東西夢の競演が実現! ナニワデリック∞フェス2017『NANIWAdelic ∞ 東西バンド頂上決戦!SALTY's vs Runny Noize~塩っ鼻~』
8月12日(土)、ヨシモト∞ホールと渋谷TAKE OFF 7の2会場にて「ナニワデリック∞フェス2017」が同時開催され、多数の芸人、ミュージシャンが登場しました。
2016年の夏から、アーティスト、アイドル、ラッパーなどジャンルを越えて才能が集い、大阪各所のライブハウスで熱いパフォーマンスを繰り広げてきた「NANIWAdelic」。そんな大阪発のお笑い×音楽イベント"NANIWAdelic"がこの夏東京に上陸し、夢の1日フェスが実現!
ヨシモト∞ホールでは"Kawaiian TV"主催のアイドルライブ、歌ネタ・音ネタを中心にしたネタの祭典、思い出をトークしながらカラオケする人気パーティー企画の3つが行われ、TAKE OFF 7では男性アイドルのものまねユニットライブ、ラップが上手い東西の芸人たちが集まり本気で対決するフリースタイルラップバトル、そして東西の人気バンドSALTY'sとRunny Noizeの夢の対バンライブの3公演が行われました。
ここではこの日のフェスのトリを飾った渋谷TAKE OFF 7での『NANIWAdelic ∞ 東西バンド頂上決戦!SALTY's vs Runny Noize~塩っ鼻~』のライブレポートをお届けします。
東西の人気芸人バンドが競演する対バンライブ「東西バンド頂上決戦!」。この日は東京の人気塩顔ユニット「SALTY's(ソルティーズ)」と大阪で人気を博すラニーノーズのバンド「Runny Noize(ラニーノイズ)」が初共演しました。
先に登場したのはRunny Noize。ラニーノーズの2人を中心として、ベース、ドラムはミュージシャンを迎えて結成された4人組のメロコアバンドです。
けんとの「ナニワデリック最後のイベント、盛り上がっていきましょう!」の言葉とともにライブがスタート。1曲めの「Successor」でいきなりフロアは拳を上げてヒートアップ! 激しいギターリフで、バンドもフロアを盛り上げます。続く「Runny Nose」では、コーラス部分を「みんなで~!」とかけ声をかけ、一体となってコーラスするなど、早くも盛り上がるフロア。
最初のMCでは、さっそくすざきが「いや~、しんど~!」と音を上げます。続けて「夜行バスで来た~。帰りも4列(シートの夜行バス)や~」と話すのですが、ドラムのこだまがすざきが一言いうたびに「ドドドン!」とドラムを鳴らすので、けんとが「ドンドンうるさいな~!」とツッコみます。
さらに、まだまだ盛り上がりが足りないと感じた様子のけんとが「さっき楽屋で(SALTY'sの)松村さん(塩村さん)がみんなにダイブするって言うてたで~? 大丈夫かそんなテンションで。松村さんのこと、よけたらあかんで~!」と苦言を呈し、笑いを誘っていました。
続いては対バン相手へ敬意を表し、SALTY'sの「ソルティードッグ」をカヴァーするRunny Noize。これにはSALTY'sファンも大喜び! すると途中から、SAXを持って塩チョ(西村ヒロチョ)が乱入! SAXを気持ちよさそうに吹きまくります。
曲が終わると、けんとが「カヴァーっていってもあっち(SALTY's)はエアバンドで、こっちはちゃんと演奏してるから......本家越え?」と笑わせると、塩チョも「ちょっと一言いいですか?......Runny Noizeに入りたい」と爆弾発言(?)! しかも「生で演奏したのはRunny Noizeが初めてだから......ある意味あなたたちがホントのSALTY'sです」と、自ら対バン相手を"本家"と言い出す塩チョ。さらに「だってSALTY'sのギターの人なんて、さっき楽屋で『あ、ギター忘れた』って言ってたんですよ?」とメンバーの失態まで暴露し、お客さんは大爆笑!
その後もストイックにライブを続けるRunny Noize。曲はすべて英詞で、ストイックにメロコア、パンクロックな音を鳴らし続けます。すざきが「最後まで盛り上がれますか? SALTY'sが待ってるぞ!」とあおったあとは最後の曲「Bunny」へ。全8曲、あっという間のライブでした。
続いてはSALTY'sの登場。SALTY'sは、ボーカルの塩村(テゴネハンバーグ・松村)、ギターの塩澤(ピスタチオ・小澤)、サックスの塩チョ(西村ヒロチョ)、ベースの塩野(セクシーパクチー・小野)の4人からなる世界初の塩顔男子エアバンドです。
踊りながら順番にステージに登場するメンバーにフロアは大盛り上がり。全員揃ったところでポーズを決め、「ソルティードッグ」からライブがスタートします。続いてはボーカル・塩村の「みなさん、夏を楽しんでますか? 世の中不思議なことだらけ~、パラレル!」という曲紹介から、2曲めの「パラレル」へ。
最初のMCでは塩野がさっそく「さっきのRunny Noizeがカッコよすぎて......。普通のバンドの後にエアバンドってキツくない?」とグチをこぼします。すると塩澤も「ホントその通りだね」と同意するのですが、その声が少しヘンだったため、塩野が「どうしたの? その声」と驚いて聞くと「え、あたす?」と聞き返す塩澤。それを聞いた塩野が「そんな言い方する人、志村けんさんしかおらんわ」と呆れます。
塩澤は「さっき塩チョが『うちのギターがギターを忘れてきた』って言ってましたけど、それは僕のことです」と自己申告した後、「なので、さっき急きょ別のギターを借りたんですけど、弦が2本切れてました!......でも大丈夫です」とニッコリ。すると塩野が「僕は逆に、エアベースやのにベース背負って"バンドマンです!"みたいに今日ここに来ました」と言い、笑いを誘っていました。
続いては、曲の前にサビをみんなで歌う練習をしてから「メンズライク」へ。サビではメンバー全員が腕を大きく左右に振って、お客さんをあおります。「白いサンタさん」ではエアバンドらしくメンバー全員が両手を使った振り付けで歌い、「好奇心の病」では曲中、塩澤が塩野にキスをしたため、フロアからは思わず悲鳴が上がっていました。
MCで塩村が「みなさん、盛り上がってますか~!?」と聞くと、塩野がうんざりした顔で「何回おんなじこと言うねん! レパートリー作れや」とツッコみます。また、Runny NoizeがMCで"松村さん(塩村)がダイブするって言ってた"との発言を受け、「ほんまにやるの?」と聞かれますが、フロアを見渡した塩村が一言、「飛び込むなんてムリやろ」とあっさりあきらめます。しかしメンバーに励まされ、「じゃあちょっと1回いきますよ?」とその気になった塩村でしたが、背中をフロアに向け、おそるおそるゆっくり体を反らせていくポーズはまるで背面跳び(笑)のようで、ダイブとは程遠いその様子にお客さんも大爆笑!
そんなヘタレな姿を見せてしまった塩村でしたが、気を取り直し次の曲「勝手な日曜日」へ。しかし、曲が始まる直前、突然塩村が「明日は塩野の誕生日です!」と発言すると、スタッフがケーキを持って登場! ケーキといっても、よくある誕生日祝いのホールケーキではなく、ショートケーキだったのですが、それでも塩野は驚いた様子で「普通にうれしいです!」と感激を表し、曲中にもかかわらずケーキを食べていました。
ラストの「うすしおスクールデイズ」では、間奏で塩チョが「HAPPY BIRTHDAY」のフレーズを演奏したり上半身裸で踊り出したりとテンション高いパフォーマンスを披露。負けじと他のメンバーもパワフルなエアプレイを見せ、大盛り上がりの中ライブは幕を閉じました。
アンコールではRunny Noizeも登場。けんとから「ダイブしたん?」と聞かれた塩村はことの顛末を説明しますが、けんとから「真ん中あたりまで客に運ばれなダイブって言わへんで」とダメ出しされ、「絶対あかんもん、そんなことしたら......」と、どこまでも弱気な発言で笑わせます。
その後、塩村が「『ソルティードッグ』、いける?」とRunny Noizeのメンバーに確認し、「オレ、生バンドで歌ったことないし」と、Runny Noizeの演奏で歌いたいと希望しますが、塩野に「じゃあ、オレらの(ここにいる)意味は?」とツッコまれます。しかしそんなことはおかまいなくRunny Noizeの演奏で「ソルティードッグ」を歌うと、歌い終わった直後「すごい!」と興奮したようすの塩村。けんとに「生演奏に慣れずに歌詞飛びまくってたけど(笑)」とツッコまれるのも気にせず「よかった~!」と感激している塩村に、塩チョが「だろ~?」とドヤ顔を見せていました。
最後にRunny Noizeから、9月27日に4曲入りの1stミニアルバム『We are Runny Noize』が発売されることと、10月にワンマンライブがあることが告知され、ライブは終了。
1日だけフェスとして東京に上陸した大阪発のイベント「NANIWAdelic」。これからも、地域の壁を乗り越えた人気イベントとして発展していくことが期待されます!
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