11月15日(水)『IPPONグランプリ17』DVD発売記念! 夢は2人そろって『IPPONグランプリ』出演!? 和牛インタビュー
「お台場笑おう会」に招待された、大喜利を愛する芸人10名による芸人大喜利王決定戦『IPPONグランプリ』。チェアマンである松本人志のもと、5人ずつABのブロックに分かれてリーグ戦を行い、それぞれのブロックで勝ち抜いた2名により決勝戦が行われます。その、半年に一度行われる『IPPONグランプリ』の2017年5月に放送された第17回大会の模様が、番組ではオンエアしきれなかった超もったいない回答を盛り込んだ完全版として11月15日にDVD発売されることに。
バカリズムや千原ジュニアを始めとした常連組に、ついに初参戦を果たした木村祐一、同じく初参戦となる和牛・川西やサンシャイン池崎などが挑んだ第17回大会。特典映像には一般の方から寄せられた名回答を紹介する『IPPANグランプリ』を収録。また、毎回大好評の出演者による副音声は、『IPPONスカウト』から第17回大会への出場権を勝ち取った和牛・川西と相方の水田が務めます。
そこで今回は、和牛の2人による副音声収録現場を直撃! 初参戦を果たした川西と、自身も『IPPONスカウト』に最終まで残った水田が、川西が出演する『IPPONグランプリ』を純粋に楽しみながら、コンビならではの息の合ったトークを繰り広げていました。
そんな、副音声収録を終えたばかりのお2人に『IPPONグランプリ』についてお話を伺いました。
ーー改めてご覧になって、いかがでしたか?
川西 見ててちょっとずつ「あ、あんときこうやったな」とか「緊張してたな」というのを思い出した部分もあるし、自分が回答している間はみなさんの回答をちゃんと見てる時間がなかったんで、改めていち視聴者として「面白いな~」と思って見られたというか。だから、副音声ですけど、普通に笑ってた時間が結構あったような気がします。
ーー一いち視聴者として見て、ご自身は他のメンバーと互角に戦えていたと思いますか?
川西 いやぁ~、それは......。でも「ゼロで帰るわけにはいかない」という思いはあったので、とりあえずは恥をさらさずにすんだんじゃないかという安堵感はありましたね。
ーー「IPPON」を4本取られてましたもんね。
川西 相方も見ながら言ってたように「ちょうどよかったんじゃないか」っていう。
ーー水田さんはいかがでしたか?
水田 やっぱり面白い番組やなぁと思いましたね。副音声やからしゃべるのがお仕事なんですけど、普通に見て笑ってもうてたし、「ここはしゃべるのやめて、普通に見てたいな」って思うところも結構あったんで、副音声というより副副音声ぐらいの方が向いてるなって思いました。
ーー副副音声ってなんですか(笑)?
水田 副音声の半分ぐらいの量でいいよ、みたいな。見れるし、好きなタイミングでしゃべれるし。何回か普通に見入っちゃいましたね。「あ、今相方答えてたのに相方としゃべってたやん。相方の答えもう一回見たかったけど、今しゃべってんのも相方やし......」。
川西 (水田の話をさえぎるように)もうあなたDVD買ってください! DVD買って、副音声ではない方で見てください。
水田 でも(相方と)一緒に見てたらまたしゃべってしまうからさ。
川西 いや、見ないですよ。プライベートで、あなたと『IPPONグランプリ』。
ーー(笑)。相方の活躍はどう見られてましたか?
水田 しっかり、いい働きをしてたと思います。"和牛の川西"として、恥をさらすこともなく、ちゃんと面白い回答もして、ちゃんと8本とかも取らんかったし。
ーー(笑)。
水田 すごいちょうどええ働きをしてくれたんじゃないかと思います。
ーー相方を応援したい気持ちもあると思いますが、ご自身が出られなかった悔しさもあったりしますか?
水田 う~ん、それはありますけど、でも楽しみがいちばんデカいですね。番組もそうですけど、相方がどんな感じになるのか。ひょっとしたら、自分もまだ知らない一面が出てくるかもしれないですから。
川西 『IPPONスカウト』の決勝が終わって、数日後、相方もいる場で僕が本戦の決勝に行くことが発表になって、その会場からフジテレビに入るまでをカメラで回してもらったんですよ。で、編集上、そこで僕の大好きなゆずさんの歌がバックで流れるんですけど、それを水田くんが熱唱するという演出もありましたから、そういう気持ちで送り出してくれてるんだなと思って、僕にとっては非常に後押しになりました。
ーーあの発表の場はドッキリみたいな形でしたから、水田さんにしてみれば「なんやねん」みたいな感じですよね。驚かされた上に自分は出れないっていう。
水田 そうですね。「うそぉ~ん!」が2回......。
川西 確かにね。
水田 『USOONグランプリ』があったら2本取られたなって感じですね。
ーー実際に本戦への出場が決まってからはどんな心境でしたか?
川西 「ずっといる」って感じですね。心のどっかに。もちろん過去の映像とかも見させていただいたりしましたけど、何やっていいかもわからないじゃないですか。漫才やったら「ここを手直しして」とか「ここをもう少し掛け合いをこうして」とか練習できますけど、大喜利やから。「脳みそが柔らかい方がいいんかなぁ」とか思って、大喜利をたくさん見て脳みそをほぐす......ほぐせてんのかどうかわかんないですけど。「柔らかくなるように」っていう願いを込めて大喜利を見てました。
ーー以前麒麟の川島さんが、「本番前は何もかも大喜利のお題に感じてしまう"大喜利脳"みたいになってた」とおっしゃっていたんですが、そういうことはなかったですか?
川西 僕の場合はそれが色味に出たんやと思います。(IPPONグランプリのセットが黄色と黒で構成されているので)黄色と黒の文字を見かけると「あれ、IPPONのお題なのかな?」って。そしたら単純に「禁煙」って書いてただけ、とかはありますけど。
ーーじゃあ、その時期はロフトには行けなさそうですね。
川西 ロフトはちょっとイヤですね(笑)。
水田 おもろいもん買わなあかんとかね。
川西 確かに。そういのは心理的にちょっとありました。
ーー改めて見て、「この人の回答はすごいな」とか「好きだな」と思った回答はありましたか?
川西 好みがあると思うんですけど、やっぱ僕は川島さんが面白いなと思いましたね。あ、野爆の川島さんも面白いんですけど、麒麟の川島さんがすごいなって。
ーー「宙宙宙」(野性爆弾・川島のIPPONでの回答)じゃない方の(笑)。
川西 いや、宙宙宙ももちろん面白かったんですけど、宙宙宙は僕にはどう転んでもできない荒技なんで。
ーー(笑)。
川西 だから、いい意味でひとつも参考にならないっていうか。僕が「宙宙宙」って出しても「おまえ、頭がおかしくなったのか」ってなるだけなんで。でも麒麟の川島さんは僕と同じように『IPPONスカウト』から上がっていかれて、優勝もされて。そういうのも含めて「面白い方やなぁ」と思いましたね。
ーー回答席では聞けなかった松本さんのコメントも改めて聞けて、嬉しかったんじゃないですか?
川西 嬉しかったですね。収録中も気になってるんですけど、聞けないじゃないですか。で、収録が終わってからスタッフさんが「よかったですよ」とか言ってくださる中で、「松本さんもすごいいいように言うてくれてたよ」みたいなことだけ、まず情報として入ってきてたんで、「あ、そうなんだ。おかしなことにはなってなくてよかった」って言う安心感があったので、放送もちょっと安心して見れました。
ーー水田さんは川西さんの回答を見てどうでしたか?
水田 やっぱ「川西やな」っていうのがいちばんでしたね。「川西やな」「よしよし、川西やな」「おお~、川西やな」「んんっ!? ......川西やな」って。
川西 一瞬なにがあってん。
水田 川西のいいとこ出てたと思いますけどね。
ーーその「川西やな」というのは、具体的に言うとどんな感じなんですか?
水田 日常的なとこですかね。ぶっ飛んだことを言わないので、絶対に。そうじゃないところの部分で面白くするのが川西らしさやなと僕は思うんで。
川西 生活感があるみたいなところなんかな。
水田 うん。生活感とか人間味みたいなものをにじみ出しながら面白い感じにするっていうのが川西らしさやと思うんで、そういうところが出ててよかったんじゃないでしょうか。
川西 川西の総評として。
ーー『IPPON』出演後の、周りの印象深かった反応はありましたか?
川西 昔からの友達は、みんなお笑い好きでダウンタウンさん世代なんで、去年のM-1(※和牛は敗者復活からの2位)があっての、数カ月後の『IPPON』っていう流れを見て、口々に「......売れたなぁ」って言ってました(笑)。やっぱ、周りはみんな喜んでましたね。
水田 僕の友達からもきましたからね。「相方の人出てるやん。すごいやん」って。
ーーそれにはなんて返事するんですか?
水田 「そうやなぁ......」って。
川西 もっとあるやろ! なんや「そうやなぁ......」って。
ーー「和牛代表」として出てると思ったら、誇らしいことですもんね。
水田 でも、友達は「信ちゃん出えへんの?」みたいに聞いてくるんで、「あ、オレは、うん」みたいな。「オレはうん」って答えました。
川西 「オレはうん」って(笑)。「みなまで言わすな」的な?
ーーじゃあ、より出たい気持ちは強くなりましたか?
水田 いやぁ、でも見てたら怖さもありますよね。出たいけど出たくないみたいな。もし次、川西が本戦に呼ばれて、僕が『IPPONスカウト』に挑戦して本戦に出れなかった場合は、僕は『IPPONグランプリ』から卒業します。
ーー(笑)。
川西 卒業とかないから、別に。
水田 『IPPON』は川西にまかせて、その間は漫才のボケをいっぱい考えとこうって思います。僕はそっちに切り替えようと。
ーーでも考えてみれば、お2人とも出られるという可能性もありますよね。
水田 それ面白いですよね。
川西 そのパターンて、今までないですよね。それ結構夢かもしれないです。
水田 確かに、それはそうですね。じゃあ、いちばんやりたいのは、本戦に2人で出て、僕が答えを出したら横にいる相方がすかさずツッコミを書いて出す、っていう。
ーーコンビ芸ですか(笑)?
川西 「コイツは横でなにしてんねん」ってなるで?
水田 いや、自分の答えは自分でやるねんで? やりながらも、オレが出した時に、それ用のフリップもバーン!って出してくれんねん。
川西 そんなヒマないで。見てたやろ? そんなヒマなかったやろ、みんな。
水田 うん、なかった(笑)。
川西 でもありえますよね。もしそうなった場合、AブロックとBブロックに分けていただいたら、決勝のあのイスに2人で座れる可能性も......。
水田 確かに。
川西 ねぇ。夢としてはありえるってことですから。
水田 お題が出て、(自分が)ボケをバーン!と出して、(相方が)ツッコミバーン!出して、『2人でIPPON!』みたいな。
ーーいいですねぇ。
川西 いや、怒られますやん! なにが「いいですねぇ」なんですか。「川西さん、ちゃんと大喜利してください。一回カメラ止めますね」ってなりますから。
水田 一回出してほしいけどな。「なんでやねん」って書いたフリップをバーン!って。
川西 せやな。でもす~ごい違うことした空気になるやろな(笑)。すごい白い目で見られそうやわ。
水田 そのときは「オレが頼んだんです」って言うよ。
川西 いや、それも込みで変な空気なるわ。
水田 「川西を責めないでください。オレが頼んだんです」!
川西 いいねんいいねん、もう。どんどん変になっていくだけや、空気が(笑)。
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最後は水田の妄想が爆発していましたが、もし本当に『IPPONグランプリ』に和牛の2人が同時に出演することになったら、これまでコンビが2人同時に出演したことがない『IPPONグランプリ』に新しい歴史が生まれることに。そんな夢を持ちながら、まずは副音声で同時出演を果たした和牛の2人でした。
【和牛】
IPPONグランプリ17
発売日:11月15日(水)
価格:3240円(税込)
出演者(50音順):
チェアマン・松本人志
秋山竜次(ロバート)
川島明(麒麟)
川西賢志郎(和牛)
木村祐一
くっきー(野性爆弾)
サンシャイン池崎
千原ジュニア(千原兄弟)
博多大吉(博多華丸・大吉)
バカリズム
ふかわりょう
【特典】
副音声:和牛
特典映像:一般視聴者による回答を紹介する「IPPANグランプリ」
★『IPPONグランプリ』(第18回)、12月2日(土)夜9時~ON AIR決定!