劇団アニメ座が4年ぶりに大阪上陸!『劇団アニメ座〜逆襲のアニメ座〜』
10月26日(木)、よしもと西梅田劇場で『劇団アニメ座〜逆襲のアニメ座』(大阪文化芸術フェス2017)が開催されました!
7年前の2010年から、どこよりも早くよしもとのアニメキャラ芸人による2.5次元のコメディを行ってきた『劇団アニメ座』。今回は、4年ぶりの大阪上陸ということで、スペシャルゲストに声優の小澤亜李さん、千本木彩花さん、そして松竹芸能のシャア芸人、ぬまっちさんを迎えてお届け! 楽しみにしていた大勢の『劇団アニメ座』ファンが、よしもと西梅田劇場に足を運びました。
物語の舞台は、芸能プロダクションのアニメ座エンターテインメント、通称アニメ座。最近めっきり仕事が減り、困り果てるマネージャーの天津・向。今後の方向性について所属タレントと話し合いを持つことにしたものの、全員が遅刻してくる始末です。やっと姿を現したのはアムロ(若井おさむ)。ガンダムが駐禁を切られたことで遅れたそうですが、「時間を守らないなんて、いつか芸能界から干されますよ!」と向から叱責されると「親父からも怒られたことないのに!」とアムロ。続いて登場したアスカ(桜 稲垣早希)も、向から「30分も遅刻してるじゃないですか」と指摘されると「あんたバカ!? こちとら5年待ってるのよ、エヴァ新劇場版を!」と反撃。
続いてカイジ(こりゃめでてーな 伊藤)がVRを装着して登場。VRを外し、向を見つけるやいなや「生きていたのか、田中!」と、『絶望の城』編の鉄骨渡りのエピソードで序盤に落ちてしまった田中と向を人違いする始末。すべてにツッコミを入れ続ける向ですが、キリがないので話し合いを進めようとしたところ、世界が核の炎に包まれたから遅刻したという『北斗の拳』のケンシロウとザコ(キャベツ確認中)も現れ、やっと全員集合。
そこにアニメ座の社長、安西先生(セブンbyセブン・玉城)が現れ、「先月からまったく仕事のオファーが来ていません。このままでは給料も払えなくなってしまう」と危機的状況であることを説明。しかも、所属タレントのベジータ(R藤本)の姿が見えません。実はベジータはすでに退所。アムロは「ベジータさんはフリーになったほうが稼げるかもしれないと言っていた」と言い出し...。
そんな中、来週に新しいスターを発掘する公開オーディション「ニュースターオーディション」が開催されることを知るアニメ座のメンバー。優勝者には1000万円、さらにCM出演権が贈られるといいます。ちょうどその時、辞めたはずのベジータが来社。カイジに貸していた10万円を返せと迫ります。しかも、返済金額は利子がついて1000万円に膨れ上がっていて...。
実はベジータは、今の芸能界を征服するために手段を選ばぬ経営で躍進する新たな芸能事務所、ネオアニメジオリジン社、略してネオジオ社に引き抜かれたといいます。「アニメ座を潰されたくなければ1週間以内に1000万円を用意しろ」と捨て台詞を吐き、アニメ座を後にするベジータ。頭を抱えるカイジでしたが、「ニュースターオーディションで実力を見せ付けて、賞金の1000万円でポンと返そう!」と一致団結するアニメ座なのでした。
1週間後、「ニュースターオーディション」がやってきました。エントリーしたのは、ネオジオ社とアニメ座のみ。ネオジオ社の代表、シャア(ぬまっち)が他の事務所を脅したところ、すべて出場をキャンセルしたといいます。強引な手口で芸能界を征服しようとするネオジオ社に、アニメ座は太刀打ちできるのでしょうか?
「ニュースターオーディション」は、メンバーがさまざまなパフォーマンスで競う対抗型のオーディション。司会は『ドラゴンボール』の天下一武道祭で登場したアナウンサー(虹)が担当。さらに、このオーディションを特別に目の前で見たいというゲスト、声優の小澤亜李さんと千本木彩花さんもステージに。
いよいよ、オーディションという名の下に、ネオジオチームとアニメ座チームの戦いの火蓋は切られました!
1回戦は「歌手部門」。各チームからのど自慢の猛者がその歌声を競います。ネオジオチームからは、綾波レイ(堀川絵美)が登場。高橋真梨子さんの『for you...』を客席に降りるなどして熱唱し、あまりの上手さに仰天するメンバー。お客さんから万雷の拍手が送られました。
アニメ座チームからは、カイジが登場。田原俊彦さんの『抱きしめてTONIGHT』を、舞台のみならず客席も使い、熱く歌い上げました。判定は、「両者、場外により失格!」。舞台の下に降りたのがいけなかったようです。
2回戦は「演技部門」。即興演技を競います。アニメ座チームからはケンシロウとザコ、ネオジオチームからは『北斗の拳』のレイ(がっき〜)と山のフドウ(セブンbyセブン 玉城)。この戦いは、即興演技というよりはお互いのネタで勝負するという展開に! ケンシロウとザコは「北斗ブラザーズが送る世紀末ショートコント」、レイと山のフドウは、最近将来が不安なため行政書士の勉強を始めたレイが「『北斗の拳』の世界に法律を適用したら」を繰り広げました。
3回戦はクイズ! アニメ座チームからはアスカ、ネオジオチームからは『ドラゴンボール』セル(スタジオカドタ)が指名されました。しかし、このふたりが珍回答を連発。「安土桃山時代に茶の湯を茶道として大成した人物は?」というクイズに、アスカは「茶々」、セルは「千ノ利丸」と答えるなどし、お客さんから「ひえ〜!」と悲鳴にも近い声が上がっていました。
ついに最終決戦「声優部門」です! ここでは、提示されるアニメキャラのワンシーンが言いそうなセリフを当てるというもの。ちなみに声優さんは、その場でアドリブを効かせてセリフを当てることもあるそうで、小澤亜李さんと千本木彩花さんにはメンバーのアドリブ力もチェックしていただきます。
熱戦を繰り広げる中、後半戦は、小澤さんと千本木さんにも参加していただくことに。メンバーが回答したセリフを、おふたりに読んでもらうという特別バージョンでお届けしました。しかし、お題によってはスベってしまう可能性があり、「怖いですが、勇気が湧きます!」と笑顔で答えた小澤さん。しかし、ケンシロウの回答のせいでスベりまくった小澤さんが理不尽に耐え切れず!?スケッチブックを床に叩きつける一幕も...。
死闘を繰り広げたすべてのオーディションが終了。小澤さんと千本木さんに最優秀賞を決めていただきます!
最優秀賞に選ばれたのは...アスカ!
選んだ理由を、おふたりは「いちばんかわいかったから」、さらに「エヴァが好きなので」と答えると「そしたら私でもええやないの!」と大阪弁で怒り散らす綾波レイでした。最後、小澤さんと千本木さんの「すごく楽しかったです!」という爽やかな笑顔で、4年ぶりに大阪に上陸した『劇団アニメ座』は幕を下ろしました。
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