天満天神繁昌亭で「第三回 三代目林家菊丸独演会〜人情・滑稽・芝居音曲〜」開催!
11月8日(水)、天満天神繁昌亭で、「第三回 三代目林家菊丸独演会〜人情・滑稽・芝居音曲〜」が、文化芸術祭参加公演として開催されます。2015年の第一回から今年で三年目を迎えるこの独演会を前に、開催会見が開かれました。
会見場に現れた菊丸は、独演会を「年一回の集大成、けじめになる」と語り、今回、滑稽噺はもちろん、芝居音曲、人情噺とバラエティに富んだ内容であることをアピール。「思い切って色合いの違う三席を披露させていいただく」と力強く宣言しました。
理想の落語は「演者の姿が見えなくなって、登場人物がいきいきとお客様の頭に描かれるようになるもの」と菊丸。演者の個性で押すというよりは、作品の良さを全面に伝えられる落語を目指している、と話します。
独演会で披露する「幸助餅」「浮かれの掛取り」は、師匠の染丸から膝稽古で一言一句つけてもらったとのこと。「幸助餅」については、三年前の襲名披露で全国を回った際にもよくやっていたそう。「いい話、人と人との義理や恩、師弟関係でやってきた私にはすごく響く」と思い入れたっぷりの様子です。そして去年からやることは決まっていたものの、1年ずっとやったら上達するかというとそうではないとも。この「幸助餅」をやるために、違う人情噺にも取り組んできたと明かしました。「浮かれの掛取り」は、やっぱり芝居音曲がふんだんに入るものをやりたいと決めたとのこと。実は辻占茶屋と迷ったという裏話も聞かせてくれました。
「湯屋番」は「林家たい平さんからいただいた」と菊丸。6月に二人会を開きましたが、たい平が十八番にしているということで「実際に舞台でやっている人から教えてもらう方がいいだろう」とお願いしたそう。以前はノロケの入るのは苦手だったとのことですが、「40を超えるとそういうものも吹っ切れて」と笑わせました。
療養中の師匠の近況についても質問があり、小柄でありながら勢いがいいという理由で大相撲の宇良関が好きというエピソードも披露。弟子たちが定期的に立ち寄り、芸人としての感覚が鈍らないようにコミュニケーションをとっていると話しました。続いての東西で気になっている落語家はという問いには、かなり悩んでいましたが、東は古今亭文菊、西では桂雀太の名を挙げ、「気になるというとついつい後輩になってしまう」と話しました。
独演会当日は、上方落語若手噺家グランプリを受賞した桂米輝の「開口一番」、ラッキー舞の「太神楽曲芸」もそれぞれ披露されます。さらに話芸に磨きをかけた菊丸の独演会、見逃せません!
【林家菊丸】
「第三回 三代目林家菊丸独演会〜人情・滑稽・芝居音曲〜」
開演午後6時45分(開場6時)全席指定
前売1階2,500円 2階2,000円 当日1階3,000円 2階2,500円
お問合せ:チケットよしもと0570-550-100(平日10~19時受付)