沖縄市・コザは芸人もたじたじの個性的な街「ショートフィルムで沖縄を知ろう!『ロクな人生』」上映会
9月3日(日)、沖縄・よしもと沖縄花月にて、「ショートフィルムで沖縄を知ろう!『ロクな人生』」が開催されました。これは、地域発信型映画『ロクな人生』を上映し、舞台となった沖縄県沖縄市のことを知ろう!というプログラムです。
"地域発信型映画"とは、「自分たちが住む街のさまざまな魅力を全国に伝え、地域を活性化させたい」という地元への熱い想いを映画を通して実現するプ ロジェクトで、各地域の生活習慣、特産品、観光名所を取り入れ、地域の人たちと作り上げていきます。これまでに全国で52作品制作され、そのうち沖縄の作品は19作品。
その中から今回は、ガレッジセールのゴリが監督・脚本を努め、2014年の第6回沖縄国際映画祭で上映された『ロクな人生』を上映します。沖縄市のなじみのあるスポットで撮影された作品で、そのロケ地をめぐるツアーが行われているなどがMCの空馬良樹から紹介され、映画の上映が始まりました。
ストーリーは、東京の出版社で旅行雑誌の新人ライターとして奮闘する上野が主人公。パワハラ上司から企画のダメ出しをされ続け、異動させられるかの瀬戸際で任された沖縄特集記事。とりあえずやって来た沖縄でカバンを無くし一文無しになってしまった上野。通りかかった沖縄市・コザの人々に触れ合い、助けられながら、本来の自分の目標や生きがいに目覚めていくという、沖縄市の魅力がたっぷり詰まったコメディー作品。
上映が終わると、撮影地である沖縄市出身の芸人、ありんくりん、けんたくん、たろうが登場しました。地元が舞台の映画ということで張り切る芸人達。特に映画にも出演したありんくりんのクリスが、低めのトーンで静かに俳優風な挨拶をすると、けんたくんとたろうからはブーイングが。また、監督のゴリについて聞かれた出演者のクリスは、「ゴリ監督は褒めるタイプの監督で、お笑いとはまた違う熱がすごかった」と明かしました。
たろうは"コザ"とプリントされたTシャツを着ており、「養成所時代からずっとコザTシャツ着てアピールしてるのに、コザの仕事は全部、見た目のコザ感が強いありんくりんに持って行かれた!」と怒りをぶちまけます。
さらに、沖縄市・コザ出身芸人からは土地ならではのエピソードが飛び出します。
映画にも出てきたコザのゲート通りを歩いていたけんたくんは、そのロン毛ゆえに後ろから米兵にナンパされたといい、「ナンパされて振り返ったら"オーマイガッ!ジーザス!"って神に祈られた」と言うと、会場は爆笑に包まれました。
たろうからは、特に沖縄市のおじぃおばぁは英語が達者だという情報が。先日も、道端に座ったおじぃが米兵に向かって「ギブミーマネー」と話しかける場面に遭遇したといい、「米兵も笑ってて、おじぃおばぁはアメリカの人に対してフレンドリー」と話します。
空馬の祖母は、家のボディシャンプーに「バディシャンプー」とネイティブ発音を書き込んでいたらしく、おじぃおばぁの英語力に感心していました。
最後に、「地域発信型映画としてショートフィルムをどしどし作っていくので、自分の地元のウリをアピールどんどんしてください」とMCの空馬が会場に呼びかけ、この日の上映会は盛況のうちに幕を下ろしました。
【空馬良樹】【ありんくりん】【けんたくん】【たろう】