ロバート・山本、なかやまきんに君も激しいタックルに挑戦! 東京2020公認プログラム ウィルチェアーラグビー体験会&トークイベント
8月11日(金)、東京・中野体育館主競技場にて「東京2020公認プログラム ウィルチェアーラグビー体験会&トークイベント」が開催され、ロバート・山本博、南海キャンディーズ・しずちゃん、なかやまきんに君、ハイキングウォーキング・Q太郎が出演しました。
東京2020パラリンピック競技大会の気運の醸成に向け、さまざまな事業に取り組んでいる中野区の今年度最初の事業として開催された本イベントは、芸人以外にも、リオデジャネイロパラリンピックウィルチェアーラグビー銅メダル獲得の官野一彦選手と若山英史選手、ゲストドクター・長谷川賢先生を招いて行われます。
主催者である中野区健康福祉部の永見英光氏よりあいさつがあった後、芸人が登場。山本としずちゃんはMCを、きんに君とQ太郎はイベントの盛り上げ役を務めます。中野区のイベントなのですが、参加者のなかには、しずちゃん会いたさに茨城県からはるばる来たという人も。
自己紹介で決めポーズを取りながら「今日も朝ごはん、いっぱい食べてきた!」と豪語するきんに君。Q太郎は「卑弥呼さま~!!」とおなじみのポーズをした後に「今日はみなさんにスーパーイリュージョンをお見せします」と言い、コーラをイッキ飲みした後に山手線の駅名を全部言おうとするのですが、残念ながらあえなく失敗。しかしその後「これがハイキングウォーキング・Q太郎のスーパーイリュージョン!」とQ太郎が豪語したため、山本に「イリュージョンじゃないでしょ、失敗してるんだから」と冷静にたしなめられていました。
続いて、リオパラリンピックウィルチェアーラグビー銅メダル獲得の官野一彦選手と若山英史選手、ゲストドクターの歯学博士・長谷川賢先生が登場。まずはウィルチェアー(車いす)ラグビーがどんなスポーツなのかを、官野選手が簡単に説明します。
ウィルチェアーラグビーは、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、アイスホッケー等の要素が組み合わされた競技ですが、四肢に障害がある人しかプレーができないことや、"ラグビー"と言いながらルールはどちらかというとアメフトに近いこと、ボールはバスケットボールのボールを使用することなどが説明されます。
さらに、選手にはそれぞれ持ち点があることや、試合は4対4で行われること、車いすスポーツで唯一タックルが認められている種目であることなどが説明されると、山本が「タックルがどれだけすごいのかちょっと見てみたいですね」と言い、Q太郎が体験することに。
おそるおそるタックルを体験するQ太郎。かなり大きな音がして、「すごい衝撃! 今ちょっと(さっき飲んだ)コーラ出た」と驚きの声を上げるQ太郎ですが、官野さんは「いつもの半分くらいの力でやった」んだそう。でも、音や衝撃はすごいのに「体は全然痛くない」とQ太郎。車いすで守られているので、基本は安全なんだとか。
続いてきんに君も体験することに。しずちゃんに「え? きんに君、車いすに乗らんとタックルすんの?」とボケられ、あわてて否定するきんに君でしたが、タックルを体験して「なるほど、確かに怖さはありますし声も出ますけど、体にくる衝撃はほぼないですね」と冷静に分析していました。
体験会では、参加者が2つのチームに分かれ、芸人も山本&きんに君、しずちゃん&Q太郎にそれぞれ分かれてチームに参加します。
まずは先ほどQ太郎ときんに君が体験した1対1でのタックルを参加者が体験することに。官野選手が次々に参加者に向かってタックルをしていきます。そのすごさは、ぶつかった瞬間、衝撃で相手の車いすの後方が浮くほど。ひととおり全員にタックルし終わると、その迫力に自然と拍手が沸き起こっていました。
山本も体験し、「これ、結構ストレス解消になりますね」などと感心した後は、円になって、真ん中に鬼役(官野選手)がいて、みんなでパスを回しあい、鬼がそれを取ろうと追いかけるという鬼ごっこを展開。そのうち、ボールを取られた人が鬼役を交代し、ボールを追って右往左往するのですが、かなりの運動量と見え、みんななかなか俊敏な動きができないよう。
一方、しずちゃん&Q太郎が参加しているチームでは、少し違った鬼ごっこを展開。こちらは、1分間の間に鬼役(若山選手)が逃げる参加者を次々とタッチしていき、タッチされたらアウトとなり、手を挙げるのですが、タッチされていない参加者にタッチしてもらうと復活できる、というもの。最初は、若山選手1人が鬼となったのですが、さすがに10名近くの参加者がいたため、全員にタッチしきれず負けてしまいます。
すると「もう1回やりましょう!」と若山選手。2回目は鬼を2人に増やし、再度鬼ごっこがスタートしますが、今度は鬼が2人いたため、あっさり鬼の勝ちとなります。鬼ごっこ終了後、「すいません、負けず嫌いなので(笑)」と若山選手が少し恥ずかしそうな笑顔で参加者に謝っていました(笑)。
体験会終了後はトークショー。テーマは「安全にスポーツを楽しむために」です。
過去にはラグビー日本選抜チームの選手でもあり、歯科医師をしながらプロラグビー選手としても活躍された異色の経歴の持ち主である長谷川先生も再度登場。スポーツと歯の密接な関係について長谷川先生が話すと、しずちゃんもボクシング時代、試合やスパーリングの時にだけマウスピースをしてたら、先生にそれではダメだと注意されたそうで、「練習の時にしてなかったからどんどん歯が削れていった」んだとか。
練習中、無意識に歯を食いしばっているせいで歯が削れてしまうのですが、長谷川先生によると、「歯を噛みしめると、歯と足のヒラメ筋が連動していて、ヒラメ筋の活動が1.2倍になる」のだそう。ただ、歯を噛みしめると、奥歯には自分の体重以上の力がかかってしまう場合があるらしく、マウスピースをしていないと奥歯がボロボロになってしまうのはそのせいなんだとか。
するときんに君が「歯を噛みしめると奥歯にダメージがかかってしまってそこから虫歯になってしまうので、僕は17歳の頃から、トレーニングするときは奥歯を噛みしめないように、浮かせて歯茎だけにグッと力を入れるようにしてます」と、きんに君ならではの工夫を告白。すると先生も「そういう方もいらっしゃいますね」と同意していました。
続いて、官野選手、若山選手にもお話を伺います。官野選手、若山選手が現在所属しているチームは男女混合だそうで、それを聞いた山本は「だから女子にも厳しかったんですね、さっき」と、納得したようにうなづきます。すると官野選手が「海外の女子選手は強いんですよ(笑)」と話しますが、しずちゃんに「恋が生まれたり......?」と聞かれると、「かわいい女子選手には嫌われたくないので、あんまり強く当たらないようにしたりとか......」と、驚きの発言を! これには山本も「え~っ!? 聞きたくなかったよ、そんなこと(笑)!」と思わずツッコみます。
また、若山選手が首から下げているリオパラリンピックの銅メダルに興味津々の山本が、銅メダルを触らせてもらうと、なにやら音が! 実は、パラリンピックのメダルは振ると音が鳴るそうで、しかも金・銀・銅メダル、それぞれ音を変えてあるため、目の不自由な選手も自分が何のメダルをもらったのが分かる仕組みになっているんだとか。ちなみに中には鉄球が入っており、入っている数で音を変えているんだそう。官野選手が「金メダルはもっと高級な音がします(笑)」と話し、笑いを誘っていました。
リオデジャネイロでは「ごはんがおいしくなかった」「お茶がなかった」「便座が横にも動くため、使いづらかった」等のエピソードを話してくれたり、リオではパラリンピックも盛り上がっていたけど、2020年の東京は盛り上がるのか心配など、選手目線で現時点での不安に思うことなども率直に話してくれる両選手。クイズコーナーでは、車いすに関する基本的なクイズがいくつか出され、参加者の多くが正解していました。
最後に官野選手からは「2020年は金メダルを狙いますので、応援していただけるとうれしいです」、若山選手からは「今日、新しいスポーツを知っていただいたと思うので、広めていただいて、パラリンピックの競技も見て楽しんでいただけたらと思います」とメッセージが伝えられ、イベントは終了。
この日、ウィルチェアーラグビーを身近に感じた参加者のみなさんが、今後のパラリンピックを盛り上げる一員となることを期待しています!
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