2017年の傾向は「面白いことを言いそうで言わない」!? 9月9日、ナイナイの日恒例『ナインティナインと99人の濃~い大阪芸人』
今年も9月9日(ナイナイの日)に『ナインティナインと99人の濃~い大阪芸人』がなんばグランド花月で開催されました。総勢99名の芸人がナインティナインをおもてなしする年に一度の大人気イベント、超満員のお客様に迎えられてイベントがスタートしました。
オープニングでNGKの舞台に岡村と矢部が登場すると割れんばかりの拍手が起こりました。今年で7回目となる本公演、「衣装のサイズを一向に合わせてくれないんです。靴までぶかぶかのまま」と岡村。矢部は「舞台に出るのは新鮮です」と嬉しそうに劇場を見渡していました。話題は岡村のビジュアルについて。「変わってきたでしょう?」と客席に注意を促す矢部。岡村は実は最近薄毛治療を始めたことを告白し、頭髪はもとより体毛まで伸びてきたと、想定外の効果に驚いた話などで沸きました。
MCの兵動大樹もステージに登場し、いよいよ本編へ! まずは「2017年大阪の顔」でホットな大阪芸人をナイナイの二人へお届け。最初のプレゼンテーターは吉本新喜劇座長のすっちーです。題して「吉本新喜劇初の女座長が誕生!」ということで、酒井藍が登場しました。岡村は「やっと出てくれたね」と嬉しそう。矢部が「おめでたですか?」とさっそくボケると、酒井藍はおなじみのノリツッコミで応えました。新座長になって「いろいろやっています」と話す酒井藍、そんな彼女に「要望がある」と登場したのが、座長の川畑泰史、烏川耕一、清水けんじ、吉田裕、森田まりこ、金原早苗、井上安世ら吉本新喜劇の面々です。川畑は「吉本新喜劇は年寄りが多すぎて覇気がなさすぎる、そろそろ危ないという方がたくさんおられるので、藍ちゃんに何とかしてほしい」と要望。"高齢化社会"ならではの吉本新喜劇の日常を、笑いを交えて紹介しました。吉田裕は「絶叫マシーンに一緒に乗ったとき、危険で仕方なかった!」と苦情を。安全バーを酒井藍に合わせたため、裕の体にはフィットせず、スカスカだったとか。そのほか、安世が「藍ちゃんが楽屋の冷房を下げすぎて、夏でも風邪をひきそう」と直談判。酒井藍は「冤罪もあるんです!」と訴え、「私が冷房の温度を下げてないときも、疑われる」と身の潔白を証明していました。
へびいちごの二人が登場し、コーナーチェンジ。続いては「今年ブレイクして顔になるかもしれない男女コンビ」を紹介しました。いなかのくるま、蛙亭、みーとバイバイ、熱いお茶、T137がネタを披露しました。「(男女コンビで)二人の関係、何もないんやろうか」と素朴な疑問を口にする岡村。気になることがありつつも、オネエと男性コンビの熱いお茶、ふくよかな体格の女性二人がメンバーの「みーとバイバイ」、年齢層の高いT137と強烈な個性を放つ芸人たちを前に、彼らの素顔に迫るトークに集中。矢部もみーとバイバイを目撃し、「すごいの出てきたな~」と感心しきった様子でした。
MCはテンダラーにバトンタッチ。テンダラー・浜本は岡村が出演しているABC放送「過ぎるTV」(関西ローカル)の人気コーナー、「長谷兄コレクション」(ティーアップ・長谷川のおしゃれな私服を紹介する企画)のナレーションでおなじみ、「お世話になってます」とあいさつをする岡村。紹介したい大阪芸人のジャンルは「新婚」。「祝!新婚芸人いらっしゃ~い!」と題し、笑い飯・哲夫とかまいたちの二人をステージに招きました。独身の岡村に結婚の良さをアピールし、その気にさせるという目的もあり、最初は奥さんとのなれそめなどを幸せたっぷりに語る3人。ですが、結婚してよかったことと、そうでもなかったことを明かしてもらう場面になると、哲夫、山内、濱家とも生活が変わったことでの窮屈さを訴え始めました。彼らの実情に「そんな状態からしたら僕は自由! なんでもできる!」と独身の良さをますますかみしめる岡村。「3人の話を聞いて結婚はほんまにええのか? 俺自由やわ~」と後輩たちの配慮とは逆の方向へと向かっていました。
浜本の「出たー‼」という絶叫とともに、ステージに登場したのはティーアップ・長谷川。さっそく長谷兄のファッションチェック、履いているデニムはグッチと、一同ため息です。岡村に「お前、結婚せぇよ~」と開口一番に長谷川。続けて「矢部に子供の写真を見せられて。デレデレの顔見て、あないなんねんなぁ...」としみじみ。そんな長谷川が紹介したいのが「キワモノ芸人」。「この舞台から有名なキワモノ芸人がたくさん育っている」と、今年も活きのいいキワモノ芸人を多数用意しました。Tのポーズが岡村、矢部、長谷川にハマったマジシャン芸人、Tの極み、「ちゅるちゅる~!」のうどんギャグ一つで強引に進めるキャタピラーズ しげみうどんに対しては、ステージの展開方法に岡村、矢部からありがたいダメ出しもありました。そして当コーナーのおなじみ、ミサイルマン・岩部のキャラ、武将様と、浅越ゴエ扮する武将様の側近、ゴエ爺によるネタでは"戦国あるある"をブルゾンちえみさん風に見せました。最後は、「今年もがんばってもらいましょう!」と岡村ともりやすバンバンビガロの特別ユニットおかむらバンバンビガロで大道芸を披露しました。大ネタの巨大風船芸も見事成功、「最後、面白かったな!!」と岡村、満足げな表情を浮かべていました。
名物、99人の大阪芸人たちが舞台の勢ぞろいしてのコーナーへ。岡村が「キワモノ芸人コーナー」で覚えたギャグ「ちゅるちゅる~!」と叫ぶと、壇上から芸人たちが自前のギャグをあちこちで叫び始め、まるでジャングルに棲息する動物たちの共鳴のようでした。
ヤナギブソンがお届けする「誰が興味あんねんツイート」で吉本新喜劇・安尾信乃助、ソラシドのふたり、シンクタンク・こかじろうのツイートが紹介される中、川畑のツイートも。「くそー、チョコレートもらったと思って冷蔵庫に冷やしてたらパンツやった」というツイートに、一同、誰が興味あんねんと爆笑でした。川畑いわく、バレンタインデーに後輩からもらったプレゼントをてっきりチョコレートと思い込み、冷やしていたそうです。風呂上りに食べようと楽しみにしていただけに、箱を開けてみるとパンツだったという衝撃と悔しさでつい、発信してしまったのだとか。最後も川畑のツイート。「しもたー!缶切りがいる缶詰やー」という内容に「そんなんつぶやくなや~、心の中だけの声や~」と岡村、笑いが絶えませんでした。
浅越ゴエがキャスターとなって大阪芸人の最新ニュースをお届け。テンダラー・白川がタイで象使いとトムヤンクンを作る免許を取得した話題を皮切りに、烏川耕一ニュースでは吉本新喜劇座員たちから「クセがすごい」と知られざる烏川のクセの数々が暴露。岡村と矢部が最も衝撃を受けたのは「10分に一度はへそがなくなっていないか確認する」というクセ。「へそがなくなってもいいでしょう!」と岡村が聞くと、「へそがないとおかしいでしょ!!」と即座に反論していました。クロスバー直撃・渡邉に関しては、仕事、お金、女性など、ありとあらゆる角度から学天即・奥田、濱家、ツートライブ・たかのりらがその人となりを紹介。そんな中、思わぬとばっちりに遭ったのは女と男の市川。渡邉と趣味が同じ市川はプライベートを明かされ、たじたじに。へびいちご・島川、高橋のニュースでは同期ならではリラックスした雰囲気で、爆笑エピソードの数々を。壊れた機材を修理したり、欲しいバイクの実物を手配する高橋に「高橋に相談したらなんでも解決してくれる」と心底頼りにしている岡村。そんな高橋のとっておきの情報は「なんば界隈で破格の駐車場を見つけたこと」でした
服部ひでこ、森田まりこ、岡田直子による新ユニット「爆乳三姉妹」のネタも披露。吉本新喜劇座長・小籔プロデュースのこのユニット、爆乳ネタで岡村、矢部にアピールしました。矢野・兵動の矢野のニュースでは、ボディビルや日焼けネタで後輩から様々な暴露が。岡村も福岡で見聞きした矢野にまつわるエピソードを披露し、笑いを誘いました。ギャロップ・林の毛頭エピソードでは、フットサル中に起こった奇跡のヘディングが哲夫、モンスターエンジン・西森、藤崎マーケット・トキらから紹介されました。「林がヘディングしたら爆竹みたいな音がする」という現実的なものから、「キーパーが投げたボールが林の頭に当たったとたん、加速度を増してビューンと飛んでいった」といったファンタジックなものまで、尽きないネタに岡村も矢部も楽しそう。最後は林の男性ホルモンにまつわるネタに集中し、「すごいな~!」と岡村、身を乗り出す場面も頻発でした。
エンディングでは林のエピソードに「最後、怖かったな」と岡村。「林さんが愛されていることかりました」と矢部。続けて「今年も楽しませていただきました。また来年もやりたいですね!」と次回開催に意欲を見せました。岡村は2017年の大阪芸人の傾向を。「すごい面白そうな雰囲気あるのに、面白いことを言わへん」でした。
2017年も個性が花開いた『ナインティナインと99人の濃~い大阪芸人』。来年のナイナイの日も楽しみですね!
【ナインティナイン】