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2017年11月24日 (金)

今年芸歴20年、40歳を迎える永井佑一郎が初ルミネ単独LIVE『キャラッパ20』への意気込みを!  永井佑一郎インタビュー

今年芸歴20年、40歳を迎える永井佑一郎が、ルミネtheよしもとでは初の単独ライブとなる「永井佑一郎 初ルミネ単独LIVE―20/40Anniversary―『キャラッパ20』」を開催。これまで生み出してきた100以上のキャラクターや新キャラが登場し、ゲストとのコラボや、トータルテンボスら同期が集結しての歌とトークが融合した「僕らのトーク」、さらにはチェロ奏者の父親による演奏など、これまでの集大成ともいえるライブを。その見どころ、そして芸人としての20年とこれからの展望について、永井本人を直撃しました。
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――20周年のライブ、どんな内容になりますか?
「2、3年前に2年間くらい、キャラクターパッケージライブ、略して『キャラッパ』というミニ単独ライブを隔月でやってて、今100キャラクターいるんです。今回はその中から厳選したキャラクターが登場します。あとは、今までお世話になった人たちとのユニットで僕のキャラクターを一緒にやったり。今まで作ったものの集大成ですね」

――100キャラクターの中でも、特に思い入れのあるキャラは?
「みんなが知ってくれているところだったら"アクセルホッパー"と"オールナイツ"が一応代表作ってことになってるんですけど、僕の中では"テノール望月"とか、今回出るかどうかわからないんですけど"HERE君"とか"何それ亭ハテナ"が思いれがあるんですよ。"テノール望月"は想像上の歌を歌うキャラで、もし僕が『R-1ぐらんぷり』決勝に行けたら絶対やろうと思ってるキャラですね」

――どうやって生まれたんですか?
「こうやっていうと天才肌っぽいんですけど(笑)、遊びの延長で人と話してる時とかじゃれあってる時にパッと思いくというか。フィルターが軽くて、人が"これはやんないだろ"ってことも平気でやっちゃうんで、スベる時はホントにスベるんですけど(笑)。企画になりやすいネタが好きなんですよ。爆発するネタって企画として成立してるから何をふられてもパッと対応できるし、みんながマネしやすい。そういうものを作りたいんです。リズムネタが多いので、音から作ったりもしますし」

――やはり永井さんといえばキャッチーでマネしたくなるリズムネタが印象的ですが、リズムや音楽をやっていたご経験があるんですか?
「たぶんなんですけど、父親がチェロ弾きというのがあるかもしれませんね。今回のライブで初めて共演するんです。オープニングに親父に演奏してもらいます」

――永井さんも小さい頃はチェロを?
「当時はガテン系の親父とかがうらやましくて、クラシックやってる親父がかっこ悪いなと思ってて。今思えばめちゃくちゃかっこよくて、やっておけばよかったなと思いますね。母はオカリナ吹きで、小さい頃は弟がバイオリン、妹がピアノをやってて音楽一家で。だから、僕もその流れで"パンパンスパパン"っていうね(笑)。リズム家族です」

――幼少期から培われた音楽センスやリズム感があるんですね。
「たぶんそういう血が入ってるんでしょうね。昔、小室哲哉さんから振り付けの仕事の依頼があって。その時に「君のリズムはなんとかなんとかで」って専門用語で説明してくれたんですけど、僕は用語が分からなくて」
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――永井さんのリズムは小室さんも認めるリズムなんですね。
「たぶん、ピン芸人のリズムネタは僕が最初だと思うんですよね。僕が15年くらい前にやった"モ~ンダ~イないから~モンダイないから~"っていうネタのリズムは"マ~ンマ~ン満足~一本満足~"と同じなんですよね。エグスプロージョンは、本人たちが言ってくれてたんですけど、"本能寺の変"の"ど~して~ど~して~"のところがアクセルホッパーの"パーンスパーンパンスパーン"だったり、いろんな人のリズムネタのいい所を集めて作ったらしいんです。僕はリズムのパイオニアなんです(笑)。音の著作権あれば僕はお金持ちになってたかもしれない(笑)」

――確かに、このリズムいろんなところで使われてますね。
「リズムネタと音ネタの違いを調べたことがあって。"なんでだろ~なんでだろ~"とか"あたりまえ体操~"とか歌ネタは表でリズムとるんですよ。"ダンソン!フィーザキー トゥーザテーサザ コンサ"とか"トゥトゥトゥトゥトゥルットゥ~トゥトゥトゥルットゥ~"とか裏打ちの人がリズムネタなんですよ。僕にはこの裏のリズムが自然と入ってるらしいです」

――例えばダンスミュージックとか裏打ちのリズムにはまった時期があったんですか?
「ダンスミュージックとかチャラいイメージがあって嫌いだったんですよ。僕は初期パンクが好きでモヒカンにして鋲ジャンとか着てパンク少年でしたね」

――そういうところからネタのキャラのファッションにも繋がってますか?
「多少ありますね。中学校の時はバンドブームでヴィジュアル系バンドにはまっててBUCK-TICKとかZI:KILLのコピーバンドをやってたんです。キャラの衣装もそうなんですけど、例えばバカテンポの「紅の夜に愛を込めて」とか「闇に包まれ蜃気楼」というフレーズはヴィジュアル系からなんですよ。思春期の時はいろんな音楽を聴きましたね。最初は"餃子会館"っていうコンビでやってたんですけど、相方は元々音楽をやってて、その後そっちの道に行って今もミュージシャンやってます」
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――餃子会館の時のネタは?
「コントをやってたんですが、やっぱりリズムの入ったネタもやってましたね。DJが断り方を教える"お断り教室"というネタとか」

――永井さんの根底にあるリズムや音楽からネタが生まれてきてるんですね。
「この20周年ライブをやるにあたって「音吉」っていう曲を初めて作詞作曲して作ったんですよ。3ヶ月になる子どもの名前が"音吉"でして。僕は"佑一郎"じゃなくて"永井"って呼ばれることが多かったし、あまり先輩とかからかわいがってもらえるタイプじゃないので、下の名前で呼ばれて、かわいがってもらえる人になって欲しいと思いを込めて"音吉"という名前にしました。この曲を今回のライブで披露します」

――どんな思いを込めて作った曲ですか?
「最初は、20年間分の芸人として歩んできた道を曲にしようとしたんですけど、考えてみたらまだ早いなと思って。次に哲学的な曲をかっこつけて作ろうとしたんですけど(笑)。それも途中で違うと思って、音吉のために歌おうと。音吉と嫁と、自分と嫁の親父と母ちゃんに向けた曲です。ライブで流す曲のVTRを撮ったんですよ。コンビだった時のコンビ名の由来になった地元の"餃子会館"の前から始まって。奥にゲームがあってやんちゃなヤツのたまり場になってて、ここに入れたら一目置かれるみたいな店で、相方との思い出もあって。なんてことない歌詞ですが、今の気持ちを歌った曲ですね」
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――ライブでの芸人仲間の方々とのコラボも楽しみですが、どんなネタを?
「リズムネタの"テレテ隊"は、お芝居がすごく上手いシューレスジョーと、リズム感があってパンチの効いたフレーズをスパッといえるボーイフレンド宮川で。何でも歌にする"テノール望月"というネタは、アドリブでも何でもギターを合わせてくれる音の魔術師・シマッシュレコード嶋田と、芸人で一番歌が上手いこがけんとやります」

――同期のNSC3期生も勢ぞろいするんですよね。
「3期生はトータルテンボス、キクチウソツカナイ。、はいじぃと僕しかいないんですよ。なかなか全員がそろうことがないんで、せっかくだったらみんなで何かやりたいなと思って。アドリブで歌いながら語り合う「僕らのトーク」っていうイベントをやってるんですけど、今回はその3期生バージョンを。いつもはお客さんからの事前アンケートがテーマですが、今回は3期生から僕に質問をもらってギターとドラムの生演奏の中、歌いながらトークします」

――芸人人生20年を振り返って、転機となった出来事は?
「7年目で『エンタの神様』に出たんですけど。その時、ラーメンズさんに憧れるわ、カリカさんに憧れるわ、バナナマンさんに憧れるわで、お笑いのど真ん中の人たちに憧れて、そういうことがしたいと思ってたんですよ。でも、どうも全然感触がなくて、イライラも募って。先輩後輩やバイトの仲間に100人アンケートをやってみて、俺はどういう時に面白いかを聞いて、それを素直に受け入れようと思ったんです。その時に上位に来たのが、動きとフレーズと顔で、それまでやってたこと全部やめて作ったのがアクセルホッパーのリズム芸だったんです。今の世の中、天才というものが評価されないし、天才を天才だと見抜ける人もいないし、折れた者勝ちというか。今も自分が成功してるとは思ってないですけど、その時に世の中に出られたのは折れたからかなとは思いますね。自分の中では"楽しい"を表現できたら"面白い"を表現できる権利をもらえると思ってるんですよ。"面白い"を判断できる人は日本の中で10%もいないんじゃないですかね。僕もまだ"面白い"を提示できる人にはなれてないと思ってるんで、今も"楽しい"ものを作ろうと思います。企画っぽいネタというのは、そういうことですね」

――20年の中で芸人をやめようと思ったことは?
「ないんですよ。ウソ偽りなくないですね。そこだけは強気なんですよね」

――ずっと芸人でいようと自分を支えてきたものは?
「お笑いが好きだからですね。ストレス発散がネタ作りなんですよ。モノを作ってないと気持ち悪いというか。いつか見てろよってことと、ほれ見たことかって言いたいのと、あとはやっぱり好きだからですね」
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――結婚されてお子さんも産まれて、気持ちに変化も?
「変わりましたね。結婚しても嫁に「お笑いが1位、お前は2位だから」って言ってたんですが、不思議なことに子どもができたら家族が今1位なんですね。いいのか悪いのかわかんないんですけど、絶対的にお笑いが1位だったのに、順位が変わったんですよね」

――きっと幅が広がったんですよね。音吉くんの歌を作ったり、今までない発想ですよね。
「そうですね。今までない発想でいうと、ボーイフレンド宮川とのユニット"トゥクトゥン"で、ひと月ごとにその月の行事で流行るリズムを作る"流行リズム"を1年間限定でやってたんです。あまり流行らなかったんですけど(笑)。そのネタもそうですし、子どもが生まれてから教育番組をやりたいという欲が出て来て。「ゴシガラマン」っていう手洗いうがいの歌を作ってベネッセさんに持っててるんですよ。照れ臭かったですけどね、そういうのもいいなって思えるようになりましたね」

――20周年迎えて、これからの展望は?
「まずは『R-1ぐらんぷり』とりたいですね。あとは、ずっとやってきたイベント「僕らのトーク」が、今、テレビ企画会議に出してもらえてて。僕の作ってきたものが形になる年に、今まで種まいてたものが実になればありがたいですね」

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【永井佑一郎】

永井佑一郎 初ルミネ単独LIVE―20/40Anniversary―「キャラッパ20」

【日時】 2017年12月3日(日)
    開場19:00/開演19:30(公演時間約120分)
【会場】ルミネtheよしもと
【出演者】
永井佑一郎
前説:市川こいくち
アクセルホッパー隊:キャッチ!! あっしー / ありがとう細野 / げんき~ず元気☆たつや / ランディー・ヲ様 / てつみち / みのるチャチャチャ♪ / ワラバランス
テレテ隊:シューレスジョー / ボーイフレンド宮川
テノール望月with II:こがけん / シマッシュレコード嶋田
僕らのトーク隊:トータルテンボス / キクチウソツカナイ。 / はいじぃ / シマッシュレコード嶋田 / ビスケッティ岩橋
NAGAIについてトークGUEST I:市川こいくち / みのるチャチャチャ♪ / てつみち / ランディー・ヲ様 / ワラバランス / クールセブンよっさん
NAGAIについてトークGUEST II:キシモトマイ / 石川ことみ / ひーちゃん / クールセブンなっちゃん / ひとみ / ツジカオルコ
NAGAIについてトークGUEST III:永井佑一郎のお友達5人
NAGAIについてトークGUEST IV:トータルテンボス / キクチウソツカナイ。 / はいじぃ
【料金】 前売券¥2,500/当日券¥3,000
【チケット】ちけっとよしもとにて発売中!
Yコード:999-050
【お問合せ】チケットよしもと 0570-550-100
http://ticket.yoshimoto.co.jp