レイザーラモン・RG率いる東軍が完全勝利!『NANIWAdelic∞~東西芸人ラップバトル「口達者」~』レポート
8月12日(土)、東京・渋谷TAKE OFF 7にて、『NANIWAdelic∞~東西芸人ラップバトル「口達者」~』が開催されました。
よしもとと大阪のライブハウスがタッグを組んで行なっている音楽×お笑いライブハウスイベント『NANIWAdelic(ナニワデリック)』が、東京初上陸。この日、東京・ヨシモト∞ホールと同劇場の目の前にあるライブハウス・渋谷TAKE OFF 7にて開催された『NANIWAdelic ∞ FES 2017』では、音ネタ&リズムネタ芸人が集結した『OTO ETA Fever!!』、NON STYLEがMCを務めたトークライブ『NANIWAdelic ∞ ミュージックメモリートーク&ライブSP』など、さまざまなライブが行なわれました。
『口達者』はフリースタイル好きな関西芸人達が、本物のラッパーとバトルを繰り広げるライブですが、本日は東西の芸人による対抗戦。東京からはmckjというアーティスト名でも活動しているこりゃめでてーな・おお江、とろサーモン・久保田和靖、中山功太、いぬ・太田隆司が、大阪からはクロスバー直撃・渡邊孝平、セルライトスパ・肥後裕之、ラニーノーズ・山田健人、イギータ上野が参戦しました。
東軍のMCを担当するレイザーラモン・RGは「こっちにはバトルライブに出ているヤツもいるし、『フリースタイルダンジョン』に出たヤツもいる」と、西軍のMCである見取り図・盛山晋太郎を煽ります。
バトルDJはDJMitsubachiさんが、審査員は、ヒップホップユニットのDonuts Disco Deluxe(AFRA、スチャダラパー・ANIさん、ロボ宙さん)が務めることに。芸人とラッパーのラップの違いを訊かれたAFRAは「ラッパーはフローが上手で、言葉もかっこよく決めてくる。芸人さんはそこまでラップがうまくない人もいるけど、言ってることがやっぱり面白い」と分析しつつ、「今回はラップにより近いほうを高得点にしたい」と審査基準について言及。ANIさんは「厳しいジャッジしますよぉ!」と、ロボ宙さんも「若干、みなさんに押されてますが(笑)、しっかりとジャッジしたい」と語りました。
第1試合は「シングルバトル」。8小節3ターンで1対1で行なわれるラップバトルには、東軍からはおお江、西軍からは上野が参戦します。
ラップ歴1年半の上野による先攻で始まったバトルは、静かに見守っていた中山が「ケンカしてるみたいやった!」と思わず呟いたほどヒートアップ。結果、おお江が勝利しましたが、「初対面でここまで言われるとは思わなかった」とポツリ。上野も「めちゃくちゃ強かった!」と笑顔で語り、最後はガッチリと握手しました。
第2試合「助っ人ラップバトル」は同イベントの実行委員会がブッキングした助っ人ピン芸人とともに2対2のバトルを行なうというもので、東軍からは中山とおばたのお兄さん、西軍からは山田とZAZYといったタッグが実現。も、ゲストがお互い、ラップ初心者ということでバトルはてんやわんやの展開に......。
結果、西軍2人からの攻撃を素早くかわした中山のラップが評価され、東軍が勝利。ロボ宙さんから「気になるキャラだったけど、ラップ的にはちょっと......」と言われたZAZYは「初めてだったので、これからどんどん磨いていきたい」と意気込むも、「(ラップを続けても)すぐ飽きそう」と言われてしまいます。
第3試合は「お客さん口説きラップバトル」。客席にいる観客1人に壇上へ上がってもらって、東西どちらの口説きが気持ちよかったのかを判定するというもの。東軍は久保田、西軍は渡邊が挑戦します。
MCの2人が客席にいた1人の女性を舞台へ招くと、大慌てで前に出て来る太田。「あの~~、俺の彼女です!」と話すと、知らなかった芸人達から驚きの声が挙がります。
太田の彼女でもあり、芸人でもあるしょーこを口説くべく、始まったラップバトル。恥ずかしげもなく甘~い言葉を囁く久保田に対して、なぜかしどろもどろの渡邊。最後には思わず「調子悪い......」と心の声まで漏れてしまいます。結果は、もちろん久保田の勝利。も、勝因はラップの出来ではなく、「ご飯をおごってくれるので!」という理由でした。
第4試合「助っ人3人タッグバトル」は、同イベントの実行委員会がブッキングしたゲストコンビと、3対3でラップバトルを行なうというもの。
東軍は太田&マテンロウ、西軍は肥後&コロコロチキチキペッパーズといったバトルは暴露が飛び交う泥仕合に。盛山が「ウンコの投げ合い」と呆れると、ANIさんも「最低限、ルールは守らないと。そういうゲームだからね」とたしなめます。
東軍の勝利となりましたが、まだまだ言い足りない様子のコロコロチキチキペッパーズ・ナダルとマテンロウ・アントニーが1対1のシングルバトルを行なうことに。も、3小節目でアントニーから「もう喋ることねぇよ! お前の服、本当にダサい!」とシンプルな悪口が飛ぶほどのぐたぐだなバトルは、アントニーが勝利を収めました。
最終試合は「リーダーラップバトル」。MCの盛山とRGによる直接対決です。
「ここまで東軍が勝ってるんで、このまま僕が勝っても東軍の勝ちになるんですけど」と切り出した盛山は、RGに「じゃあ、この対決で勝ったら、西軍の勝ちにしましょう!」とすんなり提案されて「え? それ、ほんまは僕がお願いしますっていうヤツじゃないですか?」と困惑した様子。
審査員の了承を得て勝利を賭けて繰り広げられたラップバトルは、ぐだぐだだった第4試合をすっかり忘れてしまうほど白熱。ドローの結果、行なわれた延長線で「ラップの仕事、寄越せ!」と煽る盛山に、「よしもとは漫才の会社。漫才がんばれば、仕事は増える!」と正論で返したRG。かなり際どいワードも飛び交ったバトルは、RGが制して東軍が全勝を飾りました。
「1回目は西の勝ちだったように思う。けど、延長にしたほうが面白そうだったからそうした」と語ったAFRA。「盛山さんの際どいワードに対して、RGさんが温かく返すのがよかった。すごくいい試合だった」と2人を讃えました。
その後、Donuts Disco Deluxeが圧巻のパフォーマンスを披露します。
お客様全員と撮影を行ったエンディングでは、RGの「お願いが......『今夜はブギーバック』をやってくれませんか?」という提案を、ANIさんが「(こぶし)たかしの頼みならしょうがない。いいとも!」と快諾。全員で歌い踊って、イベントは幕を閉じました。
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