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2017年9月 5日 (火)

『大阪文化芸術フェス2017』の主催プログラム『歌舞伎特別公演』を、中村鴈治郎さんと片岡愛之助さんがPR!

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10月1日(日)〜31日(火)、万博記念公園をはじめとする大阪府内の各会場において、様々なプログラムが展開される『大阪文化芸術フェス2017』が開催されます。上方伝統芸能、上方演芸、音楽コンサート、アートなどで大阪を文化芸術一色に染め上げようというこれまでにない祭典。多くの府民や観光客に文化・芸術に親しんでもらい、体験する機会を提供し、大阪の文化・魅力を国内外に広く発信していきます。

そしてこのたび、10月27日(金)・28日(土)に松下IMPホールで主催プログラム『歌舞伎特別公演』開催が決定。これに先立ち、9月5日(火)に大阪府公館にて記者会見が開催されました。

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会見には松井一郎大阪府知事、上方歌舞伎を代表する成駒家 中村鴈治郎さん、松嶋屋 片岡愛之助さんが出席。それぞれ『大阪文化芸術フェス2017』に向けての想いを語りました。

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まずは松井大阪府知事からご挨拶が。『大阪文化芸術フェス2017』概要説明があったあと、「多彩なプログラムの中でも、私としましては大阪の文化、芸術といえばまずは上方歌舞伎。今回、この歌舞伎公演を実現することができて喜んでいます。本日ご出席いただいております中村鴈治郎さん、片岡愛之助さん共に、大阪のためにひと肌脱ごうとお忙しいスケジュールの中でこの公演が実現するに至りました。上方歌舞伎の名門である成駒家さん、松嶋屋さんがそろって大阪のために公演をしてくださることになり、これもひとえに大阪に対する深い愛着、大阪の文化振興に対する多大なご理解、ご協力の賜物であり、心からお礼申し上げます」と語りました。

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今回の『歌舞伎特別公演』の演目は、「操り三番叟(あやつりさんばそう)」、「舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)」、「釣女(つりおんな)」。松竹株式会社執行役員 船越直人さんから、それぞれの演目の見どころが語られました。「巷でよく言われますとおり、歌舞伎は400年以上の歴史がございますけれども、今では日本を代表する伝統芸能のひとつのジャンルとして世界でも大変認知されています。しかしなんといってもスタートはどこかといえば、この上方であるということは間違いないこと。ルーツとしての底力を感じられる空間でやらせていただけるというのは本当にありがたいことだと思います」と感激の言葉も。演目の説明では、今回は、趣向の違う舞踊を3本並べたといい、「『操り三番叟』は斬新さといいますか、軽快さが大きな見どころになるかなと思います。『舞妓の花宴』は、通称男舞と言いますが、女性が男性のなりをして舞いを披露するという趣向を歌舞伎俳優が演じるという二重構造の図式になります。女形という、世界にも類のない演技スタイル、歌舞伎ならではの作品といえると思います。『釣女』は、人間の浅はかな欲ぶかさのようなものを軽やかに演じる、こっけいみ溢れた演目になります」とのこと。「いずれの演目も、上方俳優を中心に、歌舞伎舞踊の魅力を最大限お伝えするべくがんばってまいりたいと思います」と意気込みを語りました。

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中村鴈治郎さんは「とにかく三本とも歌舞伎を楽しんでいただける演目でして、初めて歌舞伎を観る方でも楽しんでいただけると思っております。『操り三番叟』に関しましては、格式ある三番叟が実は人間ではなく人形が三番叟を踊る、糸で持って操られているように踊るという、大変コミカルな三番叟でございます」と語りました。また、『舞妓の花宴』についても「珍しい踊りでございますので、楽しんでいただけるのではないかと思っております」、『釣女』は「愛之助さん演じる太郎冠者がお告げによって嫁を取ろうとして、釣ってみたら私の(演じる)醜女が出てきたということでございます。もっといいのが釣れりゃよかった、という(笑)。コミカルな狂言で、初めて観られる方も大変喜んでいただけます。歌舞伎は敷居が高いんじゃないかという気持ちを取り払って観ていただけるものではないかと思っております」と笑顔で語りました。

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片岡愛之助さんは「私、今回『操り三番叟』で翁という役を務めさせていただくんですが、最初お話を伺った時に耳を疑って『翁、僕でいいんですか?』と」と驚いたと明かします。「やはり僕の中で翁というのは祖父の十三世片岡仁左衛門が務めておりましたから、それが頭に残っておりまして、父の片岡秀太郎が務めた時も『僕なんかまだ若いのにな』と言ってまして、そしてまた僕ということなので本当に驚いております。これは儀式的な踊りになるんですが、がんばってできる役ではないので、かといってがんばらないというわけにもいかず、よい加減に力を抜きながら勉強していきたいと思います」と意気込みを。そして『釣女』で演じる太郎冠者についても「楽しみにしている演目のひとつ」と語りました。

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続けて、『大阪文化芸術フェス2017』に対して中村鴈治郎さん、片岡愛之助さんからメッセージが。中村鴈治郎さんは、「このお話をいただいた時、大変うれしいなと思いました。歌舞伎公演はお正月から松竹座でやらせていただき、夏の芝居があり、これはみなさんに定着しつつあるのですが、秋というのはなかなか公演の数を打つことができない中で、秋口にこういう機会をいただいて大変うれしく思いました。それに、こんなにいろいろプログラムを用意していらっしゃるとは、よく考えてらっしゃるなとつくづく感じました。この中に歌舞伎もあるということで、私たちも2日間ですが、意義を余計に感じます」とのこと。さらに「文化とは、難しいことではなく遊びから出てくるものだと思っていますので、とにかく肩を張らず気楽に入っていただきたいと思います。まず接していただかないことにはどうにもならないと思いますので、接していただき、観ていただき、そこから大阪を感じていただきたいです」とメッセージを。さらに「大阪にこれだけたくさんの文化があると、これによって横のつながりもこれからできる可能性もありますよね。そういうことでもいいチャンスだと思います」と語りました。

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片岡愛之助さんは「僕らは歌舞伎役者ですから、当たり前のように歌舞伎と接していますが、松竹座の前を歩き、街ゆく人の声を聞くと、その昔は『歌舞伎が来てる』と。例えば成駒家さんとかじゃなくて、『歌舞伎』と言われていたんです。でも最近は『誰々が来てる』、『こんな演目をやるんだ』という声が聞こえてきて、ずいぶん歌舞伎も親しんでいただけてるんだなと、それが非常にうれしいです。そして今回このような機会をいただき、これが2回、3回続くように、そしてお芝居なんかもかけていけるようなことになればうれしゅうございます。まだ歌舞伎を観たことがない方の中には、歌舞伎は固苦しいような、難しいような、わからないことづくしのようなことを思われる方が多いんですが、その垣根を越えて本当に楽しんで観ていただきたいです」と語りました。

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おふたりの言葉に、「大変心強いです」と松井大阪府知事。「大阪のことをすごく愛していただいているのがひしひしと伝わります。今回の『大阪文化芸術フェス2017』は、これまで秋にやってきた催しより規模も拡大し、圧倒的なスケールで大阪を盛り上げていきたい。その中に鴈治郎さん、愛之助さん、松竹さんのご協力で歌舞伎がひとつの演目として入れていただけた。大阪は今、海外からのお客さんも増えていますので、この大阪において、まさに上方歌舞伎を世界に発信できる、そういう機会になればと思っています。本当におふたりには感謝申し上げます。ありがとうございました」と締めくくりました。

■公演概要

大阪文化芸術フェス2017 主催プログラム 『歌舞伎特別公演』   

日時:2017年10月27日(金)13:00開演/17:00開演

   2017年10月28日(土)11:00開演

場所:松下IMPホール(大阪市中央区城見1-3-7)

料金:全席指定 11,000円

演目:

一.操り三番叟 

三番叟 中村鴈治郎

千歳 中村壱太郎

後見 中村種之助

翁 片岡愛之助

二.舞妓の花宴

白拍子和歌妙 中村壱太郎

三.釣女

太郎冠者 片岡愛之助

大名 中村種之助

上臈 中村壱太郎

醜女 中村鴈治郎

チケット発売日:9月16日(土)より一般チケット発売

【問い合わせ】チケットぴあインフォメーション ☎0570-02-9111(10:00〜18:00)

大阪文化芸術フェス2017 http://ocaf.jp

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