熱く盛り上がった3日間の大トリを飾るのは!?『コヤブソニック2017』3日目レポート
2017年11月、3年の充電期間を経て『KOYABUSONIC2017』が大復活を遂げました。開催10周年で8回目となる今回は11月3日(祝・金)、11月4日(土)、11月5日(日)の3日間インテックス大阪にて開催。主宰者である吉本新喜劇座長・小籔千豊がアーティストのラインナップ・会場レイアウトや『コヤソニ』ならではのコラボ企画までを完全プロデュースし、3年間の充電期間で溜めたパワーを大爆発させ最高の『コヤソニ』を連日、お届けしています。
最終日となる3日目は、オープニングアクトにちゃんみなが登場。「皆さん、おはようございまーす!」とちゃんみな、DJ、ダンサーとともにパワフルかつセクシーなステージを繰り広げました。「朝からぶっとばしていいですか!」とちゃんみな、会場もその声に応え、朝イチとは思えない盛り上がり。全7曲を披露し、インテックス大阪を巨大クラブ化させました。
担当したのは3日間、前説を務めてきた守谷日和です。開催中はオリジナルキャラクターの女キャッチャーで楽屋中継なども担当してきました。口を動かさずに歌うという歌ネタで会場をさらに温めました。コール&レスポンスや、レオタード姿での創作ダンスの表現で盛り上げました。
小籔千豊がステージに現れると大きな拍手が沸き起こりました。「元気を小出しにして、夜の9時まで盛り上がってください」と小籔。1日目、2日目を振り返り、「お客さんが本当に優しくて、ありがとうございます」と感謝を。オープニングアクトのちゃんみなさんとDJ、ダンサーの皆さんを招き、自己紹介をしてもらいました。小籔はちゃんみなさんのファン、出演を喜びました。「ビヨンセ、ちゃんみな、マドンナと並ぶぐらい、世界に行ってほしい」とエールを送りました。
ファッションモデルもやっている小籔はランウェイを観てほしいと、舞台に招いたのはパリコレ出演経験もある秋元梢さん。颯爽とステージ上を一周、いつもの『コヤソニ』とはまた異なる雰囲気を醸し出しました。「ナニワ芸人がやっているフェスにモデルさんが出てくれるとは!」と小籔。トークではおしゃれで気遣っているところを尋ねたり、秋元さんの気さくな一面でも沸かせました。「梢、久しぶり~」とそこにやってきたのはロバート・秋山扮するファッションデザイナーのYOKO FUCHIGAMI! FUCHIGAMIさんはファッションの真髄などを滔々と述べたり、秋元さんに新しいランウェイの歩き方などを伝授しました。
続いて今別府直之、金原早苗も集合し、会場を盛り上げます。「一人ひとり、来てくださったことが来年に繋がるので、感謝しています」と小籔。「こんなに朝早くからたくさんの人を見るのは初めてです」という今別府に、「前はもっと早い時間から開催していた」と小籔。今別府は記憶が飛んでしまったと話していました。『コヤソニ』はレディファーストフェス、一日中、ピースフルなフェスにしましょうと呼びかけました。
ここから改めてライブがスタート。「毎年出てもらってる後輩のバンド、売れまくってるのに出てくれてありがとう、かっこいいバンドです」と小籔の紹介で登場したのは「THE SESELAGEES」。メンバーは、映画『青春デンデケデケデケ』を観てバンドを始めた和尚5人組とのこと。どこかで見たことのある顔ぶれがステージに現れると、会場からは歓声が上がります。「よろしくお願いします〜盛り上がっちゃってよ!」というギターのニクグソタロウ(野性爆弾・くっきー)の声から演奏がスタート。一発目から激しいナンバーを連発していきます。
メンバーは黒のジャケットにキャップorハットで統一したシブいスタイル。男臭さ全開のパワーで押しまくるステージに、会場も負けずにレスポンスします。それを上回るようにステージ上もさらに加速。かと思うと、MCでは芸人に戻り、客イジりを始めるボーカルのフジタカルビ(トータルテンボス・藤田憲右)たち。「なんとなくノれ」というあいまいな言葉で会場の笑いを誘います。
徐々にノッてくる観客にメンバーたちも上機嫌のはずが、フジタのちょっと熱めのMCに「ダサい!やめろ!」とニクグソからクレームが入ります。そこに「歌わせてくれ!」とセンターに出てきたのが、ベースのヘドヴィシャス(2丁拳銃・小堀裕之)。しかし、第一声でいきなり噛んでしまい、会場を爆笑させます。そして歌い出したと思ったら「ヤメヤメ、やっぱダサいわ」とニクグソからの再クレームで演奏がストップ。歌詞の説明をさせられ、さんざんイジられた上で、なんとか歌い切りました。熱いノリあり、笑いありだった「THE SESELAGEES」。かっこよくておもしろいステージに観客も大満足でした。
ライブ終わりのトークでは、ニクグソが「最初誰も手を挙げてなかったから死ぬかと思った」と大げさコメント。小籔が演奏はうまかったとホメると、テンションを上げ始めますが、すかさず「テンション上げんな」とツッコみを浴びていました。そのあとはやっぱりヘドがダサいとイジられ、笑いが起こっていました。
小籔の「ぜひとも見てください」という紹介で現れたのが、日本のヒューマンビートボックスの第一人者「AFRA」。挨拶代わりに1フレーズ聞かせてくれますが、とても人の声とは思えないそのサウンドに会場は盛り上がります。まずは自分の声を重ねていき、その音にのせてキレのあるラップを披露。ヒューマンビートボックスについても説明してくれます。
次は音楽ではなく、飛行機や車の音などをリアルに聞かせたかと思うと、「ワン、ツー、スリー」のカウントや歌詞と、ベース、ドラム、クラップの音などを同時に発するというハイレベルなテクニックを見せつけてくれます。目の前の男がたった1人でこの音をすべて出しているとはにわかに信じられません。観客も気がつけば、その卓越した技に魅了されています。ほかにもベース、トロンボーン、トランペット、マラカスなどの声を重ね、たった一人でホーンセクションの入ったバンドの音を聞かせてくれるなど、ヒューマンビートボックスの持つ様々な可能性を見せてくれました。
トークではAFRAがNGKに新喜劇を見に来たことが縁だったというエピソードが話されます。コヤソニが復活したことを「うれしいです」と笑顔のAFRA。海外セレブのような奥様との馴れ初めを小籔が披露するなど、トークもしっかり盛り上がりました。
『KOYABU SONIC』初登場のキュウソネコカミです。『MEGA SHAKE IT!』からスタート、「まだまだ踊れるんとちゃいますか!」とボーカルのヤマサキ セイヤさん。フロアからも分厚い声援が沸き上がるように聞こえてきます。『ファントムヴァイブレーション』ではステージと会場の互いが引っ張り合うような盛り上がりを見せました。「『NO MORE 劣化実写化』という歌の"ダメダメダンス"の時、心ブチ折られるかと思った。8割方の人が立ち尽くしていたから」とMCでヤマサキさんが言うと、すぐさまノリで返すお客様。『KMTR645 feat.ネコカミノカマタリ』では、疾走感あるパフォーマンスで沸かせ、間奏中はギターのオカザワさんがステージからいなくなるというハプニングも⁉ その直後、オカザワさんが茂造のコスプレで現れ、吉本新喜劇の『エクスタシー』を演奏し、大きな歓声に包まれました。「今日は一日、みんなめちゃくちゃ笑って、踊って盛り上がってもらえますかー!」とキーボードのヨコタさん。初っ端から観客の心をがっちり掴んだステージで魅了しました。
ステージが終わるなり「すごい!」と興奮を隠せない様子の小籔。「とっても嬉しい。ありがとうございます!」とヤマサキさん。今別府の姿にもメンバーは大興奮、"乳首ピュ"のギャグにも挑戦しました。「にわかですが、ここ1年ぐらい聞かせてもらっていて、いいなと思っていて。『コヤソニ』に出るためのスケジュールを組んでくださったそうです」と小籔。「来年もやろうかなと思いますので、ぜひ出てください」とオファーすると「もう出演、決まりました⁉」とヤマサキさん。「複数年契約をさせてください」と公開で出演契約も決まりました。「今別府が好きとか、『吉本新喜劇』が好きやとか言ってもらってうれしいです!」と小籔、笑顔でメンバーを見送りました。
ネタステージは椿鬼奴と黒沢かずこのコンビからスタート。鬼奴はBON JOVIのカバーを歌い、「アリーナ! 2階!」とアーティストっぽい掛け声も。続いて「おばさんだよ~」と黒沢がステージへ現れ、『キューティーハニー』を披露しました。MCは漫才のような掛け合いで沸かせ、「ネタをやる気はさらさらない」と鬼奴。今年はアーティストとしてフェスに7回呼ばれ、来年はバンドで『コヤソニ』に呼ばれたいと意気込みました。最後はSHOW-YA『限界LOVERS』を。リードボーカルを取る鬼奴の横で、黒沢はコミカルかつセクシーなダンスと合いの手、後半は激しい語りで盛り上げました。続く野性爆弾はコントを。都会にやってきたロッシーが有名人に遭遇するというコントで、後半は"浜田雅功メドレー"を披露したくっきー。おなじみのガリットチュウ・福島との歌ネタで会場を沸かせました。
落語家として唯一、出演した桂三度。フェスでダジャレが次々飛び出す創作落語を披露し、ネタの途中では会場が一体となっての手拍子も起こりました。ロバートはコントを。「邪念ゼロ研究所」で謎の多い所長と唯一の生徒(馬場)のやり取りに、興味本位で訪れた山本が翻弄されるという展開。邪念をゼロにするため取り組む姿に爆笑が起こりました。おしまいは博多華丸・大吉が「ロバートの後はやりづらい」と言いながらステージへ。福岡ソフトバンクホークスが2年ぶりに日本一になった翌日だけに、上機嫌の華丸。「おじさんの我々は音楽フェスの楽しみ方がわからない」と二人、年齢にふさわしい番組を再現するという漫才で沸かせました。
ネタ終了後、「南港ー!」と声を上げる鬼奴。黒沢は「自分でも何するか分からない、このまま転げ落ちると思った瞬間がありました」とショーの興奮冷めやらない様子。野性爆弾に話を聞くと、ガリットチュウ・福島が「終わった後川島さんにめちゃ怒られました」とのこと。ロッシーは二人目が生まれたそうで、おめでとうの声が飛び交います。「心配せんでも子供が育つのはすごい」と不思議そうにコメントを。三度は「今日はフェスや言うからね、アホなこと言いな~」と癖の強い落語家口調で「天満天神繁昌亭などにも来てくださいね」と誘いました。ロバートのネタは小籔のリクエスト。「ウケるか、めちゃくちゃ心配でした。ただ静かな時間が出てくるので。耐えるしかなかった」と秋山。「コントであり、ゲームコーナーみたいで面白い」と小籔。ネタ5割はフリーだという山本に、「秋山が邪魔してくる。練習しているときは言わないセリフもあった」と馬場。華丸・大吉へは「おじさん二人、フェスとは縁遠いように見えていつも盛り上げてくれます。信頼と実績」と小籔。「僕らの後は夏祭りだと思ってやっていました」と華丸。大吉によれば華丸は大はしゃぎだったそうです。
ネタステージのあとは「SCANDAL」の登場です。メンバーが登場するだけで、ステージは一気に華やかに。一曲目からその美しいルックスからは想像のできない迫力十分の演奏を聞かせてくれます。
ノリのいい曲を連発し、会場もすっかりヒートアップ。ステージからのアオリに応えて盛り上がっていきます。MCでは「コヤソニ元気ですか!?」のコールに続いて「女子元気!?」「男子元気!?」と会場全体に呼びかけ。そして「大阪出身のバンドなので、新喜劇を見て育ちました」と自己紹介。初めてコヤブソニック呼んでいただいてありがとうございます! コヤブソニック最終日、最高の1日にしていきましょう!とアピール。ステージと会場がいっしょにタオルを回して盛り上がりました。
メインボーカルのHARUNA以外にフロントのMAMI、TOMOMIがボーカルを取ることで、曲にいろいろな表情が与えられるのも、SCANDALの持ち味。ポップでかわいい、でも迫力もしっかりの新曲『恋するユニバース』も披露されるなど、内容盛りだくさんのライブは終了しました。
ステージを見ていた小籔は「かわいらしくて小さいのにすごい!」と絶賛。メンバーも「めっちゃ楽しかったです」と満足気です。小籔はRINAにドラムを教えてもらったことも...という話しをしているところ「オイオイオイ、コラ〜!」とステージに現れたのは、派手なスーツに身を包んだ吉田裕と松浦真也の新喜劇コンビ。ビビらせに来たはずが、SCANDALのメンバーも大爆笑です。そこに「うるさいな〜」と入ってきたのがスッチー。「ハトに餌をやる」とおなじみの飴巻きを開始し、会場から大歓声を受けます。
お待ちかねの乳首ドリルも鉄板の盛り上がり。「すな、すな、すな」で会場中がクラップ。「ドリルせんのかーい!」では拍手と「オーッ!」の声が会場を包みます。そしてなんとSCANDALのHARUNAが乳首ドリルにチャレンジ。見事成功させました。SCANDALのライブを見たスッチーは「かっこよくて好きになった」とすっかりファンになった様子。小籔はすっちーとSCANDALの「すちゃんだるコラボもありかも」と新しい展開を見据えていました。乳首ドリル初体験のHARUNAは「ライブよりも乳首ドリルを成功させたくてがんばりました」とホッとした表情。会場は改めて大きな拍手に包まれました。
ライブ終わりには囲み取材も行なわれました。まず乳首ドリルを初体験したボーカル・HARUNAは「新喜劇をテレビで見ていたし、今みんながやりたいと思ってる乳首ドリルができてうれしかった」と笑顔。動画を見て4人で練習したとのことで、実はメンバー全員が乳首ドリルできると告白。「時間があればやりたかった」とMAMI、TOMOMI、RINAは残念そうな表情を見せていました。女性アーティストに乳首ドリルをされたのは初めてという吉田は、HARUNAのドリルがギリギリで止まったことに「優しさがにじみ出ていた」とベタボメ。小籔から乳首ドリルで優しさがわかる?とツッコまれるも「すぐわかります、雰囲気でこの人優しいな、と思ったらピッタリ」と断言。さらに吉田は「リズム感が最高!」とホメますが、HARUNAは、次に機会があれば強めに行きたい、と次回への意欲を見せていました。
横で見ていたすっちーは「他の人にやられてる...」ジェラシーを感じたそうですが「次はまた新鮮な気持ちでできる」と心機一転をアピール。HARUNAのドリルについては「合格点!」と太鼓判。照明もつければよかったと新しいアイデアも浮かんだようでした。
SCANDALにオファーしたことについて小籔は「大阪感があるし、でも女の子やから乳首ドリルが似合ってない」というギャップが決め手だったことを告白。とは言え、ファンも多いし、SCANDALと検索して、「SCANDAL バンド」「SCANDAL かわいい」「SCANDAL 乳首」とか出たら迷惑がかかるし、と考えたとのこと。しかし「いいよって言ってくれるかもという甘えもありましたね」と話すと、SCANDALのメンバーは、オファーがあったとき事務所で大喜びしたというエピソードを披露していました。
続いて「今日は死ぬほどクレイジーパーティーになると思います」と藤井隆を紹介する小籔。謎のダンサー3名も来場しているとのこと、期待感が募ります。「こんにちは~!藤井隆でーす!」と登場してまずは『mode in the end』を。ダンサーも招き入れ、現れたのは椿鬼奴、黒沢かずこ、そしてYOUさんです! 藤井とともに3人はキレキレのダンスを披露。華やかに彩りました。「コヤブソニック盛り上がってますか! 一緒にも遊んでくれますか!」と藤井。歌とダンスで会場を引っ張ります。ダンサーも大人っぽくアプローチ。ディスコっぽいアレンジの『ナンダカンダ』では会場が一つに。t-girlsも息の合ったダンスで華を添えます。藤井も何年経っても変わらない切れ味のダンスで魅せ、最後は『ディスコの神様』でインテックスをダンスホールへ。会場の隅々まで、お客様の笑顔が印象的でした。
ライブ後のトークでは「みんながいろんな一面を持っていてすごいメンバーだ」と小籔。特に藤井の芸人、俳優、アーティスト...という八面六臂の活躍に舌を巻きます。そんな中、初々しさをアピールするt-girlsですが、「膝が割れそうです(笑)」とYOUさん。活動のコンセプトは「動いて痩せる」。今回は『コヤソニ』のためにだけ集まり、練習をしてきた4人。藤井の指導はスパルタだったそうですが、それだけにステージも完璧でした。鬼奴と黒沢は「こんなプレッシャーはないくらい、ふたりで練習しました」。本番前も鬼奴とふたりで早めに会場に入り、リハーサルを欠かさなかったそうです。真面目に取り組んだとまっすぐな瞳で語りました。
「すごい3人組が今から出ます!」と小籔。過去には今別府と二人でNGK出番の合間に『サマーソニック』に行き、遠くでステージを見ながらいつか出てほしいと思っていたと振り返ります。そして「そんな3人が大阪に降臨してくれました!」と声を大にして叫び、大きな拍手が沸き起こる中、Perfumeが登場しました。照明もこれまれのステージとはちょっと異なり、会場は再びダンスホール状態に。疾走感あるサウンドとダンスにフロアも揺れ、彼女たちの存在が『コヤソニ』にまた新たな一面をもたらしました。「『コヤブソニック』、楽しんでいますか! 3年ぶりに復活されたということで、Perfumeもついに出ることができまして、本当にうれしいです!」とあ~ちゃん。「土曜日のお昼はお好み焼きを食べながら新喜劇を見よった」と子供時代も振り返り、「あの頃はよくわかってなかったけど、今じゃ腹抱えて笑うようになりました!」と新喜劇ファンも公言。新曲『If you wanna』に続いては、Perfumeのライブではおなじみ、リズムに合わして体を動かす「P.T.Aコーナー」が。チャットモンチーが作詞・作曲を手掛けた歯磨きの歌では、みんなで声を出し、振り付けも一緒に繰り広げ、一体となりました。「今日はあっという間でした」とかしゆかさんとのっちさん。最後は『TOKYO GIRL』。一糸乱れぬパフォーマンスで終始、魅了しました。
小籔はステージが終わるなり「鳥肌立ちまくりでした」と感無量。宇都宮まきも交え、5人でトークを繰り広げました。2017年、ついに出演が実現し、「ええもの見た。歌、ダンス、楽曲、そして人柄とMCがえげつない」と嬉しそうです。あ~ちゃんは『コヤソニ』のお客様を前に「『コヤソニ』が育んできた温かい空気感を感じられました」。トークも弾み、笑いが絶えない3人。そんな中、「誰に断って騒いどのんや~」と怖い声が聞こえてきました。ですが、声の主が見えません。どこやどこやと探す5人、「見下げてごらん~」「わ!」のギャグで池乃めだかの登場です!
エピソードやギャグを繰り出すめだか、Perfumeもギャグでずっこけ、「はじめてやった!」とあ~ちゃん、嬉しそうです。芸歴52年目のめだかは「ワシ、昔からPerfumeのファンやから、『チョコレートディスコ』歌わせてやったら許したるぞ!」ということになり、4人でのコラボレーションが実現しました! めだかはセンターに立ち、Perfumeの3人を従えて、歌うめだか。会場のお客様も温かい拍手と声援を送りました。歌いきっためだかにあ~ちゃんが「最後の"ディスコ"のところ、数えてましたね!」と明かします14回、「ディスコ」と歌う場面、カラオケで何回も数を間違えて苦労したと話すめだかですが、突然、加藤一二三さんのモノマネをやりはじめ、会場に爆笑の渦を巻き起こしました。74歳のめだかからするとPerfumeさんの楽曲は別世界。それだけにこのコラボで思い出が深くなったとしみじみします。「貴重な体験をありがとうございました」とのっちさん。めだかは小籔に「残された新喜劇を託したぞ!いずれ逢うであろう、さらば!」と渋い一言を残し、ステージを去りました。
ここで「本日二打席目」という女キャッチャーのベンチ裏リポートです。楽屋裏のケータリングにいたガリットチュウ・福島が、得意のモノマネで会場を沸かせました。そのあとは小籔・宇都宮コンビで協賛メーカーの紹介も。会場とのコール&レスポンスでしっかりアピールしていました。
次に登場したのは「野宮真貴」。ベースがビートを刻み、ピアノとドラムが静かに音を重ねていきます。そこにきらびやかな衣装に身を包んだ野宮真貴が現れると、会場から一斉に拍手が。ライブは「東京は夜の7時」「渋谷で5時」など、耳馴染みのある曲を連発。歌詞に「大阪」や「なにわ」を入れたバージョンで歌われると、会場も一層の盛り上がりを見せます。
MCでは「コヤブソニック、楽しんでますか? 元祖渋谷系の女王こと、野宮真貴です」とライブ前の小籔のコメントをなぞり、会場を沸かせるなど、サービス精神たっぷり。そして「会場にいる皆さんと小籔さんに捧げます」とピチカート・ファイヴの名曲「SWEET SOUL REVUE」をラストにプレイ。キラーチューン満載のライブは幕を下ろしました。
ライブを聴いていた渋谷系大好きの小籔は、野宮を前に「いいですねぇ」とシミジミ。「こんなナニワの固まりみたいなフェスに」と小籔が言うと「なにわの渋谷系」ですと笑顔。ファッション談義にも花を咲かせるなどトークも盛り上がりました。
続いてはネタの時間です。まずはハリセンボンが登場。客席から「かわいい〜!」と声が上がると、春菜は「知ってる!」と返し、早速爆笑です。定番のステラおばさんネタやはるかが前歯を直した話など、軽快なトークで会場を盛り上げました。
続いてスクリーンに「ずん」と映し出されると、会場からは「おおっ!」とどよめきが。手を振る観客に「生命線が長いですね」と早速一発目のギャグをカマします。そこから「よろけたついでに五月みどり」を続けると、会場からは再び歓声が。さらに「転がったついでに由美かおる」などやりたい放題の飯尾に「俺もモノマネやりたい」とやす。しかしじゃんけんに勝ったらと飯尾から条件を出されます。「じゃ〜んけん」と始まるかと思ったら、そこにまたギャグを次々繰り出していく飯尾。さらにやすのモノマネ、二人でのネタも披露するなど、会場もその独特な空気にすっかりハマっていました。
続いては笑い飯。いつもはスーツが多い哲夫も今日はフェス仕様のTシャツ姿です。誰もが口ずさんだことのある唱歌の歌詞を変えたり、好きなようにアレンジを加えていくネタは、笑い飯ならではのボケにボケを重ねていくパターン。お互いが次々にボケ、ツッコんでいき、最後のオチで会場は大爆笑でした。
四組目は矢野・兵動です。「(スクリーンに)名前が出たらバーンと盛り上がったのに、本人が出てきたらふーん...」と観客のリアクションをイジって、笑いを取ります。東京と大阪のオバちゃんの違いなど、テンポのいいしゃべりで盛り上げました。
ネタ後のトークでは、笑い飯から「ここの客は信用できない」とクレームが。以前、コヤソニで大爆笑だったネタを別の場所でやってスベった経験が何度もあるらしく「(出演者を)甘やかしすぎる」とボヤいていました。
続いては、演歌の大御所「水谷千重子」がコヤブソニックに登場です。1曲目から独特の節回しで会場は爆笑。MCでも「元気印」「ジョイン」などの千恵子ワードが出る度に笑いが起こります。6月に春澪と出した「抱いてフラ・フラ」について触れたあと、11月15日(水)にはニューアルバム「ジョインがお好きでしょ」が出ることも告知。豪華なアーティストが作品を提供してくれたことなども説明されたあと、新曲を披露します。
途中、盟友である八公太郎と倉たけしもステージへ。持参した「千恵子水」にひとしきり触れたあと、いきなりもめ出すおじさん2人に千恵子も困り顔。「お客さんの顔を見て」「目をつぶっている人もいる」と釘を刺しますが、お構いなしで暴走していきます。なんとか軌道修正したあとは、倉とのデュエットで会場から大歓声が起きるなど、盛り上がりは最高潮に。ラストは一旦引っ込んでいた八も呼び出し、アルバムにも入っている「フレンズ音頭」を披露しました。
ライブ後も3人はやりたい放題。小籔もほったらかしでトークを繰り返しますが、「なんもおもろないわ!」とツッコまれます。しかしやっぱりトークは止まらず、最終的には小籔もイジり出す始末。最後まで水谷千重子ワールド全開でした。
CD購入の特典抽選が行われたあと、登場したのは「TOKYO No.1 SOUL SET」の面々。伸びやかでオープンなメロディが会場を包むと、観客は思い思いに体を揺らし始めます。スタイリッシュさにプリミティブな魅力がプラスされた奥行きのある音世界は麻薬的。曲が進むごとにグイグイ引き込まれていきます。
強烈なグルーブに身を任せ、ステージで軽やかに飛び、跳ねるBIKKEの姿は、自由そのもの。そのバイブレーションを受け取った会場の一人ひとりが同じように跳ね、踊る姿は圧巻でした。
ここでビッグゲストがわざわざ来てくれたと小籔。ステージに現れたのは笑福亭鶴瓶です。今日は九州から名古屋経由でここに来たとのことで「こういうところがみんなで作るパワースポットや」という発言に拍手が起こります。小籔との過去の不思議な縁、小籔の父親の話、盟友・上岡龍太郎についてなどトークは止まりません。会場を大いに盛り上げて、ステージを去っていきました。
続いて「実質のトリはこの人たちです」と小籔が紹介した「クリープハイプ」がステージへ。一曲目からボーカル・尾崎世界観の声、歌詞が会場を包んでいきます。MCでは「コヤブソニック出られて本当にうれしいです」と尾崎。そして新喜劇ィズに曲を書いたことに触れ、その「マドンナ」を聞くのが楽しみだと話します。
ライブは「実質トリ」にふさわしい盛り上がり。途中には「最初に言っとけばよかったんですけど...ゲスの極み乙女じゃないですよ」とMCでもしっかり盛り上げるひと幕もありつつ、ライブは終了しました。
ライブ後のトークで「珍しく汗をかいた」と尾崎が話すと会場からは拍手が起こります。ドラムの小泉は高校時代、芸人になりたいと思っていたというエピソードも披露。さらに「マドンナ」の制作秘話も明かされるなど、レアな裏話も聞くことができました。
そして3日間続いたコヤブソニックもラスト。最後の大トリ、吉本新喜劇ィズの登場です。3日間の集大成を見せるステージがいよいよスタート。まずは練習として、尊敬するやなぎ浩二師匠の名前と「ちゃっそ」を入れてコピー曲「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」を披露。安定したプレイで聞かせてくれました。
ボーカル・宇都宮まきが最初にオーディエンスへ、続いてスタッフにもお礼を述べます。そしてオリジナル曲が4曲あることを話し、まずはカジヒデキが作詞作曲した「アイ ラブ ジョージ!」からプレイ。サビの「ジョージジョージジョージ」も印象的なカジヒデキテイストあふれるかわいいポップチューンです。これは島木譲二に捧げたもの。
2曲目は中山美保の曲。年齢を星マークで隠していたなど、おもしろエピソードをクリープハイプ・尾崎世界観に伝えて作ってもらった「マドンナ」です。伝えたのはおもしろエピソードのはずなのに、なぜかキュンとくる切ない名曲に仕上がっているのはさすが。続いては、曲紹介の間違いネタもありつつ、井上竜夫の曲「たつじい」ですが、なぜかタテノリでゴリゴリのハードコアなナンバー。最後は絶叫でエンディングでした。
突然ですが、ここで爆乳三姉妹がコントを披露。あっさりとした仕上がりで、それなりに笑いをゲットしますが、出来には一切触れられず、次の曲へ。「吉本新喜劇」を一文字ずつ翻訳アプリで訳したというタイトルの「Luck book new joy play?」です。「吉本新喜劇を見て〜!」と歌うこの曲、いつか新喜劇のテーマになればいいなと心を込めて歌われていました。
続いては「オリジナル曲が4曲しかないので、やる曲がなくなった」とのことで、島田一の介師匠を歌詞にいれてのコピー曲「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」を披露。ボーカル・おまきが観客に次が最後であることを伝えると「え〜っ」という声が聞こえてきますが、すかさず「コピーならまだ22曲やれる」と返し、会場は笑いに包まれます。
ラストは歌詞に池乃めだか師匠を入れてのコピー曲「ハイウェイスター」。小籔のドラムは最後までしっかりとリズムをキープ。タイトに新喜劇ィズのバンドサウンドを支えていました。
ついに3日間のエンディング。今日の出演者が全員ステージに登場しました。最後は全員で「アイ ラブ ジョージ!」です。ドラムを担当するのは、小籔のドラムの先生の1人でもあるチャットモンチーのマネージャー・稲葉さんです。AFRAがそのテクニックを披露してくれたほか、パフュームのあとを爆乳三姉妹が、そのあとを今別府が歌うという奇跡的なメドレーもありつつ、無事終了。と思ったら小堀と矢野には小籔からの強烈なダメ出しが。会場は爆笑に包まれました。
出演者がステージを去ったあと、最後は新喜劇ィズのメンバーのコメントです。爆乳三姉妹は「最後にこれだけ言わせてください、爆乳〜!」とアピール。金原は「三日間ともすごいアーティストさんのトリを飾らせてもらって、来年コヤソニがあるとしたら成長したなと言われるようがんばります」と笑顔です。松浦は「三日間とも素晴らしいお客さんばっかりで」と観客にお礼を言ったと思ったら「このあとの打ち上げ皆さんも来てください」と発言。すかさず小籔に「入れるか!」とツッコまれていました。ベースのチャットモンチー・あっこちゃんは「こやびんにはお世話になりっぱなし」と言ったあと「ドラム、上手になったと思いませんか?」と会場に聞くと、大きな拍手が。そして「新喜劇ィズ、これからも見守っていってください」と締めくくりました。ボーカル・おまきは「新喜劇ィズ、本気でやらせていただいてます、みなさん見守ってください」と話し、最後は小籔が「来年、よろしくお願いします!ありがとうございました!!」と締め、アーティスト34組、芸人39組が出演、約32,200人が来場した2017年のコヤブソニックが幕を下ろしました。
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2号館では最終日もミニステージでの協賛企業PRなどが行なわれました。12時からのオープニングは服部ひでこ、森田まりこ、岡田直子による爆乳三姉妹がMCを担当しました。『KOYABU SONIC』のタイムテーブルの説明や、協賛企業ブース、飲食ブースの紹介をし、森田、岡田による飲食ブースのフード試食会もありました。牛タン、豚バラ丼、カレーつけ麺と太巻きなどを試食する二人。「おいしい!」とどれも満足気な表情を受けべていました。「今日は最終日ということで出演者もみんなテンション上がっていると思います! 皆さんも楽しんでいってください」と服部。森田は「隅から隅まで楽しんでください!」、岡田も「皆さん、楽しんでいってください!」と声をかけて、会場を盛り上げました。最後は「コヤブソニック」「爆乳!」の合言葉で気合を入れて、ミニステージでの幕開けを宣言しました。
bitflyerのステージでは、今別府がビットコインについて説明します。少額で利用可能なこと、さらにインターネットがあれば世界中どこでも使える、利用者も急増しているなどメリットを紹介。そして1ビットコインがお金としたらbitflyerはそれを預ける銀行みたいなもの、いろいろなお店でも使えます、調べてやってみて...と手元の資料を読み上げますが、結局「自分でも何言ってるか全然わからない」と困り顔。「小籔座長はまだですか?」と助けを求めようとしたところに小籔が登場、拍手が起こりました。
96,000円のはずだったチケット代がスポンサーのおかげで今の値段になったことを報告。「1年間はスポンサーを応援して」と会場にお願いします。何かに迷ったら「あのときチケット代を安くしてくれたな」とスポンサーしてくれた企業を選ぶようにと話しますが、「ただ1年経ったら無視してください、でもまた来年もスポンサーになってくれたらそこから改めて1年応援しましょう」と説明、会場に笑いが起きていました。
続いてはmandaiのステージ。小籔は「コヤブソニックにめちゃくちゃお金出してくれてる、mandaiさんおらへんかったらチケット代46,000円やった」と激しく感謝。mandaiのスタッフもステージへ上がり、「全力でお客様を応援しているので、今年だけじゃなく、これからも応援お願いします!」とアピールし、会場を盛り上げました。それを聞いた小籔は「確かにめちゃくちゃお金出してくれているので、5年いきましょう」と応援の延長を約束していました。
mandaiではコヤブソニックに1,100人を招待するハッピーキャンペーンを実施したところ、34,000通の応募があったとのこと。当選した5組10名がステージへ上がり、小籔との記念撮影&サイン入りグッズのプレゼントを受けていました。小籔はそのあとミニステージ横に出店しているタウンワークブースへ移動。こちらでも来場者との記念撮影を行っていました。
キリンビールステージではMCを松浦真也、金原早苗が担い、すっちー、吉田裕がゲストで出演しました。飲食ブースで「一番搾り」や「氷結」「スミノフアイス」を提供しているキリンビール。スタッフの皆さんも登壇し、アピールされました。「一番搾り」ができるまでの過程を松浦らが尋ねると「1000回」とのこと。想像以上の多さに芸人たちは皆、驚きの声を上げていました。「一番搾り」をステージ上で試飲できることになり、すっちーはおいしそうに飲みます。そして気分がよくなったからとアメちゃんまきも始め、盛り上がりました。最後に「何もせずに帰るのもお客様に悪い」とすっちーと吉田で「乳首ドリル」を。ステージの前に笑わないちびっこがおり、子供を笑わせようとギャグの動きの解説も交えながら、懇切丁寧な「乳首ドリル」を繰り広げました。
大阪王将のPRステージは、今別府がMCを担当。藤井隆をゲストに迎えて餃子の試食などを行いました。藤井が出てくるまで、一人でトークを繰り広げる今別府。キュウソネコカミやPerfumeのステージがすごくよかったと、お客様のご感想も聞きながらコミュニケーションを楽しみました。キュウソネコカミのヤマサキさんとは、ステージ上で「乳首ぴゅ」のギャグもやり、「ヤマサキさんみたいなイケメンのスターがギャグをやってくれたら、僕もスターになったのかなって勘違いしてしまいます」と顔をほころばせました。また、なんばグランド花月の近くに大阪王将があり、池乃めだかや川畑泰史によく連れていってもらっているとのこと。「餃子やカラオケがおいしくて、いつも頼みます」と話しました。
藤井隆が登場すると、さっそく「餃子と言えば⁉」「大阪王将!」のコールで盛り上げます。大阪王将のスタッフの方も登壇し、餃子のポイントをPR。大阪王将の餃子は、国産の素材を使い、熱々を食べてもらえるような工夫がされているとか。また、ニンニクの風味を残しつつ、においは気にならない仕組みでにおいを気にせず食べてほしいとのこと。また、餃子は1粒、2粒とカウントするそうです。試食で藤井は食べる前にシャッターチャンスも設けるなど、ファンサービスも欠かしません。そして1箱完食し、「6粒すべて食べましたー!」と満足そうな表情を浮かべました。「大阪王将さんの餃子も大好きで、お肉もさることながら、野菜が多くて、いっぱい食べている感じがします」と藤井。黙々とおいしそうに食べる姿が印象的でした。
そのほか、日光ホームPRではMCを守谷日和が担い、ゲストに松浦真也と金原早苗が登場したほか、HMBアルティメイトステージではMCを今別府が担当し、笑い飯がゲストに登場。こちらのPRステージも盛り上がりました。