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2017年11月16日 (木)

映画『火花』試写会で、桐谷健太、板尾創路監督らが夢を追う若者に熱血アドバス

11月15日(水)、又吉直樹の芥川賞受賞作を、主演:菅田将暉×桐谷健太、監督:板尾創路により映画化した『火花』の試写会を開催。本作で漫才コンビ"あほんだら"を組む2人を演じる桐谷健太と三浦誠己、板尾創路監督が、会場に集まった夢に向かって全力で生きる若者たちからの相談に熱血アドバイスを送りました。
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売れない若手芸人と天才肌の先輩芸人との魂の交流の軌跡を描き、芥川賞を受賞した又吉直樹のベストセラー小説『火花』を、芸人であり映画監督でもある板尾創路により映画化。売れない芸人「徳永」を菅田将暉、徳永が師として仰ぐ先輩「神谷」を桐谷健太、ヒロイン「真樹」を木村文乃と豪華キャストが集結。そして徳永と漫才コンビ"スパークス"を組む「山下」を川谷修士(二丁拳銃)、神谷と漫才コンビ"あほんだら"を組む「大林」を元芸人の三浦誠己が演じ、本格的な漫才シーンにも注目が集まります。
試写会に登場した3人は、まずは桐谷さんがカタコトで挨拶し、三浦さんが「なんでカタコトやねん」と突っ込むという掛け合いを。負けじと板尾監督も「う~み~の~」と桐谷さんの歌「海の声」を歌うというボケをかまし、爆笑の中でスタート。
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芸人としてもがき続けた10年の物語である本作にちなみ、3人が夢を追っていた時代の体験談を。「5歳の頃から俳優なるのが夢だった」という桐谷さんは、高校時代に「何で俺が雑誌載ってへんねん」と自分が表紙の雑誌「K'S NON-NO」を作ったエピソードを披露し、「これ、めっちゃいろんなところで話してるのに、未だにMEN'S NON-NOから話こおへんわ」と笑わせます。ところが、「25歳になったらポルシェ乗ってるやろ」と自信満々で上京したものの上手くいかず、「現実逃避のために1日17時間くらい寝てた」と辛かった時代の体験を告白。この頃は月に10回くらい金縛りにあっていたそうで、電気をつけようと手を伸ばすと天井から幾本もの手が出てきたという怖い経験も。さらに、なんとか目立とうと渋谷の道玄坂を匍匐前進で移動していたというエピソードも暴露され、板尾監督から「神谷や!」と今回の役そのものの行動に驚きの声が。
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ブラックマヨネーズ、チュートリアル、次長課長らと同期の元芸人でもある俳優・三浦さんは、下積み時代は毎日インスタントラーメンの生活だったこと、お金がなくて自動販売機の前で缶コーヒーを買うかどうか5分くらい悩んだことなど体験談を。そんな中、「僕は苦労したことがないですね」と板尾監督。大阪では、吉本の芸人というと人々がおごってくれたり、家賃をまけてくれたりよくしてくれたそうで、「僕は大阪の町の人に育ててもらいました」と感謝を。とは言いながらも、やはりお金はなかったため、H系ビデオの自動販売機で振動により落ちてくるのを待っていたというエピソードも告白し、会場を笑わせました。
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続いては、会場の夢を追う若者たちからの悩みに3人がアドバイスを。女優を目指す演劇部の中学生からの「お芝居をする時に緊張するのですが、どうしたらいいですか」との相談には、「それも楽しむ。緊張してもええやん、あかんくて当たり前くらいの感じでええ」(三浦)、「直前まで面白いこと考える。笑うと体の力抜けるから」(板尾)。芸人を目指す高校生男子からの「卒業式でみんなを笑わせるための一発ギャグを教えてほしい」との無茶ぶりには、桐谷さんが彼の名前"トダ"を使った「トダ~どうだ~トダどうだ~」という即席ギャグを伝授。アナウンサーを目指す就職活動中の女子大生の「ホントに夢って叶うと思いますか?」という質問には、「夢は叶うとは思わない。でも、叶うと思って頑張るのが夢に対する礼儀」(板尾)、「神谷のように夢をあきらめないのも才能、あきらめて他の道を探すのも才能。でもアナウンサーになれると思う」(桐谷)とエールを送りました。
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そして最後は3人からのメッセージを。「桐谷くんが神谷という難しい役を見事に体現し、それを支える三浦くんが桐谷くんを陰ながらサポートして、なんとかコンビになろうとした2人の努力に感謝しています」(板尾)、「ネイティブな関西弁使えて、この神谷という役をつら抜き通せるのは桐谷健太しかいなかった。漫才の稽古も含め夢のような3ヶ月をいただきました」(三浦)、「いろんな人間性を持つ神谷という役を体一つでどう演じようかと悩んでいた時の監督の"でも神谷ってかわいいよな"という言葉、代々木公園で漫才の稽古をしていた時の三浦くんの"桐谷健太が面白いと思う言い方なら神谷になる"という言葉があったから神谷を演じられた。初めて役者として相方を感じられました」(桐谷)と本作にかけるアツい思いを語りました。映画『火花』は、11月23日(木・祝)公開。
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【板尾創路】