケットボール選手らがいたため、「周りに大きい人がいっぱい......。こんなん初めて(笑)」と若干戸惑い気味ながらも少しうれしそう。でも、「イケメンの選手がいっぱいいますけど、どうですか?」と感想を求められると「デートしてって言われたらしてやってもいいですけど......」と上から目線で答え、笑いを誘っていました。
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