映画音楽初挑戦の木下航志さんのライブと出演者のエピソードトークで魅了! 映画『クロス』初日舞台挨拶
7月1日(土)、東京・ユーロスペースにて、映画『クロス』が公開初日を迎え、上映後の舞台挨拶に宍戸英紀さん(原案・脚本)、木下航志さん(音楽)、紺野千春さん、山中聡さん、Sharoさんが登壇しました。
本作は、集団リンチ殺人事件の加害者の現在があるジャーナリストによって明らかになったことをきっかけに、もう1つの封印されていた忌まわしい殺人事件が呼び起こされていく官能サスペンス・ムービー。
舞台挨拶は、まず、"和製スティービー・ワンダー"の異名も持つ盲目のピアニスト木下航志さんによるライブから始まります。
自身初となる映画音楽に挑戦したという木下さんは、主題歌『Just a Closer Walk with Thee~輝く明日へ僕は歩く~』を弾き語りで披露し、力強い歌声で来場者を魅了しました。
続いて、宍戸英紀さん、紺野千春さん、山中聡さん、Sharoさんが登壇。
まず、脚本を務めた宍戸さんは、第39回城戸賞の入選から3年以上かかっての封切りに、「今日みなさんにお目にかけることが出来ました。とても感慨無量の1日です。ありがとうございます」と感謝と感動の挨拶を述べます。
次に、歯科医院の受付として働きながら贖罪の日々を送る美しい元美術教師・真理子役の紺野千春さんは、本作での重いテーマに触れつつ「そんな作品の問いかけを少しでも汲み取っていただいて、どこか片隅に残していただければうれしく思っています」と訴えかけ、さらには「劇中音楽と主題歌を歌ってくださった木下航志さんという偉大なアーティストの存在をみなさんの中にインプットしていただければ」と木下さんを紹介。
妻と娘を思うがゆえに苦悩し、愛に揺れる孝史役・山中聡さんは、6月14日のプレミア試写会でジャーナリスト役で出演している「斎藤工です」と自己紹介したことを振り返り、「見に来ていた両親に怒られまして、"ちゃんと名前を言いなさい"と。山中聡です」とのエピソードで沸かせました。
そして孝史の妻で、真理子に敵意を剥き出しにし、幸せを掴み取ろうと執念を燃やす知佳役は、シンガーの顔を持ち、本作が映画デビューとなるSharoさん。
「先輩の役者さんに助けていただきながら、プロデューサー、スタッフの方々に助けていただきながらここに立つことが出来て、みなさんに見ていただけることとなりました。幸せです本当にありがとうございます」と感謝の弁を述べました。
本作は、映画プロデューサー・奥山和由さんと、日本アカデミー賞優秀撮影賞受賞経験のある釘宮信治さんの2人が、共同監督を務めたのも特徴。
この2人による共同監督制について訊かれた山中さんは「素晴らしいです。目から鱗でした」と絶賛すれば、紺野さんも「目から鱗です(笑)」とコメントをかぶせます。
そしてSharoさんは、「現場はほとんど釘宮監督に指導してもらって、全体の指揮を奥山監督が執っていて」と明かした上で、本作がデビュー作のため「これが普通なのかなと思ったので、次の現場に入った時に目から鱗が落ちるんじゃないかな(笑)」と笑みをこぼしました。
フォトセッションを挟み、再びマイクを持ったSharoさんは、紺野さんとともに、上映期間、何度も劇場に足を運ぶことを公言し、「ぜひ、みなさんも私や紺野さんを見つけてください。会いにいける役者なんて話もしていたんですけど(笑)、ぜひ声をかけてください」と呼びかけました。
映画『クロス』は、ユーロスペースにて、7月14日(金)までの期間、連日21時10分より上映。
詳細、その他の劇場での上映スケジュールは、公式サイトでご確認ください。
また7月3日(月)には、映画『クロス』公開記念・木下航志LIVEが、LOFT9Shibuyaにて、19時30分より開演。
紺野さん、Sharoさんも出演予定で、こちらも合わせてお楽しみください。
映画『クロス』
2017年7月1日よりユーロスペース他全国順次公開
映倫:120703/R15
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紺野千春 山中 聡 S h a r o
原案・脚本:宍戸英紀
監督:奥山和由・釘宮慎治
撮影:釘宮慎治
音楽:木下航志 主題歌「Just a Closer Walk with Thee」~輝く明日へ僕は歩く~
製作:吉本興業 チームオクヤマ
制作プロダクション:ノアド
2017年/Japan/カラー/89min/DCP
配給・宣伝:太秦
(C)2017「クロス」製作委員会