『髑髏城の七人』Seazon風は13年ぶりに一人二役バージョンが復活! 山内圭哉が野武士の長"兵庫"役を
7月11日(水)、劇団☆新感線『髑髏城の七人』Seazon風の製作発表会見が行われ、出演者の松山ケンイチさん、向井理さん、田中麗奈さん、橋本じゅんさん、山内圭哉、岸井ゆきのさん、生瀬勝久さん、脚本の中島かずきさん、演出のいのうえひでのりさんが登壇しました。
観客席が360度ぐるりと回転する劇場"IHIステージラウンド東京"のこけら落とし公演として、劇団☆新感線の出世作『髑髏城の七人』を花・鳥・風・月の4シーズンごとにキャストを変え、脚本と演出も変化させながら上演中。織田信長亡き後の戦国時代を舞台に、殺陣とアクション、笑いと涙をたっぷり盛り込んだ時代活劇。
ステージの幕が上がり、かっこよくポーズを決めたキャスト陣七人が登場すると、会場に集まったお客さんから大歓声が。ところが松山ケンイチさんの様子がどうもおかしい!? 生瀬勝久さんが「実はこれは"影武者"なんです」と明かすと、会場の後方から本物の松山ケンイチさんが登場し、会場はさらなる大興奮となりました。最初ステージに居たのは、3Dプリンターで制作した松山さん人形。松山さんも「ビックリしました」と驚くほど、本人と見まごうほどのそっくりさでした。
実はこの"影武者"が今回のSeazon風のキーワード。"春""鳥"に続く第3弾となる"Seazon風"は、13年ぶりに一人二役バージョンが復活。松山ケンイチさんが、真っ直ぐな主人公"捨之介"と、悪の"天魔王"の二役を演じます。もともとは舞台に出とちりした古田新太さんに怒った中島かずきさんが「出とちりしないよう、ずっと舞台に出ているよう一人二役にした」ことから生まれた『髑髏城の七人』。中島さんは「"風"ではオリジンに戻ろうと思った。オリジンを今の形のオリジンを作れれば」と今作への意欲を。また演出のいのうえひでのりさんは、「スタンダートな"花"、ショーアップした"鳥"に続く"風"はストーリー中心に、きっちり人間ドラマを描きたい」と。いのうえさんが、松山さんに「("花"で捨之介を演じた)小栗旬くんも(雪駄でのアクションで)足のマメを潰してやってましたから、ぜひ、雪駄で」とお願いしたところ、「僕も雪駄がいいと思っているので、今ずっと下駄履いています」と、すでに準備を始めてた松山さん。これまでに一人二役で同じ役を演じた古田新太さん、市川染五郎さんの名をあげ、「これ以上出ないというところまで自分を追い込みたい。"髑髏城"ファンのみなさんにも伝わるくらいに、古田さん、染五郎さんのニュアンスを入れることができたら、また面白い捨之介になるんじゃないかな」と、役への意欲を語りました。
現在上演中の"鳥"では早乙女太一さんが華麗な殺陣をしている無界屋蘭兵衛を演じる向井理さんは、「僕にしかできない蘭兵衛を演じたい。早乙女さんは日本最高峰の殺陣。そこと比較されるのは辛いので、今回は殺陣を封印して会話で全て解決していくという(笑)」とジョークを交え意気込みを。野武士の一団を率いる"兵庫"を演じる山内圭哉は、「どっちかというと髑髏城にいてる方みたいになってしまいましたけど」と自らの風貌をネタに笑わせながら「常に血が沸いているような役は初めて。"鳥"で兵庫を演じている福田転球さんは仲のいい先輩ではあるんですが、軽く超えてやろうと思います」と宣言。初演から3度"兵庫"を演じてきた橋本じゅんさんからも、「兵庫をやる圭哉くんを精一杯応援したい」と心強い言葉をいただきました。
『髑髏城の七人』Seazon風は、2017年9月15日(金)~11月3日(金・祝)IHIステージラウンド東京にて上演。
【山内圭哉】