べジータ様の理想の女性はまさかのあの人?!「R藤本とアニメDEトーク」
8月20日(日)、よしもと沖縄花月にて「R藤本とアニメDEトーク」が行われました。開幕前の場内BGMには各年代のアニメの主題歌のメドレーが使われ、観客のワクワク感を誘います。
ベジータの衣裳に身を包み、満を持して登場したR藤本に、客席からは大きな拍手。しかしR藤本は「汚ねぇ拍手だ」と定番の挨拶で一蹴。MCのピーチキャッスル真栄城が慌ててフォローを入れようとしますが、話中に出てくる「R藤本さん」の単語にいちいち「ベジータだ!!」と反論するR藤本。なかなか会話が進まないまま沖縄芸人らの登場を迎えます。
ステージ上に現れた沖縄芸人の手には、R藤本への質問が書かれたフリップボード。しかし中には失礼な質問も混ざっており、R藤本は「こんなやつらと1時間もやるのか?!」と、本気ともネタともつかないツッコミを炸裂させます。
なんとかR藤本をなだめ、沖縄芸人の自己紹介が進む中、マルキヨビルのしょうへいが平和を壊すボケを発動。いきなり「亀仙人です」と挨拶し、気をためるポーズをとり始めたのを見て、思わずR藤本も椅子から立ち上がり、技を迎え撃とうとします。が、しょうへいから放たれたのは亀仙人の名技・かめはめ波ではなく、なぜかピッコロの技、魔貫光殺砲。しかも客席に向けていたので、R藤本のみならず他の沖縄芸人からもツッコミの嵐を受けます。
ボケツッコミを繰り返し、やっと1つ目のコーナー、「ベジータ先生に聞いてみよう」がスタート。まずは簡単に答えられる質問から、ということでアダージョ古賀の「みんなの戦闘力」が選ばれますが、期待にあふれていた古賀へのR藤本からの回答は「たったの5だ」。けんたくんはシャツを脱ぎだし、「僕は満月の日じゃなくても大猿なんです!」とアピールしたにもかかわらず、やはり「たったの5だ」と斬り捨てられます。
男性陣が軒並み「たったの5だ」と言われ続ける中、ハイビスカスパーティーのゆかだけが「6だ」とランクアップ。気をよくしたゆかは「私もサイヤ人になれますか?」の質問をしますが、これには「無理だ」とばっさり。「26回くらい生まれ変わらないとダメだ」と手厳しい回答を受けます。
また、ぐりんのーとのA16からは「好きなアニメのものまねをしているのに伝わりません」という切実な質問。「まずはやってみて判断してもらおうよ」という真栄城の勧めで、A16は鷹の爪団の吉田や、ちびまる子ちゃんのはまじのモノマネを披露しました。普段は伝わらないらしいのですが、R藤本のステージということでもともとアニメ好きな観客が集まっていたためか、あっさり「これは伝わるよね」と認定。
R藤本からは「まずは見た目から入れ。東京でもドラゴンボール芸人は20人くらいいて、今のお前のレベルと同じくらいのやつは結構いる。見た目を整えるとそれなりに見える」とありがたいアドバイスをもらっていました。
その他、船酔いのツボを教えてくれたり、ベジータの声優・堀川りょうさんの演じるキャラクターを色々モノマネで披露してくれる等、各沖縄芸人の質問に丁寧に応えていくR藤本でしたが、ついに魁バーバリアン・与儀から「東京ではそういう格好のほうが売れるんですか?」という禁断の質問が飛び出しました。一瞬会場に緊張が走りましたが、R藤本は意外にも真剣に「コンプライアンス説明会、出たことあるか?」と話し始めます。
よしもとは全社員・芸人向けに毎年きちんとコンプライアンスの説明(薬物等の使用禁止、犯罪に関わる行為禁止等の説明)を行っているのですが、その中の版権問題のところで「東京は出席者が多いから日を分けてやっていて、俺が出席した日は『アニメのキャラクターの真似もグレーに当たる』と言われたんだが、翌日ガンダム芸人の若井おさむが出席したときには、はっきり『ドラゴンボールの真似しているもの』って名指しで言われていたんだ」と、ギリギリのラインで活動していることを告白。
真栄城から慌てて「でも、ベジータ様は戦いに身を置いて、いつもギリギリで生きてらっしゃるから!現代の地球でも同じってことですよね!」とフォローが入ります。それでもドラゴンボールの知名度にあやかりたい芸人は多いらしく、「一時期はヤムチャが3人いた」というR藤本に与儀は「じゃあ、空いているキャラはありますか?」と質問。「天津飯がいないなぁ」の回答に、しょうへいがすかさずおでこに目を描き足し天津飯の真似をしますが、R藤本からはあっさり「ダメだな」の一言を受けて撃沈していました。
2つめのコーナーは「ベジータ先生に合わせましょう」。真栄城が出す質問を見て、R藤本の回答を予想して沖縄芸人がそれを当てるというゲームで、最下位の人には罰ゲームがある、と発表されます。「ドラゴンボールの魅力」や「主人公に欠かせないもの」等、ストレートな問題もあれば、「誕生日にほしいもの」とキャラと関係のない質問では「力」という答えが多い中、「力はプレゼントでもらうものではない。自分で強くなるものだ」という名ゼリフでべジータらしい回答で乗り切ります。
しかし「好きな女性のタイプ」で事件が勃発。誰もが「ブルマ」と書く中、R藤本は「相武紗季」と書いており、沖縄芸人全員からツッコミを受けます。しかし「誰にも理想と現実というものがあるだろう。理想が相武紗季で、現実がブルマだ」とさらっと釈明します。それでもしょうへいが食いつき、「ブルマがいながら他の女にうつつを抜かすとはー!!」と、ヤムチャのモノマネで戦いを挑みます。・・・が、結果は惨敗。「俺をこんな寸劇に巻き込みやがって!」と怒りを買います。
その他、質問を通してアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の聖地巡礼をしたことや、ダイビングライセンスのレスキューダイバーを持っていたりと、R藤本の普段の芸風からは思いもよらない一面が発覚。まだまだ意外な一面が見られるのでは?と思っていたところで残念ながら時間切れとなり、「この日いちばんウマが合った芸人」「合わなかった芸人」の発表に移ります。
ウマが合ったのはぼんじょるの織田。コーナー中に正解したときに、衣裳がコナンに似ていたのもあり、R藤本から「さすが工藤やなぁ」の一言をもらった程ウマが合っていたようで、発表を受け満面の笑みを浮かべていました。
逆に合わなかったのはしょうへい。何度も寸劇に巻き込んだことが響いたらしく、罰ゲームのケツバットを受ける羽目に。しかもケツバットを受けた直後も寸劇を始めようとしたため、「ベジータ様の制裁」として追加で2発ほどケツバットを受けることに。会場はこの日一番の笑いに包まれていました。
エンディングでは、「明日休みだから沖縄に泊まりたかった」と、R藤本の本音がぽつり。沖縄に到着してから自由時間が20分しかなく、ステージ終了1時間半後の飛行機で日帰りということを明かしたR藤本に、沖縄芸人からは「泊まればいいじゃないですか」「舞空術で帰っちゃってください!」等のドラゴンボールネタが炸裂。「俺の舞空術には空港の都合があるんだ」と、ベジータ様らしからぬ言い訳をしていました。
ステージが終わってからは、R藤本も直接開場前に出てきてお客様をお見送り。写真撮影にも快く応えており、むすっとした顔のベジータ様からは想像がつかない、ファンへの心遣いを見せていました。意外性がたくさん詰め込まれた暖かい公演はこうして幕を閉じました。
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