吉本新喜劇初の女座長誕生! 酒井藍の記念すべき初座長公演も大成功!
2017年7月26日(水)をもって酒井藍が吉本新喜劇の新座長に就任しました。吉本新喜劇の上演前には口上が行われ、藍を真ん中に、内場、辻本、川畑、すっちーの4座長が舞台へ。その光景も圧巻で、客席から大きな声が上がりました。藍は当初、顔を下げたままでしたが、時折、先輩座長の言うことに反応し、見上げる場面もありました。
まずは内場勝則からご挨拶。「このたび吉本本社より、こちらに控えております若手、酒井藍が新座長に昇格するという報告を受けまして、私は『イ゛ーーー!!』。本人の酒井藍も『イ゛ーーー!!』。そして吉本新喜劇の楽屋のみんなも(酒井藍を除く全員が声をそろえて)『イ゛ーーー!!』。本日、ご来場いただきました皆様方に酒井藍の新座長昇格の披露をにぎにぎしくさせていただきます」と述べました。
すっちーはまず、酒井藍の名前であいうえお作文を。「さ...さわやかで、か...かしこくて、い...いい人で、あ...愛情があって、い...意地汚い!」。ここで思わず顔を上げる藍ですが、気にせず進めます。「いい意味で意地汚い。酒井藍は誰からも愛され、何事にも一生懸命取り組む、そういう女性でございます。女性初の座長ということで、女性らしく、なによりも酒井藍らしく、全力で頑張っていただきたいと願っています。我々も全力でサポートしてまいりますので、新座長・酒井藍をよろしくお願いします」とエールを贈りました。
川畑泰史は「本日は酒井藍ちゃんの横綱襲名披露に...(笑)」と、最初からボケます。ですが、「藍ちゃんが最初に新喜劇に入ったときは、本当に面白い子やなぁ、この子はいつか大きくなるなと思っていたんですが、まさかこれほど大きくなるとは...! これから、我々男の座長にはできない、女性ならではの笑いやお芝居を作ってくれると思います」と、期待の新人であったことも明かしました。それでも最後は「今後とも皆様方にはぜひとも川畑泰史をよろしくお願いします!」と自己PRで締めました。
最後は辻本茂雄。「女性初めての座長で、男と違っていろんな気配りができると思います。皆さま、新座長酒井藍を応援してやってくれたらどうや!」とギャグも交え、ご挨拶しました。
口上を終えると本公演へ。藍にとって初の座長公演の1本目です。「花月うどん」を舞台に、アルバイトの藍と店員やおかみさん、大将、店に集う人々とで描く恋の物語。藍のおなじみのギャグ「ブーブーブー私人間ですねん」を披露したり、同僚役のすち子(すっちー)と息ぴったりのボケを繰り広げるなど、何度も爆笑を呼び起こしました。
なお、こちらの座長就任公演の模様は7月29日(土)午後0時54分~午後3時30分まで、毎日放送「よしもと新喜劇 酒井藍座長就任記念SP」内で放送されます。
口上と1回目の座長公演を終えた藍が、囲み取材に応じました。
「1回目が終わってホッとするかなと思ったのですが、1回目が始まる前と同じ気持ちでずっとドキドキしています。でも、皆様のおかげでお客様もいっぱい笑ってくれて、新喜劇中も私が場所を移動するのを忘れたら川畑兄さんが引っ張ってくれたり、いろいろ助けていただいて、乗り切ることができました。口上もすごくゾクゾクしました。座長に囲まれて、皆さんがいいことを言ってくれて、これから頑張らないと、と思いましたし、(柝(き)が)カーン!と鳴って幕が開いた瞬間、本当にすごく股間がムズムズしました。うわ~、始まった~!と思って、すごく変な感じになりました」と藍。
口上での先輩座長からの言葉で印象に残っていることを聞いてみると、「緊張して一言も覚えていないです。『イ゛ーーー!!』って言ってくれたのは覚えているんですけど...。顔を伏せているし、手は震えているし、次に新喜劇やるしで、ドキドキドキドキしていたのと、"わ~口上してる、わ~"っていろんな気持ちが重なって...。何と言うてくれていたんでしょう...? いいこと言ってくれていたんでしょうね」
前日は緊張して眠れなかった藍。朝から体温も上がらず、ずっと手が冷たかったとのこと。食欲もわかず、「こんなことはまあ、ないんです。朝ごはんも、ハチミツレモン1本と、東京バナナ2個と、フィナンシェ2個しか食べられませんでした」と、お菓子はしっかり食べていた様子。それも東京バナナを食べた後、無意識にフィナンシェを2個を食べたそうで、そんな自分に恐怖心すら覚えたそうです。
そして本番を迎え、座長のとしての第一歩を踏み出したことについては、まだスタートラインに足を乗せたぐらいの感覚で、座長になったという実感はわいてないとのこと。ですが、台詞に感謝を伝えるメッセージを入れたところ、お客様から万雷の拍手をいただいたことで、「伝わったのかなってほっとしています」と明かしました。しかし、「自分が一番よっしゃ!と思ってやったところが一番スベってました。他の場面ではすごく笑い声が聞こえていたんですが、その時だけ自分の足音が聞こえてきたので、あれ?思ってたんとちゃう!と思いました。これからはどうにかこうにか、ウケるように頑張りたいと思います」と想定外の出来事も起こり、さらなる精進を誓いました。
観る人も演じる人も、みんなが楽しめる吉本新喜劇を作っていきたいと意気込む藍。初の女座長として、「男性座員よりも女性座員のことを近くで見ていますし、いいところも悪いところも、私を入れて6座長の中で分かっていると思うんです。新喜劇は男性が多くて、女性は少ないんですけど、その中でも一つ、二つ、おいしいところや、その人の個性がきらりと光るような新喜劇を作っていきたいと思います」と座長としてのプランを語りました。
上演された吉本新喜劇は結婚の話が出てきます。実生活においては今のところ結婚の予定はないそうですが、座長就任の発表から、求愛のファンレターが増えたということはなかったのかと尋ねると、「一つもないです。NO求愛」ときっぱり。藍と同世代の男性ファンは皆無だそうですが、「ちびっこ、同世代、年下、小中学生の女子、上の世代のおじさま方、おばさま方、おじいちゃん、おばあちゃんにめっちゃ応援してもらえるのがありがたいですね」と話しました。また、奈良県出身ということで、地元のうどん屋さんでは座長就任のポスターを3枚、貼ってくれていたほか、高校生のときにアルバイトをしていた焼肉屋さんでは、就任発表後に訪れた際に分厚いお肉を2枚、出してくれたそうです。
本番直前は、出演する座員の中で最も芸歴の若い藍を先輩芸人たちが強力サポート。「楽屋の用事とか、全員がフォローしてくださって。ギリギリまで森田まりこ姉さんが台本を読み合わせてくれたり、あき恵姉さんも栄養ドリンクをくれたり。本番前もあき恵姉さんは『大丈夫、大丈夫』と言って背中を叩いてくれたり、井上安世姉さんとか、金原早苗姉さんも『座長!!』とか言ってくれて気持ちを上げてくれました。本当にすごく優しかったです。あと、印象的だったのが、口上が終わった後にすっちーさんが"手ぇ震えたわ。緊張したわ"って。すっちーさんもそんなことがあるんだと思いましたし、私の口上のために緊張してくれていたんだと思ったら、嬉しいなと思いました」
そんな藍に座長としての初舞台に点数を付けてもらいました。「私以外の方は200点満点です。私はまだまだ、おどおどしていましたし、皆さんに助けられまくっていたので、100満点で言ったら...98点くらいですかね!(笑)」
吉本新喜劇「酒井藍」新座長就任公演(本公演)は7月31日(月)まで上演しています。新座長を今後ともぜひ応援してくださいね!
【酒井藍】【内場勝則】【辻本茂雄】【川畑泰史】【すっちー】