春菜とゲストの和泉節子さん、六角精児さんが「じゃねーよ!」連発! ハリセンボン単独ライブ2017『シャボン』レポート
11月3日(金)、4日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて、ハリセンボン単独ライブ2017『シャボン』が開催されました。
ハリセンボン(近藤春菜/箕輪はるか)にとって、3年ぶりの単独ライブは、シークレットゲストに和泉節子さん、六角精児さん、DJ KAORIさんという異色の3名を混じえつつ、ハリセンボンが、現実とは少し違うハリセンボンを演じるという構成で展開。
ハリセンボンのこれまでの軌跡と現在地を再確認する一方で、テレビではとても出来ないようなネタを散りばめ、新たな一面を印象づける内容で、満員の来場者を魅了しました。
ここでは、11月4日(土)の模様をレポートします。
幕開けとなったのは、バーベキューに訪れた山奥で、紙皿を買い忘れたはるかが、山中で遭遇した春菜演じる徳川トクオを名乗るおじさんとが繰り広げるコント。
「俺は徳川家の末裔」「フジテレビの目ン玉、俺の左目」など怪しい言動を繰り返しながら、ガラクタを売りつけようとするトクオに、爆笑が何度も生まれます。
タイトルにもある「シャボン」と戯れるオープニングVが明けると、ハリセンボンの楽屋という設定での物語がスタート。
ハリセンボンに憧れを持つ新人マネージャーの山本(道さわこ)とともに、春菜は歌手やアーティスト活動、はるかは作家業とそれぞれの目標を確認しながらも、春菜の「ステラおばさんじゃねーよ!」の全力ツッコミで、拍手と笑いを誘います。
次の幕は、ネタ番組の収録を控えるスタジオ。
本番を前に、「六角精児じゃねーわ!」とネタの確認をする春菜のもとへ、本物の六角精児さんが姿を現し、観客を驚かせます。
挨拶をする2人でしたが、落雷の衝撃で、心が入れ替わってしまい、「入れ替わってるー!」と雄叫びを挙げて仰天する2人。
それぞれネタ番組とドラマの撮影を控えるため、どうにかやりすごうとし、はるかと六角さん(中身は春菜)の漫才、春菜(中身は六角さん)のドラマ撮影も乗り切りました。
さらに落雷は続き、一旦は元に戻るも、今度は春菜と和泉節子さんと入れ替わってしまい、本物の和泉節子さんも登場!
「えーっ!?」という驚愕する観客をよそに、3人が入れ替わりを繰り返し、遂には3人とも春菜になるという衝撃の(?)結末で暗転となりました。
その後は、はるかが小説を出版。『炎花』で芥川賞、『大激情』で直木賞を同時受賞という快挙を成し遂げ、ピンの仕事が急増。
ひとり暇になり「ニューヨーク行こうかな」とボヤく春菜ですが、得意の『ビスタ』をテクノポップ調にアレンジした動画をネットにアップしたところ、スーザン・ボイルらからの「いいね」をきっかけにブレイクをはたします。
こうして2人ともピンでブレイクし、山本マネージャーの願いとは裏腹にコンビ活動がおろそかになる中、春菜が立ち寄ったクラブに、世界的DJのDJ KAORIさんが登場!
KAORIさんの「一緒にー!」「パーリーピーポー!」などの煽りや春菜の『カンナムスタイル』などもあり、一気にルミネをクラブへと変貌を遂げ、観客もノリノリとなります。
しかし、DJ HARUKAとして登場したはるかが、春菜と一触即発となり、フリースタイルのラップバトルでのディスり合いへと発展。
その場は山本マネージャーが割って入りますが、直後に『週刊文醜』でスキャンダルが報じられ、表舞台から消えた2人は、お互いを罵り合いながら芸人を辞め、別々の道へと進みます。
そして数年後、宅配便の仕事をしていたはるかと山本マネージャーが再会。
さらには、六角精児さんと結婚し、クッキー屋を営む春菜とも再会を果たし、山本マネージャーからお揃いのジャケットを渡された2人は、公園をステージに漫才を始めます。
副業やカフェをテーマにした漫才を約15分間披露。
物語と現実世界とがシンクロし、ネタを続けていくという芸人・ハリセンボンの意思表明のようにも感じ取れる漫才となりました。
オチの後には、『うれしたのし大好き』をBGMに、ダンサーを従えてのダンスまで披露。シャボン玉が舞う中、キャノン砲から銀テープを放たれるド派手なフィナーレとなりました。
メイキングを含むエンディングVTRを挟み、「どうもありがとうございました!」と役から離れ、安堵の表情で再登場した2人。
「ヘンな組み合わせ(笑)」(春菜)というゲストの3名を呼び込むと、和泉節子さんは「春菜さんのお母さん役」とのオファーがあったと明かします。
オファーとは違った役の上に、初のコントで、何度も入れ替わる難しい役どころを引き受けてくれた節子さんに、春菜は何度も感謝を述べます。
続く六角さんは、春菜との夫婦役が板についたようで、「生々しい(笑)」とはるかが茶化すと、「(昨日に引き続き)2日目だったので、昨日より接近したんです。3日目あったらどうなったんだろう?(笑)」とニッコリ。
そして、「アウェーですいません(笑)」と恐縮するDJ KAORIさんは、クラブのシーンではるかが着用していた黒い衣装を用意してくれたそうで、レディー・ガガを意識したことも明かしました。
春菜が「昨日以上に触ってしまいました(笑)」というダンサーの紹介に続き、よしもと所属の俳優にして、初めてルミネの舞台に立ったというマネージャー役の道さわこは、「本当に私は恵まれているなと思います」と感謝を述べると、春菜から「我々よりも負担が大きかったね」と労いの言葉がかけられました。
ステラおばさんのクッキーとのコラボなど、ライブグッズを紹介した後、「こんなにお客さんに入っていただけるなんて思ってもみなかったので。30人くらいかなって(笑)。ホントに感謝しかないです」(はるか)、「ライブでこうやってリアクションいただけることが幸せだなと思います。またぜひやりたいなと思います」(春菜)と、改めて感謝を伝えた二人。
万雷の拍手に包まれながら終演を迎えました。
【ハリセンボン】