バッファロー吾郎・竹若、ニブンノゴ!・宮地、セブンbyセブンも芸人講師として参加! インターンシップ『よしもと冒険』「THE EMPTY STAGEコース 2019」最終日レポート
今年で4年目を迎えた吉本興業インターンシップ『よしもと冒険』。今年も「THE EMPTY STAGEコース」(計5日間)と「ソーシャルメディアコース」(計3日間)の2コースが開催され、多くの学生たちがさまざまな体験をしました。ここでは8月22日(火)~25日(金)と31日(木)に開催された「THE EMPTY STAGEコース」の最終日の課題発表会をレポートします。
「THE EMPTY STAGE」とは、アメリカ・シカゴを拠点とした即興コメディ集団「The Second City(セカンドシティ)」のメソッドを用いて新しいライブコンテンツを開発するというプロジェクト。毎年さまざまな劇場で、バラエティに富んだ公演を開催しています。
最終日までの間に、参加者15名は座学や「THE EMPTY STAGE in GINZA 2017サマー」現場研修&公演鑑賞、芸人講師によるワークショップを体験し、最終日の課題発表に向けてグループワークに取り組みました。課題発表のプレゼンでは、これまで学んだことを生かしながら『「THE EMPTY STAGE」を日本最高のお笑いコンテンツに発展させるための革新的プラン』をテーマに、ニブンノゴ!・宮地やセブンbyセブンらも見守るなか、3人×5組が制限時間5分でそれぞれのプランを発表しました。
まずはチーム①の発表から。チーム①のプランは、「THE EMPTY STAGE」の知名度を上げる方法として、海外のカーニバルをイメージした「THE EMPTY CARNIVAL」の開催を提案する、というもの。そのお祭り的な開催スタイルのおかげでファミリー層にまで知名度が上がる、とした①チームでしたが、「開催時期や場所のイメージは?」などの具体的な質問から、「なぜファミリー層を取り込まないといけないのか?」という根本的な疑問まで飛び出します。また、学生からは「『THE EMPTY STAGE』のハッシュタグが統一されていないことがもったいない」という女子大生らしい指摘も。ハッシュタグを統一するだけでもかなり情報の広まり方が違うという意見は、その場にいた大人たちを「なるほど」と納得させる説得力がありました。
続いてチーム②の発表へ。チーム②が提案したのは、「EMPTY'S EMOTION」と名付けられたお客さんが料金を決めるシステムの導入。観客の感動を視覚化することが感動を増幅させると主張するチーム②は、その結果、「THE EMPTY STAGE」が革新的な参加型エンタメになるとして、日本最大のお笑いコンテンツに発展すると主張します。しかしこれには宮地が「チケット代をお客さんが決めるとなると、どうしてもお客さんが審査員目線になってしまう。そうなると、即興がダメになるのが目に見えているのでは」と疑問を提起。しかし、「チケット代はもらって、その上でチップということならいいと思う」と付け加えます。さらに「芸人ってハート弱いから、チケット代が少ないってわかったらビックリするぐらい演技がヘタになる」と続けた宮地の意見に一同爆笑! また、海外ではチップ用のおしゃれな、そこでしか通用しない紙幣が売られているシステムの公演もあるそうで、それをステージに向かって投げ入れることもある、という具体的な例も挙げて、学生のアイデアを膨らませました。
チーム③の発表内容は、「ゴールデンタイムのテレビ特番化」。ゴールデンタイムにたくさんの人に見てもらうことで知名度を上げて集客をはかり、ゆくゆくは専用劇場の設立を視野に入れたプランを発表します。「即興の面白さ」を感じてもらうために生放送にこだわり、ツイッターなどで観客参加型というこのプランですが、ここでも宮地が「ゴールデンタイムというよりも、昼帯の時間の方がいいような気がする」というアイデアを提起し、担当スタッフも含め番組を通じて「THE EMPTY STAGE」の良さをどう伝えるかを議論しました。
続くチーム④は、現状を分析した上で「10年構想」というプランを発表。その内容は、新しいお笑い都市の創造や、ゆくゆくは世界進出までを視野に入れた壮大なもので、さらに教育機関や矯正機関への進出をも盛り込み、「THE EMPTY STAGE」の中の「YES,AND」という精神ーー相手を受け入れ、そこから要素を足す、という考え方を素晴らしいと感じたメンバーが、その考え方を教育コンテンツとして発展させたいと述べます。すると担当社員が、「教育機関は、エンタメ業界がまだ足を踏み入れていない場所」また、「本場のセカンドシティの概念に通じる新しいお笑いシティの創造などが良い」と着眼点を評価しました。
ラスト、チーム⑤のプランは、ズバリ「CMを打つ」ことやその方法について。合わせて、現状の客席も改善の必要があるとし、参加の意識がどれくらいあるかを客席のテーブルクロスの色分けで行う、ステージを横長の形状にする、料理のオーダー方法を変えることなどについて発表しました。すると宮地が「客席との距離感を縮めるという発想はすばらしい。客席に降りて、お客さんを交えてもいいのでは?」と追加の提案をし、観客参加の空間の作り方について議論をひろげていきました。
すべてのチームの発表を終えると、担当社員より「みなさんの貴重なアイデアを今後のプロジェクトに活かしていきたいです。短い期間で、お互いを尊重して仲間として行動できていたのは、このワークショップを体験したからこその貴重な経験だと思います。このインターンシップで学んだものを、学生生活でも、社会人になってからも活かしていただきたいし、また一緒にお仕事がしたいです」と締めくくり、今年のインターンシップ『よしもと冒険』「THE EMPTY STAGEコース 2019」は終了しました。
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