実は伝説のライブだった?! 沖縄花月ネタ&コーナーSP~ライスPresentsコーナー~
9月30日(土)、よしもと沖縄花月にて沖縄花月ネタ&コーナーSPが行われました。これはライス、アキナ、コロコロチキチキペッパーズの3組が、代わる代わる舞台進行を勤めるという形式の3回公演で、ゲストにとにかく明るい安村を招き、3公演連続で出演してもらうというスタイルです。
初回公演の進行を務めたのはライス。オープニングトークでなぜかライスがしゃべるとBGMの音量が上がるというハプニングがあり、「あれ?こういうネタだったっけ?」と田所がツッコミを入れます。それに合わせて関町もボケをかまそうとしますが、音響さんもノリノリでBGMを上げ、二人して「そうそう、面白くても面白くなくてもこれ(BGM)で大丈夫」と話をまとめ、早速会場から笑いを誘っていました。
この日は「キングオブコント2017」の決勝前日。決勝にはアキナが残っていたため、田所が「アキナ、明日に向けて特訓中なんです」と話すと、関町も「そうそう、安村さんが験担ぎに全員にカツをデリバリーしてくれてね」と、舞台裏での応援風景を話し、会場はほっこりした雰囲気に。
しかし田所が「ま、沖縄そばのデリバリーができなかったから急遽カツに変わったんですけどね」と、冷や水をかけるような一言を放ちます。けれども「実は今日、キングオブコントで優勝した2組が揃ってる(2015年優勝コロチキ、2016年優勝ライス)から、明日はアキナに続いてもらって、伝説のライブにしようぜ!」と締めくくり、アキナへの期待を見せていました。
公演の前半はネタコーナー。トップバッターを務めたコロコロチキチキペッパーズは、モノマネと早口言葉をテーマにテンポ良いネタを披露し、観客の笑いを引き出していました。
2番手はアキナ。2人が登場しただけでなぜか会場からは笑いがおき、山名が「ちょっとー、2人目のハゲだから笑とるの?」と発言。秋山がそれに対し「いや、山名君は坊主なだけですよ!ナダルはハゲかけてるけど!」とフォローともツッコミともつかない言葉をかけ、会場からはさらに笑い声が上がっていました。その後「好きな女の子の恋愛相談を、自分の感情がばれないように受ける山名」という設定のネタを披露。実際にありがちなやりとりと山名のバレバレな感情に観客は爆笑していました。
続いてはとにかく明るい安村。「日常の風景にもはいてないように見える瞬間が!」をテーマに、リレーでバトンを渡す瞬間のポーズや卒業証書をもらうときのポーズ、朝お茶を飲んで一息ついたときのポーズ等を披露します。また、観客にテーマのリクエストを募り、もらったお題に対して即興でシチュエーションを作ってくれるというサービスも飛び出しました。
書道や釣りなど、出てきたテーマにすぐさま対応し、リクエストを出してくれたお客さんの前に近寄り「安心してください、はいてますよ」の決め台詞をプレゼント。しかし、「ピカチュウ」というリクエストには、安村も困り顔。「ピカチュウって、最初から裸じゃないですか?」と悩みながら、「じゃぁ、僕なりのピカチュウって事で」と、無事に映画のワンシーンのような動きのピカチュウを披露。会場からは拍手が上がりました。
ネタコーナーのトリを務めるのはライス。関町に借金する田所、という設定でコントが始まり、話の持っていき方の上手さに会場からは納得したような笑い声が上がっていました。
全員のネタが終わり、続いては「ぶっつけ本番!真剣芝居バトル」のコーナー。進行を田所が務め、とにかく明るい安村とコロコロチキチキペッパーズ、アキナと関町の2組にチームを分け、即興芝居の上手さで対決し、会場の拍手の大きさで勝者を決めるというものです。
両チームとも設定とオチの台詞の2つのくじを引き、1分ごとに渡される小道具を使いながら5分間の即興芝居をする、というルールにメンバー全員が「5分ってなかなかの長さですよ?!」とざわつき、山名が「(ネタあわせのために)ちょっと1回喫茶店行っていいですかー」と会場に声かけするシーンもありました。
先攻はアキナ&関町チーム。しかしくじを引くだけでボックスの穴を使わず箱のふた部分を開けてみたり、ふたを開けた状態で穴に手を突っ込んでみたりと、くじ引きだけでボケ満載。田所に「どんだけ手ぇ太いんや!」とツッコミを入れられます。やっと引けたくじには「設定:見合い」「オチ:これにて一件落着」と書かれており、女性役に関町、男性役に秋山、仲人役に山名の配役で即興芝居が始まります。
序盤はしんみりした話に上手くまとまっていたのですが、途中から投入された小道具がピストルや日本刀だったことから、お芝居は大乱闘に変化。一件落着とは程遠いエンディングを迎えます。
後攻はコロチキ&安村チーム。「設定:ファミレス」「オチ:そして誰もいなくなった」に沿って、深夜1人で食事しようとしている客(西野)にからむ裸の男(安村)とその兄(ナダル)という配役で芝居がスタート。しかし話のあまりの跳躍ぶりと、何度もオチをいうチャンスがあったのに逃し続けた西野のミスで、エンディングそのものがまとまらない状態に。会場のジャッジも、もちろんアキナ&関町チームになり、コロチキ&安村チームは「せっかく後攻にしたのに」「西野、セリフ忘れてただろ!」など、しばらくざわつきが止まらない様子でした。
時間ギリギリまで行われた初回公演は、「この後、アキナプレゼンツの公演もあるのでよろしくお願いします!」という告知でお開きに。メイン芸人が3組とも2015・2016・2017のキングオブコントの覇者になるかもしれない伝説の3公演の第1回は、2回目に含みを持たせつつ、賑やかに幕を閉じました。
【とにかく明るい安村】【ライス】【アキナ】【コロコロチキチキペッパーズ】